smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
======================================
参加してくださった皆様ありがとうございました。では解答と解説に参ります
問題
次の英文の和訳例を書きなさい。(注意:この場合の career は職業という意味)
Bill's career is about as different from Alex's as another career could be.
解答例
・ビルの職業は、他の職業がアレックスの職業とは異なるのと同じぐらい、アレックスの職業とは概ね異なる
・ビルの職業はアレックスの職業とは概ね異なっている。他の職業がアレックスの職業とは異なるのと同じぐらいの程度異なっている。
解説
↓この英文だったら意味は分かるでしょうか?
1 John is as tall as Ken.
ジョンはケンと同じぐらいの背の高さだ
これは元々は
John is as tall / as Ken is tall.
こんな感じの英文なのです。
「ジョンは ケンが背が高い高さと同じぐらい の 背の高さだ」
だったのが→ジョンはケンと同じぐらいの背の高さだ
になっているわけです。
では↓これはどうでしょうか?
2Monkeys are as different from human beings as dogs are.
猿は犬と同じぐらい人間とは異なる
これは元々は
Monkeys are as different from human beings / as dogs are different from human beings.
こんな感じの英文なのです。
「猿は 犬が人間と異なるのと同じぐらい 人間とは異なる」
だったのが→猿は犬と同じぐらい人間とは異なる
になっているわけです。
↑これが分かれば問題文は出来ると思います。
Bill's career is about as different from Alex's as another career could be.
about が邪魔なので一時的に取ります。
これは元々は
Bill's career is as different from Alex's / as another career could be different from Alex's.
こんな感じの英文なのです。
だから
「ビルの職業は 他の職業がアレックスの職業と異なるのと同じぐらい アレックスの職業とは異なる」
になっているわけです。
さて、ここで残っているのは about です。今回のaboutは「およそ・約・概ね」という意味の副詞です。
原級の英文は
S is as ~ as … の形ですが
例文
This box is as large as that one.(この箱はあの箱と同じ大きさだ)
↓この位置に「どれくらい」という差を表すことができます。
S is
●●● as ~ as ….
This box is
twice as large as that one.(この箱はあの箱の
2倍の大きさだ)
今回は ●●● が about。「約・およそ・概ね」という意味が入っているわけです。
したがって
・ビルの職業は、他の職業がアレックスの職業とは異なるのと同じぐらい、アレックスの職業とは
概ね異なる
と言った訳例ができあがります。
この英文を難しく感じる理由は、日本語ではこういう言い方をあまりしないからだと思います。
例えば
「猿と人間とは違うよ! 犬は人間と全然違うでしょ? それと同じぐらい猿は人間とは違う生物だよ。」
日本語ならこんな感じの表現でしょうか? でもこういう言い回しはどうでしょう? あまり言わないと思います。
仮に言うとしても↑こんな風に3文ぐらいに分けて言うと思います。でないと分かりにくいです。
ところが英語はこれを
Monkeys are as different from human beings as dogs are.
という1文で表現してしまうのです。だから変に感じるのだと思います。
=======
ちなみに、この問題もうちの出向先の塾の生徒(高3)は誰もできませんでした。
でも
Monkeys are as different from human beings as dogs are.
↑これを見せた後だったら
Bill's career is about as different from Alex's as another career could be.
はできました。
結局、位置関係をきちっと把握していない(しようとしない?)のができない原因だと私は思うのです。
いかがだったでしょうか? それではまた来週!
問題編
http://q-eng.com/diary/20401
コメント