では始めます。ホンマのタイトルは
「
中・高校生の英語デキラズを教えるのを困難にしている状況の説明」
です。
状況の説明なのです。彼らは「学校の英語を学習しにくい状況下に置かれている」のです。
中・高校生の英語デキラズがどうしても英語の勉強しなければならない場合、とてもやりにくい環境下にあるのです。その説明なのです。
1・宿題には→参考書/アプリ/動画などが役に立たない
英語デキラズが英語の勉強を仮にやろうとすれば、必ず「良い教材がないか?」と考えるのです。
私の時代だったら、本屋に駆け込みます。でも今だったら、スマホをいじって「いいアプリがないか?」って考えると思います。あるいは youtube などに英語を教える動画があるから、それで自分に合いそうな動画を探すと思います。
ここで問題が1つあります。
社会人学習者だったら⇒いい参考書・アプリ・動画などが沢山あると思います。
自分の好みや状況にあったものを選び放題だと思います。
→何から始めてもいいからです。
でも【中・高校生の英語デキラズの場合】はどうでしょう?
例えば、英語の宿題に困ったら?
たいていの場合は「英語の教科書に即した宿題」になるはずです。英語の先生のオリジナルの宿題プリントなどが用意される場合もあるでしょう。
中学・高校の教科書に即した宿題に対応した→いい参考書・アプリ・動画などがあるでしょうか?
先生オリジナルの宿題プリントに対応した→いい参考書・アプリ・動画などがあるでしょうか?
まず存在しないわけです。
あ、1つ最悪のケースを紹介しましょう。
親が勝手に、息子や娘に変な参考書を買って与えるケースがあります
息子や娘は「宿題の対応」で困っているのに
宿題とは全く無関係の参考書を親が買ってくるのです。
「中学英語を短期間で終わらせる本」みたいな内容の本です。
その本の中に対応できる部分があったとしても、そんな部分はごく一部です。それに「どこがその対応する部分にあたるか」は、息子や娘はまず見つけられないでしょう。仮に見つけられても、その手の本では量的に少ないでしょう。
親は「せっかく買ってきたのにやろうとしない息子や息子を嘆く」でしょう。
息子や娘は「役に立たない本を持ってこられて困るだけ」ということになります。
これが、例えば数学や何かだと話は別なのです。
例えば因数分解の宿題が出たら、因数分解を説明する動画を見ることができます。
ところが、英語の場合、例えば教科書のLesson9の英文を全部説明してくれる動画…あればいいのですが、そういうのがあることは稀です。
ちなみにyoutubenにそういうような解説動画がないわけではないです。ただもちろん全ての教科書分あるわけではない。ごく一部の英語の教科書だけです。(そもそもそういう動画は著作権的にどうなのだろう?)
また、そういう動画は【普通の中学・高校生向け】に作られています。
→【中・高校生の英語デキラズ向け】に作らていません。
どういうことかと言うと、
→初歩的な単語の意味がその動画では説明されていない
ということです。普通の中学生では知ってて当たり前の単語でも、英語デキラズはそういう単語の意味を知らないものです。彼らの多くは「意味タイプ」なので、意味が分らない単語が1つでもあったら、不快なのです。
でもそういう単語は「意味を知っている前提」で動画は説明されています。
→だからそういう動画は【中・高校生の英語デキラズ】には、見てもあまり役に立たないのです。
【中・高校生の英語デキラズ】はこういう環境下に置かれているわけです。
だから、とても困っているわけです。
金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義です。次回は来週の
月曜日です。
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