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mouthbirdさんの日記

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2009年
08月05日
13:28 mouthbirdさん

色々なthatを識別し、説明せよ!(解答編)

<2016年1月29日 追記>
that識別に純粋にお悩みなら

that 識別表
http://www.alc.co.jp/beginner/article/mouthbird/2010/09/t...
↑こちらをどうぞ!
<追記終わり>


こんにちは。旧チャンネルブログの流れを汲む日記の水曜日がやってきました。
今週は解答編です。




今週は解説をお願いするという大変な内容にもかかわらず、6名様のコメントをいただき嬉しく思います。それでは早速、私からの解答例を発表します。




――――――――
問題:次の(4)~(10)の英文中の that の文法的な役割を、できるだけ詳細に説明しなさい。




(4)I know that Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.




解答例
品詞:接続詞
名詞節を導く接続詞。「that+S+V~」の塊を作る that。(なお、この「that+S+V~」の塊は通常「that節」と呼ばれる)「that節」が今回は、「他動詞 know」の目的語になっている。他動詞についてはこちら。目的語についてはこちら。なおこの that は通常省略可能。
・英文の意味:富士山は日本で1番高い山だと私は知っている。




――――




(5)I'm sure that he will win the game.
品詞:接続詞
名詞節を導く接続詞。「that+S+V~」の塊を作る that。(なお、この「that+S+V~」の塊は通常「that節」と呼ばれる)「that節」が今回は、『S+be+感情や心理を表す形容詞』の後の目的語になっている。『S+be+感情や心理を表す形容詞』もなぜかその直後に「that節」を取れる。なお、「感情や心理を表す形容詞」は sure(確信して)のほかに、glad(喜んで)、sorry(気の毒に思って)などがある。なおこの that も通常省略可能。
・英文の意味:私は彼がそのゲーム(試合)に勝つと確信している。




――――




(6)It's natural that he should do so.
品詞:接続詞
名詞節を導く接続詞。「that+S+V~」の塊を作る that。(なお、この「that+S+V~」の塊は通常「that節」と呼ばれる)「that節」が今回は、文頭にある「主語」の it が指す「内容」となっている。いわゆる「it は that以下」というものである.これを「it that構文」と呼ぶ。この構文の it を「仮主語」もしくは「形式主語」と呼ぶ。それに対し that以下 を「真主語」と呼ぶ。なお「It が natural である」のだから、英文の意味は下記のようになる。
・英文の意味:彼がそうするのは当然だ。




――――




(7)I found it difficult that we solve the problem.
品詞:接続詞
名詞節を導く接続詞。「that+S+V~」の塊を作る that。(なお、この「that+S+V~」の塊は通常「that節」と呼ばれる)「that節」が今回は、find <span class="caps">A B (AがBと分かる)のA の位置にある it の「内容」となっている。これも「it that構文」と呼ぶ。これもいわゆる「it は that以下」というものである。この構文の it を「仮目的語」もしくは「形式目的語」と呼ぶ。それに対し that以下 を「真(の)目的語」と呼ぶ。なおfound it diifficult(it が難しいと分かった)であるので、英文全体の意味は下記のようになる。
・英文の意味:我々がその問題を解くことは難しいと私は分かった。




――――
――――




(8)The bag was so heavy that she couldn't carry it.
品詞:接続詞
「so 形容詞(副詞) that S+V~」という形を構成している that。「so 形容詞(副詞) that S+V~」で「非常に形容詞(副詞)なので that S+V~」という意味を作る。この形の場合、so と相互に関係していることに注意。「so 形容詞(副詞) that S+V~」という使い方は(相互に関連することから、まとめて)「相関接続詞」と呼ぶことがある。なおthat節のみは「副詞節」である。なおこのthatも口語では省略可。
・英文の意味:そのバッグは非常に重かったので、彼女には運べなかった。




――――




(9)She heard the news that her son had won the game.
品詞:接続詞。
今回は少し事情が異なる。この that には特別に「同格の that」という名前が付いている。that の手前の内容が that なのである。この文であれば手前の news とは、= her son had won the game のことである。なぜ「同格」と呼ぶかというと、「She heard the news」と「She heard that her son had won the game.」は言っていることが同じだからである。なお「同格の that」は通常「という」という訳語をつけることに決まっている。
・英文の意味:彼女は息子がそのゲーム(試合)に勝ったという知らせを聞いた。




――――




(10) She heard the news that made her happy.
品詞:代名詞。
品詞的には確かに代名詞。しかしこの that は通常「関係代名詞の that」と説明される。that の次に来る動詞made の主語が無い。したがってこれは「主格の関係代名詞」である。関係代名詞についてはこちらを参照。なおこのような「主格の関係代名詞」は省略ができない
・英文の意味:彼女は彼女を喜ばせる知らせを聞いた。




――――




(11)The suggestion that I made was rejected
品詞:代名詞。
品詞的には確かに代名詞。しかしこの that は通常「関係代名詞の that」と説明される。今度の that は同じ関係代名詞でも(10)と違い、「目的格の関係代名詞」である。that の後にいずれ来る動詞made の目的語が無い。したがってこれは「目的格の関係代名詞」である。関係代名詞についてはこちらを参照。なおこのような「目的格の関係代名詞」は省略可である。
・英文の意味:私が作った提案は却下された。




――――――――




以上になります。




色々コメント
・(9)と(10)は共に手前の news と関係があるものの、使われ方が全く違うことにご注意ください。
・多くの英語が苦手な人は(11)の訳例を作るのを苦手としています。あなたは大丈夫だったでしょうか?
・It is … that の強調構文の例をうっかり忘れてしまいました。>< いつか機会があったらこれらも紹介しますね。




・that 1語でもこれだけバリエーションがあります。初学者けっこう厄介に思う人が多いはずです。毎回うまく役割を見抜いてくださいね。




それではまた来週~~~。




問題編↓
http://q-eng.com/diary/2137

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コメント

1番~8番を表示

2009年
08月05日
14:42
さん

1:

fermat のコメント:
答えは42

2009年
08月06日
00:56
chargeさん

こんにちは。解説ありがとうございました。

そういえば、接続詞that前の動詞がrecommendとかsuggestだとthat節の中の動詞が原形というのもTOEICの時に良く引っかかってました。

また、次を楽しみにしています。

2009年
08月06日
01:32
さん

3:

hada のコメント:
回答&解説ありがとうございました。 省略できる that に悩まされた記憶がぼんやりとあります。 (6)、(7)、(9) の that は、省略できないもと考えていいのでしょうか?

それにしても He said that that that that that boy used was wrong. のような問題が出なくてよかった~(笑) 次回の問題も楽しみにしています。

2009年
08月06日
07:20
さん

4:

yukari0611 のコメント:
こんにちは、先生。丁寧な解説ありがとうございました。今回も品詞の部分でとても勉強になりました。私もhadaさんと同じで、省略できるthatで記憶がぼんやりの場所があります。(9)の同格のthatは省略可能なのか知りたいです。自分でネットで調べた結果では、はっきり省略できないとか、できるがあまり頻繁にではないと書いてありました。お手数かけますm(__)m



>(5)ですが、of it ではなく、of the fact ですか? このような説明をされている参考書などがあるのでしょうか? あれば教えていただければと思います。

↑これについてですが、これはロイヤル英文法(改訂新版)に書いてありました。その38ページに、sureについて説明してる所があります。そこに、「※that 節は前にof the fact が省略されたと考える名詞節」と書いてあったので、私の回答でその様に書かせていただきました。

2009年
08月06日
15:16
ΨホルホルΨさん

>yukari06さん

> ロイヤル英文法(改訂新版)に書いてありました。
> その38ページに、sureについて説明してる所があります。
> そこに、「※that 節は前にof the fact が省略されたと考える名詞節」と
> 書いてあった

私の持っているロイヤル英文法改訂新版は、パソコン上または iPhone上のアプリケーションなのでページ数は解りませんが、

§321 前置詞の省略
(3) that節や疑問詞を含む節または句が前置詞の目的語となる場合

には、

-- 引用ここから --
be aware of,be sure of などの後や,〈自動詞+前置詞〉の後に,that 節や疑問詞を含む節・句がくる場合,前置詞が省略される。
that節の場合は原則としてその前に前置詞を置かない。
I'm sure that he is honest. (彼が正直であることを私は確信している)
(⇔I'm sure of his honesty.)
-- 引用ここまで --

と書いてあります。よろしければ、当該箇所を章番号・節番号・§ナンバーで示していただけないでしょうか。

2009年
08月07日
06:47
さん

6:

yukari0611 のコメント:
>pantaniさん

ロイヤル英文法だと本のみだと思ってました。アプリでもあるんですね。

場所ですが、第1章、2節で題名は「文型」、§ナンバー10の最後です。そこに「<S+V+C>の文型の補語になる形容詞に、of+名詞などある決まった前置詞つきの句がついて、be+形容詞+前置詞が1つの動詞に相当することがある」と説明してあります。

そこに例文が4つあり、最後の2つがI am sure of his honesty.とI am sore that he is honest.です。そこに、「※that 節は前にof the fact が省略されたと考えると名詞節。」と書いてあります。

「と」が抜けてました。さきほどは、「※that 節は前にof the fact が省略されたと考える名詞節」と書きましたが、実際には「※that 節は前にof the fact が省略されたと考える*と*名詞節。」って書いてありますね。これでまた意味が変わってくるかもしれないですね。

2009年
08月07日
13:59
ΨホルホルΨさん

yukari06さん



 ありがとうございます。見つけることができました(^^)。もう少し前からみてみましょう。



<引用ここから>

[2] 〈S+V+C+A〉

〈S+V+C〉の文型の補語になる形容詞に,〈of+名詞〉などある決まった前置詞つきの句がついて,〈be+形容詞+前置詞〉が1つの動詞に相当することがある。

この場合,文型的に見ると, 〈S+V+C〉のC(形容詞)に削除できない付加語(A)として〈of+名詞〉などがついた形になっているので, 〈S+V+C+A〉という第2文型の特別な型とみることもある。

また,そうした前置詞つきの句を that 節に書き換えられるものもあるが,その場合は前置詞は脱落する。

[2] 〈S+V+C+A〉

〈S+V+C〉の文型の補語になる形容詞に,〈of+名詞〉などある決まった前置詞つきの句がついて,〈be+形容詞+前置詞〉が1つの動詞に相当することがある。

この場合,文型的に見ると, 〈S+V+C〉のC(形容詞)に削除できない付加語(A)として〈of+名詞〉などがついた形になっているので, 〈S+V+C+A〉という第2文型の特別な型とみることもある。

また,そうした前置詞つきの句を that 節に書き換えられるものもあるが,その場合は前置詞は脱落する。 ⇒ §124-[1]-(2)

He is very fond of playing the guitar.

(彼はギターを弾くのがとても好きだ)

→He likes playing the guitar very much.

* playing 以下は likes の目的語。

I am sure of his honesty.

(彼は確かに正直だと思います)

→I am sure that he is honest.

* that 節は前に of the fact が省略されたと考えると名詞節。

<引用ここまで>





ここでは明らかに、be sure ofは「be+形容詞+前置詞」がひとつの動詞に相当する例としてあげられており、that節がその目的語になっている例文が



> I am sure that he is honest.



という流れです。その上で、「もし that節の前に of the fact が省略されたと考えるとするならば、that節は名詞節」というのが yukari06 さんの引用した説明文の趣旨です。

 上で「be sure of の目的語だ」と言っているので、そんなことを考えなくても that節は名詞節だろうと私は思います。むしろこの1文は混乱を招きかねないので削除した方がいいようなものです(^^;。


2009年
08月12日
10:12
mouthbirdさん

>fermatさん

42は「人生、宇宙、すべての答え」ですね。fermatさんも来年はSF大会にぜひおいでください^^



>chargeさん

はい。そうした自分なりの弱点も今回のチャレンジで見えたと思います。またチャレンジをお待ちしています。



>hadaさん

(6)(7)(9)は普通省略できません。仮主語や仮目的語があるとき、それに対応する真主語や真目的語には「目印」が必要なのです。だから(6)や(7)の that は省略できないのです。



同格のthat も少なくとも学習段階では「省略できない」と考えたほうがよいです。少なくとも私は同格の that が省略された例を見かけた覚えは(少なくとも記憶に残っている例は)ありません。



>yukari0611さん

同格のthat も少なくとも学習段階では「省略できない」と考えたほうがよいです。少なくとも私は同格の that が省略された例を見かけた覚えは(少なくとも記憶に残っている例は)ありません。



ロイヤルの該当部を確認しました、なるほど。そうか書かれていますね。ありがとうございます。そう取れば同格のthatと言えるでしょう。

ただ、上でpantaniさんが書かれたような説明(も)ロイヤルにはあります。どちらでも私はOKだと思いました。



>pantaniさん

長い引用ありがとうございます。おっしゃるとおりの説明「も」ありますね。私はこちらを主に考えていました。yukari0611さんの見つけられた説明「も」ある、と私は認識しております。

1番~8番を表示