前回で「英会話は簡単!」と(思ってしまう人は)思ってしまう正体の約半分を説明したつもりです。今日は残り半分を説明します。
ずっと紹介している
Aタイプ・
Bタイプ・
Cタイプの「
Aタイプ」の話をします。
Aタイプとは
A・英語が好きで、学生時代から英語の成績が比較的良かった人
のことです。
彼・彼女らは↓こうである、とも説明しました。
英語のリスニングで
A・英語が好きで、学生時代から英語の成績が比較的良かった人は、
⇒「大体意味を正しく読み取っている自信がある⇒そしてそれは本当に大体正しく読み取っている⇒だから楽しい」
彼らは「他人と比較して」自分のほうがよりしっかり聞こえてくる英語を理解している自信があるのです。ただ実は(本当にできる人を除いて)「100%しっかり理解してはいないケース」が多いです。多くはあくまで【大体】のレベルなのです。しかし、【大体】のレベルで「彼・彼女ら」はさほど問題はないのです。(実際本当に大体理解してます。これがBタイプと違うところです)
また、彼・彼女らはしゃべるほうも、大体うまくしゃべります。Bタイプのように Are you enjoy? なんて初歩的な間違いをまず言いません。なぜなら、彼・彼女らは「英文を多く記憶」しており、それに基づいて、概ねうまくしゃべれるからです。
Aタイプの人は聞くほうも、しゃべるほうも、大体本当に上手くいっているのです。少なくとも、友達同士のたわいのない会話レベルなら、全く無問題。そりゃあ多少の間違いはたくさんあるでしょうが、ほとんど無視できるレベルです。
しかし、
Aタイプにとっては、英会話ではなく「英語のペーパーテスト」だと少し事情が変わります。ペーパーテストは「正確性」を求められます。間違えられなくなる。ペーパーテストは少しでも間違えると否応なしに「間違い!」と指摘されるので、嫌になるのです。したがって、「(間違えられる)英会話」のほうが簡単に思えるわけです。
つまり、
Aタイプにとっては「英会話は本当に簡単」なわけです。
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さてと、ここで普通「英語指導者」になる人を考えてください。
Aタイプ・
Bタイプ・
Cタイプ…これらのうち「
英語指導者」になりやすいのはどのタイプでしょう? まず「
Aタイプ」なわけです。
で、Aタイプの英語の先生は、自分の感覚に則り、こういう意見を主張するはずです。⇒「英会話は(他の要素に比べて)簡単だ!」と。
そしてこの
Aタイプの英語指導者が「英会話は簡単だ!」と主張した場合、この主張を
Bタイプの英語学習者はどう思うでしょうか?
Bタイプの人は
⇒「英語指導者が『英会話(他の要素よりも)は簡単だ!」と言っているのだから、本当に英会話は簡単に違いない」
と思ってしまうのが普通なのです。(先に述べた通り、
実際にはBタイプには当てはまらないのだが、Bタイプは「私にも当てはまる」と考えてしまいます)
さらに!
Cタイプの人はふつう英語の勉強をしないので、
⇒⇒
Aタイプの人の主張「英会話は(他の要素よりも)簡単!」ばかりが世間で流布してしまうのです。
これが、「英会話は簡単だ!」と叫ばれてしまう正体です。
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ところで、私みたいな
Cタイプはこれをどのように感じると思いますか? 次回はCタイプの人の感じ方を説明します。
金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義。この続きは来週の
月曜日です。
(↓目次はこちら)
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