前回に引き続き、私の多言語音声と関係のある「コミュニケーションかもしれないエピソード」です。今回はその2つ目。私が小学校4年生の春休みに体験した話の2つ目です。
アメリカ・ロサンゼルスのディズニーランドでの出来事です。以下の話は
今では笑い話です。ですが
当時は【恐怖】。幸い怪我もなく無事でしたが、一歩間違えば死ぬところでした。
当時も今も私はジェットコースターが好きで、みんな(小学生数人)でスペースマウンテンに乗ることにしました。優しげなお姉さんたち(スタッフさん・無論アメリカ人)がお揃いのディズニーっぽい制服をきて、優しげな笑顔で私達を導いてくれました。待機列がようやく終わり、みんなでコースターに乗り込んだ時、事件は起きました。
体を固定する装置は簡易なものでした。肩の上から首を通して固定するようなものではありませんでした。説明しにくいのですが、本当に簡易なものでした。バー(棒)が前の座席の背中側にありました。座る前まではこれが邪魔なのでバーは上部の方にありました。座ったあとこのバーを上から下に降ろすと、バーがお腹のあたりで「カチッ」とはまり固定されます。バーと座席の間で自分の体がサンドイッチされる感じでした。
自分たちの番が来ました。ドキドキしながら席に座りました。上からバーを降ろしました。するとどうでしょう。
「カチッ」と固定されるはずのバーが【私のだけ固定されない】のです。手を放すとバーは上の方に「フワ~~~」と浮いてしまうのです。私は必死になって思い切り上からバーを下ろしました。しかしそれでもバーは「フワ~~~」と浮いてしまう。何回やってもそのたびにバーは「フワー~~~」と浮いてしまうのです。
私は必死になって叫びました。
「しまんない! しまんない!」と。私はアメリカ人のスタッフさんに顔を向けて叫びました。
超大声で…! ただし【日本語で】!!!
するとどうでしょう。スタッフさんたちはどういう対応を取ったと思いますか?
スタッフさんは私の顔見て、満面の笑みを浮かべているのです。バスガイドさんのような感じで手を左右に降りながら、「ベロベロバー」と舌を出しておどけている のです。目玉をぎょろりとさせて私を笑わせようとしているのです。こっちは必死になって何度も叫びます。「閉まらない! 閉まらない!」と。ところが彼女は今度は前の方の座席の人に顔を向けてニコニコ微笑んで手を降っています。どんなに大声で私が叫んでも、周りがざわついているせいもあるのか、全然彼女の耳には届かない。しかしこっちは必死だから、ものすごく精一杯の声を上げました。それでも
彼女らは「東洋人の子供が騒いでら~~あっはは~~w」ぐらいの反応ぐらいしか示してくれません。
とにかく【笑顔】!
満面の笑顔!!! そして手を「行ってらっしゃい~バイバイ~~♪」みたいに大げさに振っています。
こっちは必死! 必死! 叫ぶ叫ぶ! 泣きながら叫ぶ!!!
「しまんない! しまんない!」と泣き叫ぶ!!
しかし彼女らはこっちに全然まったく目もくれなくなった…!!!
そのうちこのジェットコースターは、私のバーが閉まらないまま、ついに【発射してしまった】のです。
死ぬ!!!!! と思いました。
しかしその瞬間でした。よっぽど必死な思いが通じたのか、コースターが発射した直後、このバーは固定してくれました。助かった!!!!!!
スペースマウンテンそのものも十分怖かったですが、それ以前にこの出来事のほうがよっぽど怖かったでした。
さて、皆様にとってはこれもコミュニケーションと言えると思われるのでしょうか? よろしければ教えていただければ幸いです。
金曜日はいつものニコ生英文法講義。この続きは来週の
月曜日です。
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