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mouthbirdさんの日記

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2008年
11月12日
09:44 mouthbirdさん

超~難しい英文和訳問題(解答編)

こんにちは。旧チャンネルブログの流れを汲む日記の水曜日がやってきました。
今回は「解答編」です。(問題編のログはこちら




今回もたくさんのコメントありがとうございました。実は、選択式にしないと挑戦者がいないかなあ、と思っていました。たくさんの方が挑戦してくださって嬉しかったです。
さてでは~




問題:和訳例を作りなさい
One need but read the depressing accounts of how people lived in London and other large British cities early in the 20th century to be grateful that the good old days are past.




解答
(直訳例)『「古き良き時代」が過去の時代であることを感謝するために(は)、人はほんのちょっと、20世紀の初頭のロンドンやその他のイギリスの大都市で人々がどういう生活を送っていたかの重苦しい記述を読む必要がある』

(意訳例)『20世紀の初頭のロンドンやその他のイギリスの大都市で人々がどういう生活を送っていたかの重苦しい記述を読みさえすれば、「古き良き時代」が過去の時代であることを感謝することができる』




どうでしょう? 出来ましたでしょうか? これが、長文問題の文頭なんだから、受験生はのっけからパニクったと思います。
では解説~




●解説
 どうしたって「One need but read」←これが気になりますね。「一つの必要が~を読むのか」それとも、「人が~を必要をとしたり、読んだりするのか」……。そもそもこの but は何? read は現在形? それとも過去形? など疑問だらけになると思います。
 実は問題編 にはさりげなく、ヒントが書かれていました。よ~く読むと
>なお続きは全部「現在時制の英文が続いていました」。
 と書いてあるんですよ。

(1)続く文章が全部現在時制なのだから、この文だけ過去時制というのは変。だからこの文も現在時制のはずだ。
(2)「need や read が、仮に動詞なら、現在時制だから needs reads にならないか? なんで三単現のSがないんだ?」
(3)「read」は手前に「助動詞」でもあれば「read」の原形の形でいいはずだ!
(4)手前は…「but」! あれ?/(゜ё゜)\ ウーン…
(5)あっと、その手前は「need」!これ『助動詞』の用法があるやないけー!
(6)もしも「but」が(接続詞ではなく)『副詞』なら都合いいぞ! 確か「but」に副詞用法があったぞ!
(7)<辞書で but を調べる>・・おお!あった!これだ!
      ヽ(*⌒∇⌒*)ノ::・'°☆。.::・'°★。.::・'°☆。ワーイ!!!!
One …「名詞」<《総称的》(一般に)人(というもの)>⇒「人は」
need …「助動詞」⇒「~する必要がある」
but …「副詞」→『ほんの;とにかく~するだけ』(only)⇒「ほんのちょっと」
  例文
  We can but try. 「とにかくやってみるだけだ」
read ~…「(述語)動詞」(助動詞のあとだから原形)⇒「~を読む」
したがって
One need but read ~
⇒「人はほんのちょっと~を読む必要がある」




と、ここは出来上がるんです。




とすれば、↓
>to be grateful that the good old days are past.
の「to be …」を「…(である)ために」と捕らえるのが、本筋でしょう。




まとめると
 ↓
『[…(である)ために]、[人はほんのちょっと~を読む必要がある]』
となるはずです。




だから、全体で
『[「古き良き時代」が過去の時代であることを感謝するために(は)]、[人はほんのちょっと、20世紀の初頭のロンドンやその他のイギリスの大都市で人々がどういう生活を送っていたかの重苦しい記述を読む必要がある]』
という直訳例が出来上がります。




これはこれで正解です。




意味を汲み取って、意訳してあげれば
『20世紀の初頭のロンドンやその他のイギリスの大都市で人々がどういう生活を送っていたかの重苦しい記述を読みさえすれば、「古き良き時代」が過去の時代であることを感謝することができる』
ともできるでしょう。




大多数の人は「三単現のSがない」ということに気がつかないと思います。
今回コメントいただいた方の多くが、見抜いていたので実はびっくりしています。Σ( ̄□ ̄)!スゲエ!




普通?に考えれば、but は「しかし」にしか思えないと思います。副詞のbutがあることをここで覚えていただければと思います。




しっかしまあ、大変だったと思います。
受験生でない方は「受験だとこんなのが出るんだ」と思って、受験生に同情してくださいw




受験生は(理論上)、出来なきゃだめです。
少なくともICUを受ける受験生は!






こちらにも問題編へのリンクを張っておきましょう。



では、また来週です。来週はヒアリングに関する問題を予定しています(ちょっとお遊び的な内容です)。
お楽しみに!
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コメント

1番~14番を表示

2008年
11月12日
15:49
GoodGriefさん

ありがとうございます。



>私、日本語間違ってましたかね(汗



いえ、そういうつもりで書いたのではなくて...(^_^;)

One need but read the ...を一見したときに、needとreadに-sがついていないので、これはタイポだろうと思ったら、その先に「one need but readのところにスペルミスはありません」とありましたので、先のコメントのような書き方になりました...紛らわしい言い方ですみません。



「butは前置詞ではない」と書いておきながら「~以外」の意味で訳していたのが敗因でした...(T_T)

でも「cannot but 原形」のbutも副詞なんでしょうか?

どうして「~だけはできない」じゃなくて「~せざるをえない」になるのかしら...(?_?)

2008年
11月14日
12:26
さん

2:

riche のコメント:
解答ありがとうございます。
しばらくログインしていなかったもので、お礼のレスたいへん遅れてしまいました。

2008年
11月15日
05:58
さん

3:

Ast のコメント:
答えを考えているうちに、忘れてしまってました(ToT)

なので今回は回答編だけに参加します。



needに助動詞としての使い方があるのは知ってましたが(言われるまで思い出せませんでしたが(汗)、butに副詞としての使い方があるんなんて思いもしませんでした。

辞書を見ても3行しか書いてないです。

こんなこと覚えている受験生はいないんじゃないでしょうか。



私はまったく解りませんでした\(^o^)/

butが副詞ということを除けば、あとはわかることばかりだったのに。

私は最近、新聞や洋書や問題集の文章などをできるだけ読むようにしています。その時よく文章の構成がどうなっているのか解らないことがあるんですが、こんな風に順を追って品詞を確認していくことが大切ですね。



今回もどうもありがとうございました。

2008年
11月15日
14:35
mouthbirdさん

>GoodGriefさん
but の 副詞を見つけるのは大変だと思います。
それにしても、すぐに三単現のsがないことに気づくとは! すばらしいです!
cannot but の but の品詞ですが、ごめんなさい。分かりませんでした。調べてみたい気もしますが、熟語として定着しているのであまりそんな気にもならないですね。きちんと意味が分かれば、品詞にこだわらなくてもよいと思います。^^
>richeさん
いえいえ。とんでもないです。いつもコメントありがとうございます。m(_ _)m

>Astさん
butの副詞は少なくとも私は浪人時代に予備校で習いました^^
でも普通はやらないでしょうね。
私は、きちんと文構成を読み解けると、どんな英文でも正しく読めるわけです。私が受験生のころはこういう構造把握の訓練ばかりやっていたので、but も副詞とわかってしまい読めたわけです。たまにはこういう訓練もいいと思いませんか? もしAstさんにもこの手の難しい英文があって困っていたら教えてください。この連載のネタになるかもしれません。お待ちしてますよ!^^

2008年
11月15日
15:48
さん

5:

Ast のコメント:
じゃあお言葉に甘えて、今読んでいる本からひとつ。

いっぱいあるんですが、とりあえずその中でも奇妙だと思ったものをひとつ。

もしかしたらなんてことない文なのかもしれませんが(汗



この記事に関係ない話題ですけど、ここにこのまま書いてもいいですか?

2008年
11月15日
16:12
mouthbirdさん

>Astさん

いえいえ、私当てにメッセージを送っていただけないでしょうか。

難しいものであれば、旧チャンネルブログのネタにしたいので、ぜひに~~^^

(なおもし物語文の場合、省略が多いので、前後の文章も添えて、送って下さると助かります)

m(_ _)m お待ちしてます。

2008年
11月17日
02:36
さん

7:

chinguruma のコメント:
しばらく家を留守にして、PCを開けていませんでした。
私は,need が助動詞、butに副詞の役割があるという事を知りませんでした。勉強になりました。

さて、お尋ねしたい事があります。
TOEIC 上級リスニング編をしていての疑問です。以前、先生はどんな事でも質問して良いとおっしゃったので・・・よろしくおねがいします。

give away ~を無料で与える。
(5人の子どもがアイスクリームを食べている写真があります。)
They are giving away free ice cream today.
今日は アイスクリームが無料で配られている。

A storekeeper is giving away free ice cream to children
today.
Children ( They) are being given away free ice cream today.
私なら、絵からこう作文しますが、どうなんでしょうか?教えて下さい。

2008年
11月17日
03:47
mouthbirdさん

>chingurumaさん



>A storekeeper is giving away free ice cream to children

today.

間違いではありません。ただ注釈があります。

一般的に「会社など(の従業員)」にあたる人々のことを、英語ではよく「they」で受けます。



They sell the rare item. (その店ではその珍しいアイテムを扱っている)



その意味でこの写真では

They are giving away free ice cream today.

のほうが自然です。



>Children ( They) are being given away free ice cream today.



こちらは、Children としないと、子供たちに配られているのかどうかが分からないすね。



という具合になります。

ご参考に。m(_ _)m

2008年
11月17日
03:52
さん

9:

chinguruma のコメント:
Theyにそういう意味があったのですか?
なぞが解けました。ありがとうございました。

2008年
11月17日
09:16
さん

10:

riche のコメント:
@ mouthbird 先生
>Children ( They) are being given away free ice cream today.
- これだと「子供たち」が配られているという意味になるように思うのですが……

受動態にするなら、
Free ice cream is being given away to all the children today.
 のようになるのではないでしょうか?

2008年
11月17日
12:37
mouthbirdさん

>richeさん



う~ん。これは大丈夫だと思います。

ロイヤル英文法P569

第16章 /態 第1節 §274 第4文型・第5文型の受動態

[1]第4文型の受動態

(1)間接目的語,直接目的語のどちらも受動態の文の主語になる動詞

をご覧ください。giveのような to 型は、両方できるのです。



例文として



My uncle gave me this laptop computer. (1)

(叔父がこのラップトップコンピュータを僕にくれた)

→I was given this laptop computer by my uncle. (2)

(私はこのラップトップコンピュータを叔父からもらった)



という記述があるはずです。お確かめください。



m(_ _)m

2008年
11月17日
13:07
さん

12:

riche のコメント:
>mouthbird 先生
返答ありがとうございます。
さっそく、「ロイヤル英文法」§274 の記述を確認いたしました。

たしかに文法書にあるとおり give someone something となる場合、SVOO で、下 (↓) の例文のような形の受動態をつくることができますね。

a) I was given a polite brush-off.
 (体よくあしらわれたよ) [Genius/brush-off]
b) He was given a caution for parking in front of the gate.
 (彼は門の前に駐車したことで警告を受けた) [Genius/caution]
c) She was given promotion and more responsibility.
 (彼女には昇進とさらに多くの責任が与えられた) [Genius/用例plus]

a), b), c) とも (by someone) などで表される '動詞' give の動作主は文脈上に言い含められており、英文には動作主は明示されていない表現になります。これらの英文を「受動態」→「能動態」に変えて書くと下 (↓) のように表現できます。

a') He gave me a polite brush-off.
《主語は he のほかに they, someone など》
b') The police officer gave him a caution for parking in front of the gate.
《主語は the police officer, the security guard など》
c') Her company gave her promotion and more responsibility.
《主語は her company, her boss など》

それに対して、give away 〔物〕 (to 〔人〕) の場合は、SVOO のような構文をとっているものではないので、上の形をとることができないように思います。

下 (↓) のようなウェブの検索例を見ても、〔物〕will be given away to 〔人〕となっているようです。(〔賞〕will be given away to 〔物〕などもあります)
・〔"will be given away to"〕の Google画像検索結果
・〔"will be given away to"〕の Google検索結果

2008年
11月17日
14:30
さん

13:

riche のコメント:
追加・訂正をさせていただきます。
>受動態にするなら、
Free ice cream is being given away to all the children today.
 のようになるのではないでしょうか?
- と自分の前の post で書きましたが、もともとの英文 (↓)
They are giving away free ice cream today.
 (今日はアイスクリームが無料で配られている)
  [TOEIC上級リスニング/give away]

 は現在進行時制なので、現在進行時制を含めいくつかの時制で受動態の文を作ってみました。
【過去時制】
Free ice cream was given away to all children today.
 (今日はこどもたちにアイスクリームが無料で配られた)
【未来をあらわす時制】
Free ice cream will be given away to all children today.
 (今日はこどもたちにアイスクリームが無料で配られる)
【現在進行時制】
Free ice cream is being given away to all children today.
 (今日はこどもたちにアイスクリームが無料で配られている)

(「こどもたち全員に」「すべてのこどもたちに」と all を訳に出すと、日本語が不自然になるのであえて all は訳に出しませんでした。「こどもたち皆に」だったらいいかもしれません。あと、all children / all the children は文脈・ニュアンスの問題でどちらも使われるのではないかなと思います)

2008年
11月18日
02:57
mouthbirdさん

>richeさん

いろいろと情報ありがとうございます。

う~ん、give away の場合はどうなんでしょうね?

ネイティブに聞くほうが早そうです。とはいえ、今当分ちょっと忙しい。(ToT)

時間が取れ次第、ネイティブに聞いてみます。all/ all the の関係も含めまして、、、

しばらくお待ちください。m(_ _)m

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