未来の表現は前回5種類あると説明しました。
(1)will+動詞の原形
(2)be(am, are, is) going to + 動詞の原形
(3)be (am, are, is)~ing (要するに現在進行形)
(4)現在形
(5)be(am, are, is)to + 動詞の原形
この5つです。
今回は
(3)be (am, are, is)~ing (要するに現在進行形)
について述べます。
例文を挙げましょう。
●予定のbe (am, are, is)~ing (要するに現在進行形)
<例文・説明出典:ここがおかしい日本人の英文法 T.D.ミントン著 安武内ひろし訳>
A:I'
m going to France next summer. I'
m studying France at a language school in Paris.
(次の夏にはフランスに行く予定だ。パリの語学学校でフランス語を学ぶつもりだ)
まず 'm going to となっていますが、ここの部分は「be going to do」ではありません。to のあとが France という名詞ですから。
ここは「be ~ing」の進行形です。後半の 'm studying は文句のつけようがない「be ~ing」の現在進行形だと認識できると思います。
この英文をbe going to do で表現すると↓こうなります。
B:I'
m going to go to France next summer. I'
m going to study France at a language school in Paris.
この英文は、基本的に意味は上の A と全く同じです。ニュアンスが違うだけです。ただしこのニュアンスも微妙で、AとBにはあまり差が見受けられません。
T.D.ミントンさんはこのニュアンスの違いについて、著書でおよそ↓このように言っています。
この2つの文は、私には、予定・計画のレベルが異なっているように感じられます。もし A の文を誰かが私に言ったとすれば、すでに必要な手はずは全て整っていると私は思うでしょう。つまりフランス行きの航空券は予約してあり、語学学校にはすでに申し込みを済ませてある、と。
一方、 B ではそのような周到な準備は含意されていません。したがって、その計画がキャンセルになったと聞いて驚くのは、B よりも A の場合です。(以上、概ね上記著書より引用)
つまりどういうことか?
<
予定表現の場合>
・be going to do と be ~ing(現在進行形)では意味の差はあまりない。
・差があるとすれば、be ~ing(現在進行形)のほうがガッチリと予定されており、準備も周到。より確実な予定を示す。
ということになるでしょう。
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ところで be going to do には(「予定」ではなく)「予測」の表現がありましたね。
例文:Saburo:Giants
is going to win.
(ジャイアンツが勝つだろう)
では be ~ingにも「予測」の表現はあるでしょうか? 実はこれはないのです。be ~ingには「予測」の表現はないのです。これも be going to do との違いになります。
金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義。この続きは来週の
月曜日です。
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