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mouthbirdさんの日記

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2017年
06月19日
12:22 mouthbirdさん

耳VS意味コミュニケーション(3)

前々回は、我が母の多言語音声とのファーストコンタクトとも言えるエピソードでした。

今回は、私の多言語音声と関係のある「コミュニケーションかもしれないエピソード」です。私にとっての多言語とのファーストコンタクトでしょう。全部で2つあります。この2つは私が小学校4年生の春休みに体験した話です。今回はその1つを紹介します。

<エピソード1>小4でのアメリカ旅行(その1)

 小4の春休みに実はアメリカに1週間ほど旅行に行ったのです。これが説明しにくいのですが、かっこよく言うと「演奏旅行」というものです。当時私はなぜか地元のヴァイオリン教室でヴァイオリンを習っていました。そのヴァイオリン教室が「見栄を張って」、生徒のアメリカ公演を企画したのです。生徒はみんな大して上手くもないと思うのですが、ちょうど都合のいい機会があったのです。東京ではなく、ロサンゼルスのディズニーランドに「ジャパンフェステイバル」という3日間ぐらいのイベントが有ったのです。そこ用の企画で団体の参加者募集があり、それに乗っかったという形です。ロサンゼルスのディスニーランドのミニステージでヴァイオリンでフォスターの曲などを弾いてきました。

 その初の海外旅行の初日のことです。アメリカに着いてまずホテルにチェックインしました。当時小4の私は早く部屋に入りたくて鍵をもらうと、さっさか目的の部屋に向かって1人で部屋を探しに進みました。4階だったか5階だった忘れましたが、目的の部屋を探して廊下を1人で進んでいると、とんでもない事が起こりました。

 突然近くの部屋のドア(2箇所ぐらい)から、ネグリジェ風の服を着た西洋人(女性:40~50歳ぐらいか)が8人ぐらい同時に廊下にゾロゾロと出てきました。みんな私を見ています。彼女たちは何かに口々に怒ったような声を上げながら、私に近づいてきました。そして彼女たちなぜか私を360度取り囲んだのです。そして口々に私に向かって鬼のような形相で何かをまくし立てていました。小4の私には何が起こったのかさっぱりわかりません。何語を喋ってるかもわかりませんでした(日本語ではないのは確かですが)。休みなくひっきりなしに1分ぐらい、般若のような表情をした外国人たちに怒鳴られました。

 私にはそれが10分にも1時間にも感じられました。私はどうして良いか分からず、ただただ立ち尽くすばかりでした。はっきり言って「恐怖」でした。表情や声からすると怒っているのは間違いない。もしかしたら私は殺されるのではないかと思いました。

 そのうちやや離れたところから、私の引率者(日本人)が私を呼ぶ声が聞こえました。私は「しめた!」と思いました。私は私を呼ぶ声がする方向に一目散に駆け出しました。なんとかその場を脱出することができました。

 未だに彼女たちはなぜ私に怒っていたのか謎です。彼女たちは私を何かと勘違いしたのだと思うのですが、わかりません。とにかくこれが私の海外旅行の最初の体験です。これが「私にとって生の外国語との初の触れ合い」であったことは確かです。小4の私の脳裏に刻まれた最初の外国人は「わけの分からないことをまくし立てながら360度私を取り囲み、鬼のような形相で、私の頭の上の方から私に向けて、長時間にわたり怒鳴りまくる人々」でした。


 さて、皆様にとってはこれもコミュニケーションと言えると思われるのでしょうか? よろしければ教えていただければ幸いです。

 ちなみに私にとっては、コミュニケーションかどうか別として「恐怖体験」であったことは確かです。なお、次回もこの演奏旅行でのエピソードです。次回紹介する話はこんなもんじゃない! この旅行中に体験した「最も恐ろしい体験です。一歩間違えれば私は死んでいたと思います。

金曜日はいつものニコ生英文法講義。この続きは来週の月曜日です。

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コメント

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2017年
06月19日
18:29
bonsuke2010さん

コミュニケーションというのは、広辞苑によりますと、「音声、みぶり、匂いなどで意思を伝達すること」とあります。
このケースの場合、女性達の「音声」と「みぶり」によって、内容は全く分からないにせよ、何かに怒っている、ということはマバ少年に伝わっている。その部分だけはコミュニケーションが成立している、と私は考えます。
しかし、マバ先生はおそらく、伝えようとする側の意図が百パーセント相手に伝わらなければコミュニケーションは成立していない、とお考えの立場なのではないでしょうか。その立場に立つならば、このケースではコミュニケーションはなかった、というべきでしょう。
つまり、完璧を求めるか、部分的にでも意図が伝わればよしとするか、でコミュニケーションのとらえ方も違ってくる、ということですね。
英会話の場合も、もちろん、完璧にできれば理想的。でも、部分的なコミュニケーションの成立でもよし、としなければならない場合が現実には多いように思います。このケースの場合でも、件の女性達は、怒りの内容が日本の少年に伝わらず、その点では大いに不満だったでしょうが、怒りをぶちまけた(その姿勢は伝えた)ということへの達成感は多少あったように思います。一方通行ではありますが、これも一種のコミュニケーションではないでしょうか。(ま、マバ先生は決してこれに同意はしないでしょうけど、、、、)

2017年
06月19日
23:30
mouthbirdさん

>>1 bonsuke2010さん
コメントありがとうございます。
>このケースの場合、女性達の「音声」と「みぶり」によって、内容は全く分からないにせよ、何かに怒っている、ということはマバ少年に伝わっている。その部分だけはコミュニケーションが成立している、と私は考えます。

了解しました。

>しかし、マバ先生はおそらく、伝えようとする側の意図が百パーセント相手に伝わらなければコミュニケーションは成立していない、とお考えの立場なのではないでしょうか。

うーん。なぜかこの部分は「100%」でなくてもいい気がしますね。普段なら100%でないと気がすまないのですが。
この話では、「彼らは何に対して私に怒っていたのか」が謎で、大いに不満なのです。ここさえわかれば、たとえ100%でなくても、恐怖や不満は和らぐのです。ここが分からないから恐怖で不満なのだと思います。

 たとえ彼らの怒りが私に伝わったことを【コミュニケーション】としても、それのみでは「恐怖」で「不満の塊」です。少なくとも「相手の怒りが私に伝わってーあー私は楽しかったー♪」とは絶対にならないのは確かです。

2017年
06月28日
21:25
neginohanaさん

全然わからなかったのだから、コミュニケーションなんて成立していないと思います。

そもそも、本当にその人達は怒っていたのでしょうか。

突然知らない大人の外国人に取り囲まれて何やらわからない言葉を投げかけられたため、マバ少年にはそう感じられてしまったのかもしれません。

2017年
06月29日
00:36
mouthbirdさん

>>3 neginohanaさん

コメントありがとうございます。
怒っていたと思いますね。怒鳴り声だったし、笑顔など1つもなく、目は引きつっていました。ひっきりなしに外国語を浴びせられました。こっちは呆然と立ち尽くすのみ。仮に彼女らの言語を話せたとしても、返事もできないぐらいの剣幕でした。
 なぜそんなことを私はされたのか本当に謎です。

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