和訳例を作ってもらう場合、生徒さんが訳例作りに時間がかかっている場合。
●普通の英語塾⇒適当な時間を区切って訳例を発表する・その解説をする
●Ye-Studyゼミナール⇒ひたすら待つ
当塾の授業は和訳例を作ってもらう作業が多いです。英語が苦手な人は「意味タイプ」が多いからです。
※意味タイプ・耳タイプの説明はこちら↓
http://q-eng.com/diary/19923
別にピリオドまでが長い英文に限りません。短い場合もあります。またこちらの想定で「簡単だろう」と思う英文の場合でも、生徒さんにとっては「難しい英文」のケースがあります。その場合、生徒さんは長い時間苦しんで、和訳例を作ることになります。
この時、たいていの場合、
英語が苦手な生徒さんは訳例作りを途中であきらめてしまいます。せいぜい2分程度考えて「わかんない!」と言って投げてしまうのが普通です。なんのことはない。昔の私がそうでした。
・なーに、どうせ当てられなければ、自作の和訳例を発表する機会はない
・すぐに先生が訳例を発表してくれるよ
・だいいち、英語ができる奴らがサクッと和訳ができるのに、自分はできない。したがって「やる気が起きない」
当時の私は↑こんな感じでした。これは英語ができない生徒に共通のことだと思います。
当塾ではこれを避けるのです。
●生徒さんがそれなりの和訳例を自力で作り上げるまで、ひたすら待つ
こういう方針です。
待つ時間が5分、10分、なんてざらです。
たいして長い英文ではなくても30分ぐらい待つ場合もあります。この時「まだか!!」とか「まだ終わらないのか!」などとは絶対に言いません。「どのくらいまでできた?」と聞くことはあります。ヒントすらまず出しません。自力で訳例を作成することに意味があるからです。
当然、最初のうちは実に珍妙な訳例になります。そんなのは分かっています。こちらは最初から生徒さんに言ってあるのです。
・間違った訳例で構わない。
・こっちは君がどこを間違ってしまうのかを見たいんだ。
・第一、英文をサクサク正しく和訳できるの能力があれば、君はとっくに英語が得意だ。だから安心して間違いなさい。
こうすることで、生徒側は、考える力を養えます。こちらは生徒さんが「どこができてどこができていないか」がよくわかるのです。先生側は生徒さんのできないところを伝え、生徒さんはそれを覚える作業をすることになります。
こうすることで、生徒さんは効率よく間違いの修正ができる、、、、と当塾は考えています。
↓この生徒さんは、このやり方の成功例です。
短期間に急激に成績を上げ、第一志望の国立大に入った人です。
読めばわかりますが、彼は、たった1文の和訳例作成に、50分ぐらい考えていました。
http://q-eng.com/diary/20112
今週の金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義はお休みです。再来週になります。このシリーズの連載も次回は来週ではなく、再来週の
月曜日です。
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(アルク連載分の目次は
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