今日はまとめです。私の意見は単純に言ってこうです。
・リーディングすら満足にできない高校生が多い中、ライティング、リスニング、スピーキングまで高い技能を要求する外部テストを受けさせるのはハードルが高すぎる。平均的な高校生のレベルに合っていない。だから止めるべきだ。
以上なのです。
ところが、端的に言って
・英語の才能がある人は⇒ライティング、リスニング、スピーキングまでやればできてしまう。
・英語の才能がない大人(高校生ではない)は⇒自分はスピーキングをやってこなかったからできないんだと信じている。
と思うのです。
しかし、実際、この外部テストをやらされるのは「高校生」なのです。学習レベルに合ってない無茶なテストをやらされて、本当にかわいそうだと思っています。
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もしこのまま英語の外部試験をやらされた場合、高校生にはかわいそうですが、私は1つだけ気にしている指標があります。それは「リスニング」の点数です。
私の分析だと↓こうなると予想しているのです。
「簡単なリスニングのテストではなく、難しいリスニングのテスト(つまり外部試験)が出題された場合、受験者のリスニングの平均点は半分に満たない・予想より低い」
高校生のリスニング能力は、10年前、20年前に比べて高くなっているとよく言われます。ですが「どのくらい高くなっているのだろう?」と私は疑問に思っているのです。
もちろん、例えばTOEICだとリーディングよりもリスニングパートのほうが平均点は高いのです。ですが、そもそもTOEICを受ける人ってどういう人たちでしょうか? 普通は英語に興味があり、ある程度英語に自信があるばかりでしょう。そういう人たちはリスニングに興味がある(私に言わせると耳タイプ)が多いと思うのです。だから、リスニングの点数が高いのです。
ところが今回の外部試験は違います。私のように英語が大嫌いな人も大勢受けるのです。英語が嫌いな人は耳タイプはいないと私は思っています。だとしたら、リスニングの結果は大方の英語教育に携わる人たちの予想よりもはるかに低い平均点になるはずだ…と私は予想しているのです。
金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義です。次回は来週の月曜日で雑談。新しいシリーズは再来週の月曜日です。
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