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mouthbirdさんの日記

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2017年
05月08日
10:25 mouthbirdさん

耳タイプ・意味タイプ(6)











 まず最初の方の4コマについて。実は失敗したかもしれない。実は必ずしもこの漫画のとおりにならないかもしれないのだ。

 でもまずは漫画に則る話を書く。皆様は How have you been? の返事はどうすればよいかわかるであろうか? How are you? の返事と同じで良いだろうか?

 実は単に「元気です」と言いたいだけなら、
How are you? の返事は     Fine.
How have you been? の返事も Fine.
と、このように共に Fine. で問題ない。

 しかしちゃんと主語と動詞をつけるなら
How are you? の返事は     I'm fine.
How have you been? の返事は I've been fine.
である。How are you? は現在時制だが、How have you been? は現在完了形だからである。

ここまでよろしいだろうか?


 さて、だがここで懺悔せっかく漫画でこう描いたのに、漫画通りの反応にならない可能性が浮上した。多くの英語学習者は「How have you been? を How are you? の親戚と認識しにくい」のかもしれないことが一昨日分かった。

 一昨日うちわの高校3年生2人(1人は意味タイプ。もう1人は耳タイプ)に、How have you been? と訪ねた。英語で返事をするように求めた、すると2人共に頓珍漢な返事(例:Three days.) しかくれなかった。聞けば2人共に How have you been?は「初耳の表現」であった。2人共に How have you been? は How are you? の親戚と認識していなかった。

 同日、社会人の耳タイプの生徒さんに、How have you been? と訪ねた。彼女は場合、How have you been? に聞き覚えがあり、意味もちゃんと把握していた。英語による適切な返事も下さった。しかし彼女もまた How have you been? は How are you? の親戚と認識していなかった。How have you been? を How are you? の「現在完了形」と認識していなかった。彼女は時制が苦手なのでそのせいもあるかもしれないが。

 (ちなみに私は初めて聞いた時、一発で認識できた。How have you been? を How are you? の「現在完了形」だと即座に認識できた。時制が得意だからかもしれない)
 しかし多くの英語学習者にとっては音声で聞いただけでは How have you been? は How are you? の親戚と認識しにくいのかもしれない

 そこで漫画では、このように文字で2つ並べて、目で確認できるようにしてみた

  How are you?
  How have you been?

こうすれば「この2つは似ている」と「目」で認識できると思ったのだ。どうであろうか?

で、似ている場合、
 意味タイプは→意味の違いについて、ハムレットのように悩む
 耳タイプは → 意味の違いを考えず、How are you? の別バージョンぐらいにしか思わない
  はずなのだが…現時点では私はこの意見に自信がない意味タイプの方は鉄板の自信があるが、耳タイプの反応には自信がない


====


 もう1つめの4コマについて。

 こっちは鉄板の自信がある。これは実話なのである。「とある意味タイプの英語学習者(女性)」に対して、私はホワイトボードに英文を書いた。そして私はこの英文を指差して「この英文を読んで」と頼んだ。すると彼女は返事として「日本語の和訳例」を喋りだした。

 意味タイプ
 ・英語の音を好まない(言いたくない。覚えたくない・聞きたくない)
 ・「意味が気になる」ので「意味を聞かれたのだ」と思ってしまう
 のである
これはたぶん耳タイプの人には絶対に理解できない反応だと思う。しかし私は意味タイプなので、こう反応する気持ちがよく分かる。私は英文など、覚えたくないし、聞きたくないし、言いたくないのである。

 「英文を読め」と言われて「意味を言ってしまう」行動は、意味タイプにとって極自然な反応なのだ。

================

金曜日は、ニコニコ英文法生講義。
耳タイプの意味タイプの漫画の続きは来週の月曜日です。

●耳タイプ・意味タイプの詳しい説明はこちら
●耳タイプ・意味タイプの4コママンガの第1回目はこちら

(↓目次はこちら)
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コメント

1番~4番を表示

2017年
05月09日
16:36
コピットさん

こんにちは。

ほんとうにマンガお上手ですね! 



実は、身近に「耳タイプ」がいるので、そのお話を少々させてくだいませ。


じゃ~ん! わたしのオットさんは、「超」耳タイプです。


英語の歌は、耳で聞いて覚え、歌詞は一切見ない、というか、見たくない(笑)。 

文字からじゃなくて、音で掴むタイプ。


もしオットさんがHow have you been? とうフレーズを聞いて(かっこいい)と感じたら

キャッチしたその場で5~6回は発音してる。 いろんな抑揚で言ってみて、フィーリングを掴む。


文法には、まったく興味がないので、説明しようとすると、首を横に振り、No thank you のジェスチャー。

接客でネイティブと話すことがあるんですが、マイペースで、全然動じない、緊張もしない。

コンプレックスが全くないんですね。 相手がネイティブでも。 


オットの意見は、英語を話せるようになるには、相手の言葉を「真似る」ことが大事なので、

とにかく「話し手の声」が好きか嫌いかが、大事。


ちなみにオットさんの好きな声の俳優は J.K.Simmons あたりです。


一般的に、英会話は、好きな俳優や映画のシーンなどを真似して繰り返し発声することが

一番近道と言われているので、オットさんの意見は正しいように思います。

しかし、「耳タイプ」に英文法を教えなきゃならないとなると、

かなり、しんどい仕事になるでしょうね。ふぅ~。

なんせ、「聞く耳」を持たないんですから。 


以上、実は身近にいた、「超耳タイプ」の話でした。(笑)

2017年
05月09日
18:12
mouthbirdさん

>>1 コピット。さん

コメントありがとうございます。ご主人様は完璧な耳タイプのようですね。ちゃんと意図が通じているのなら、文法なんか無理に学ぶ必要なんかないと思います。


よかったら、ご主人様に聞いて欲しいことがあります。

 I know the boy she loves.
 ↑「この英文の意味を日本語で教えて!」と聞いて欲しいのです。

おそらくはできると思うのですが、できない可能性もあるのです。

うちわで「ある耳タイプの生徒さん(かなり優秀)」にこれを聞いたら、見事に間違ったのです。「私は彼女好きな少年を知っている」と言いました。

 耳タイプの特徴の1つは、意味を気にしないことですが、だから「意味の違いが分からない」ケースがあります。今回の1つめの4コマだと、How are you? も How have you been? ももし同時に習うと、「同じ」と判断しやすいです。返事もいい加減になりやすいです。ですが、たとえ間違っても気にしないんです。

 1つぐらい大間違いの意味と判断しても、全然動じることがありません。なぜなら「いつも大体あっている」からです。大体いつもあっている感じで、英米人と【話せてしまう】ので、意味なんか全然気にしないのが、耳タイプの特徴です。たとえ英語系のテストでひどい点をとっても、問題と思わない。「だって会話じゃあ通じている」と本人は思っているからです。たとえ「大間違いの言い方」を実際はしていても、相手に自分の意図が正しく伝わっていなくても、本人は「通じている」自信があるのです


 ところが、意味タイプはこうなりません。少しでも意味が間違っていたら【動じまくる】のです。さらに「音」を気にしませんから、英語を発音しようと思いません。この4コマ漫画の2つめがいい例ですね。英文を発音したがらないのです。意味タイプの場合「英語を発音したってどうせ間違っていること」に自信があるからです。だからよほどのことがない限り、英語を発音しません。

またぜひコメント下さい。お待ちしています。

2017年
05月10日
01:59
コピットさん

聞いてみました!

まず、文章をそのまま見てもらいました。

すると、「この文章何か、変なことない? なにか足りない気がする。。」「二つの文がくっついて

いるような。。」 


それから、文章を3回ぐらい読み上げました。 

「これは、少年のことを語っているんやな」。。

「その少年を知っている」、 「彼女はその少年が好きだ」 ということや。 

という返答でした。

あえて完璧な日本文にしようとしてませんでした。

そこも、「意味タイプ」と違うところですよね^^


意味は合ってると思うのですが、どうでしょう?

間違ってますか?

2017年
05月10日
09:52
mouthbirdさん

>>3 コピット。さん
ありがとうございます。
和訳例としては「私は彼女愛している少年を知っている」です。
意図は完璧にあっていますね。さすがです。こちらで示した優秀な生徒さんのはるか上を行っていらっしゃるようです。

 意味タイプは「完璧な日本語を作らないと不満」です。しかし意味タイプは普通そこまでしません。ご主人様のように「意図があっている」ならば、私は何の問題もないと思います。ご主人様は基本的に文法が必要ない人だと思います。

 問題は
・全ての英語学習者が、ご主人様のように考えるわけではない(意味タイプが存在する)。
・現在の英語の先生の多くは耳タイプである
・耳タイプの多くは(耳タイプの先生を含めて)「意味タイプの考え方を理解できない」
 という現実です。

したがって現在、多くの意味タイプの英語学習者は英語で苦しんでいるのです。

 ああ、耳タイプが羨ましい…

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