今回から新しいシリーズに行きます。シリーズタイトルは「耳VS意味コミュニケーション」です。
耳VS意味 … これは私が最近こだわっている「耳タイプ・意味タイプ」の事です。
参考
http://q-eng.com/diary/20162
コミュニケーション … これは文字通り「コミュニケーション」のことなのですが…
どうもこの「コミュニケーション」というものの定義が「耳タイプと意味タイプでは違う」ようなのです。
今回はこれについて考察しよう、というシリーズです。
今回は話の導入。まずは以下の話をお読み下さい。
<我が母の実話>
我が母の例である。我が母は英語ではなくドイツ語ができる。我が母は若い頃、日本に住むお金持ちのドイツ人家族のメイドさんをやっていたのだ。その家族にちょうどお子さんが生まれたらしく、子供にドイツ語を教える親たちのドイツ語を聴き覚えたという。
・ドイツ語を習い始めの頃の(少女の頃の)母はあるとき、ドイツ人たちのパーティに参加した。このパーティで我が母は受付係のアシスタントをするようにご主人様に言われたらしい。
1 まず我が母はご主人様から、あるドイツ語文「●●● ●● ●●●」を覚えるように、言われた。
2 我が母は意味も分からないまま「●●● ●● ●●●」というセリフを言えるように練習し、言えるようになった。
3 母はパーティの受付のアシスタントなので受付の横に立つ。
4 ご主人様から「もしドイツ人のお客様が来たら『●●● ●● ●●●』とお客様に向かって言うように」と言われた。
5 パーティの受付にドイツ人のお客様が来る。
6 母は言われたようにお客様に「●●● ●● ●●●」と話しかけた。
7 言われたお客様は大爆笑! お客様は畏まった感じで何やらドイツ語で答えたと言う。
8 母は受付に新たなお客様が来るたびに1人1人に「●●● ●● ●●●」と話しかけたという。次々やってくるお客様はそのたびに大爆笑したという。
・母はそのパーティで、何十人ものドイツ人に会うたびに、「●●● ●● ●●●」と話しかけまくっていたそうだ
・その時、母に話しかけられたドイツ人は、笑って何か返事を返してくれたという。
・母にとってそれは楽しかったそうだ。
無論
母はこの時、各々のドイツ人に「自分がどんな意味のドイツ語で話しかけたのか」を知らなかった。
またこの時ドイツ人がくれた返事も、母は「どんな意味であったのか」を全く理解していなかった。
これは後で分かった話だ。↓
この時、我が母がドイツ人に言っていた「●●● ●● ●●●」というドイツ語は、
「
やい! てめー! 名前を名乗りやがれ! この野郎!」
といった意味の表現だったそうだ。そりゃ、言われたドイツ人は笑うよねー。
この話の初出
http://www.alc.co.jp/beginner/article/mouthbird/2014/11/p...
さて、ここで皆様にお伺いしたいことがあります。
この話で取り交わされたドイツ語会話は「コミュニケーション」と呼べると思いますか?
これをお伺いしたいのです。
お返事いただけると助かります。m(_ _)m
金曜日はいつものニコ生英文法講義。この続きは来週の
月曜日です。
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