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mouthbirdさんの日記

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2009年
10月28日
13:58 mouthbirdさん

意外と習わない「代名詞」の使い方(解答編)

こんにちは。旧チャンネルブログの流れを汲む日記の水曜日がやってきました。
今週は解答編です。



今週も皆様、コメントありがとうございました。
代名詞は、意外とまとめて覚える機会がないですね。



問題は後半で解説するとして、基本的な知識は先に少しまとめます。



【基本】
a+単数名詞= one
the+単数名詞= it
(ただし、例外はいくらでもある)




(以下、「川田流 英語のツボ 川田拓矢著 ライオン社」からの抜粋、引用を踏まえて構成する)
―――――


(1) 可算名詞を不特定に受けるとき→one(複数名詞を受けるときは、修飾語を付けた場合に限り ones)
 He has a camera. I have one, too.
(彼はカメラを持っている、私もである)



have の直後に来る単語を、もし one で受けなければ、おきたい単語は「a camera」である。なぜ a camera か? これは<彼の持っているカメラと、私の持っているカメラは「違う」から>である。同じならば「the camera」になる。彼の物とは違う「別の1つのカメラ」だから→(a camera)になる。それを受ける代名詞は one なのだ。

―――――


(2) 可算名詞を特定して受けるとき→it, that(複数名詞を受けるときは they, them, these, those)
 He has a camera. He is proud of it.
(彼はカメラを持っている、彼はそれを誇りに思っている)



of の後に来る単語は、もし、it で受けなければ「the camera」である。彼の持っているカメラとそのカメラは「同じ」だから、the が付くのである。それを受ける代名詞はit。(that も可だが、that は基本的に「指示代名詞」のため、目の前にあるカメラを指す場合がふさわしい)

―――――


(3) 可算名詞を形容詞を付けずに受けて〔つまり(1)、(2) の形で受けて〕、後ろに前置詞句の修飾語を伴うとき→that(複数名詞を受けるときはthose)<この場合 it にはできない>
 The climate of Japan is milder than that of Alaska.
(日本の気候はアラスカよりおだやかだ)



「日本の気候」と「アラスカの気候」と比較しなければならない。
「アラスカの気候」を英語で表すと、「the climate of Alaska」となる。
the climate の後ろに「of Alaska」という「前置詞句」が付いて、「後ろから climate を修飾している」格好である。こういう場合の the climate を代名詞に置き換える場合→that になる。

―――――


(4) 可算名詞を形容詞を付けずに受けて〔つまり(1)、(2) の形で受けて〕、後ろに前置詞句以外の修飾語を伴うとき→ one
 The ideal education system is one which measures the capacities of each individuals.
 (理想的な教育制度というのは、個人の能力をきちんと評価する制度のことである)



この one は「the system」を受けている。(3)の場合と違い、前置詞句で修飾していない。関係代名詞で修飾している。このように〔前置詞句で修飾していない場合〕は、(3)のように that にならず、one になる。

―――――


(5) 可算名詞を形容詞付きで受けるとき、後ろに修飾語があろうとなかろうと→one(複数名詞を受けるときは ones)



 He conquered the mountain. I think it is the highest one in the world.
(彼は山をその征服した。それは世界で最も高い山のひとつだと思う)



最初の it は(2)の理屈で it(=the mountain)。問題は次の one。これには手前に highest という形容詞が付いている。one は mountain を受けるわけだが、この様に〔形容詞付〕だと one で受ける。

―――――


(6) 不可算名詞は one で受けてはならない。
 “How about coffee?” “Oh, I like it. Please give me some.”
(「コーヒーいかが」「ああ、コーヒーは好きだな。ください」)


coffee は不可算名詞。it は coffee。




――――――――――




以上を踏まえながら、先週問題を解きましょう。




問題
次の各文には英文として不適切な箇所があります。その部分を抜き出して訂正しなさい。
(1) If you want a book to read, I'll lend you it.




解答 it → one.
解説:凄く微妙。手前の a book を 「その本」として「貸す」と言うなら the book で、それを代名詞にするなら it で正しそうに見える。しかし残念ながら it では×。
実はこの場合、上の説明の(4)に該当する英文だった。よく考えれば、最後の部分に「省略」がある。 to read が本来はあったはずだ!
つまり↓こうである。
If you want a book to read, I'll lend you one to read. (元々は→I'll lend you a book to read.)
 to read (読むべき)a book (本)→「読むべき本」
という具合に、「to 不定詞」の形容詞用法が、手前の a book を修飾しているのだ。
これを代名詞で受ける場合→<後ろに前置詞句以外の修飾語を伴うとき→ one
なので、正解は one。
(もし、読むべき本が1冊欲しいなら、貸してあげるよ)




(2) That your car is nice, isn't it?
解答 That your car → That car of yours.
解説:「あのあなたの車」と言いたい。しかし、英語では
 冠詞(the, a)
 指示代名詞(this, that, these, those)
 所有格(my, your, our, など)
これらを重複して使えない。したがって「That your car」という具合に、that と your を重ねて使うことができない。



この場合「所有代名詞」というものを使って、対応する。



【所有代名詞】とは、例えば「私のもの」という意味を持つ「1語の代名詞」である。
具体的に言えば、
・私のもの→mine ・私たちのもの→ours
・あなたのもの→yours ・あなたがたのもの→yours
・彼のもの→his ・彼らのもの→theirs
・彼女のもの→hers ・それのもの→its


これらの7個を指す。



例文
Your school is so diffirent from ours!
(あなたの学校は私たちの学校とは違うんですもの!)<例文引用:ロイヤル英文法>
この場合「our school」を「ours」という1語で受けています。



今回はこの所有代名詞をうまく使う。
例えば、「私の友達の1人」という言い方が、比較的有名。
「私の友達の1人」ならば 「a my friend」とは使えない。「a と my を重複して使えないから」である。この場合
 「私の友達の1人」は→「a friend of mine」と言う。〔冠詞(a)+名詞〕のあとに「of +所有代名詞」をつけるのだ。
 これと同じように「あのあなたの車」ならば→「that car of yours」と使う。
正解は、that car of yours
(あのあなたの車は良いね、そうだよね)




(3) The climate of Japan is milder than Scotland.
解答 Scotland → that of Scotland
解説:前半の解説部の(3)が丸々該当する。比較するのは「スコットランドの気候」でなければならない。この場合、正解は「that of Scotland」
(日本の気候はスコットランドの気候よりも穏やかだ)




(4) Will it be many people in the park?
解答 it → there
解説:これは「多くの人々が、その公園にいるだろう」という文章であろう。
であるなら、「there is 構文」にするべきだ。
there is 構文」…「~がある・~がいる」という定型。there + be +名詞 という順にし、「名詞がある、名詞がいる」とい意味を作る。
例文
There is a pen on the table.(テーブルの上に1本のペンがある
したがって、ここの答えは it ではなく there。
(多くの人々がその公園にいるだろう)




(5) The two men were talking each other.
解答 each other → to each other(もしくは with each other)
解説:ここの問題は2つの知識が必要。
1つ目は、each other はまとめて1つの「名詞」扱い(意味は「お互い」)という知識
2つ目は、talk は自動詞で、「~と話す」と言いたいなら、~の前に「前置詞がいる」という知識。
× I talked him.
○ I talked to him.(私は彼と話した)
○ I talked with him.(私は彼と話した、相談した)
自動詞に前置詞がいる話はこちらを参照。
したがって
talk each other とはできない。
正解は (過去進行形なので) were talking to each other か were talking with other
(その二人の男たちは、お互いで話していた)




(6) Your school year is so different from us.
解答 us → ours
解説:問題文の(2)参照。所有代名詞のコテコテの問題。
この場合、「our school」を「ours」という1語で受けなければならない。
(あなたの学年(制度)は私たちの学校とは非常に違う)




(7) Do you know either of these ten great novels?
解答 either → any
解説 either は「2つのうちどちらか」を示す代名詞である。
例文
Either of the two answers will do.
(その2つの答えのどちらでもよい)<例文引用:ロイヤル英文法>
10個もあったら either は使えない。「10個のうちのいくつか」なら、疑問文や否定文の場合ふつう any を使う(「肯定の答えを期待する場合 some を使う」。これについてはもう少し説明が必要だが、取りあえず今回はこの詳しい説明は省略。「疑問文・否定文の場合、通常は any」と最初は覚えよう)
正解は any。
(この10個の優れた小説のうちいくつかを知っていますか?)




(8) This dictionary is his. Where is my one?
解答 my one → mine
解説:最初の文の his は「所有代名詞」の his で、意味は「彼のもの(=彼の辞書)」である。
後半の文は、同じように「私のもの(=私の辞書)」と言うべき。であるなら「私のもの」という所有代名詞を使うべき。したがって正解は mine。
(この辞書は彼のものだ。私の辞書はどこ?)




―――――




以上です。




いかがだったでしょう? 面白かったでしょうか?
ではまた来週。




問題編
http://q-eng.com/diary/2104

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コメント

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2009年
10月28日
15:47
GoodGriefさん

お疲れ様です。了解です。



大変でしょうから、私への採点は結構ですので。

(anyにすべきところをeachにしてましたので1問×のはずです。)



ご無理をなさらないでくださいね。(^O^)/

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