• ようこそゲストさん!

mouthbirdさんの日記

(SNS全体・外部に公開(Web全体に公開))

2017年
01月16日
00:16 mouthbirdさん

新発見!英語の得意・不得意の根本差(7)

ようやく、皆様に私がお伝えしたい「新発見」をお届けすることができます。
英語学習の新しい基軸になるのではないか、と考えている考え方です。

では行きます! 発表!

=================================

英語学習者には

・「耳タイプ」と「意味タイプ」が存在する。


簡単に言えば、やや暴論気味ですが、

 ●耳タイプは……【】を【意味】よりも重要と考える
  →英語の音が重要で、英文の意味なんかどうでもいい!
  
 ●意味タイプは…【意味】を【音】よりも重要と考える
  →英文の意味が重要で英語の発音なんかどうでもいい!

・このようにこの両者は英語学習に対する考え方が180度異なる。

・多くの学習者が「耳タイプ」「意味タイプ」のどちらかにはっきり所属するわけではない。しかし完全に「耳タイプ」もしくは完全な「意味タイプ」になる英語学習者も多く存在する。

=================================


分かりやすい例を挙げましょう。
耳タイプ」と「意味タイプ」では反応が全く違います。

【例1】
テレビのニュースや何かで、英語が流れたとします。(例えばアメリカ大統領のスピーチなど)


耳タイプ
無意識に<←重要>
…流れている英語がなんと言っているかを注意して聞く(音を聞く)。
 とにかく聞き取ろうとし、音を覚えようとする
 アクセントや発音、イントネーションに注意して聞く。
 →日本語字幕はほとんど見ない
 →スピーチの内容などをあまり気にしない。少なくともそれ以上に「音」を気にする。


意味タイプ
無意識に<←重要>
日本語字幕しか見ない英語の音声を聞き取るつもりが全くない
 字幕を見てスピーチの内容がどういうものなのか…これをしっかり把握しようとする。
 日本語字幕を注視し、発言者の意図を理解しようとし、それについて考えようとする


皆様どうでしょうか? 皆様はどちらの反応をなさいますか? あるいはどちらとも違い、この両者の中間みたいな人もいらっしゃるとは思います

---

【例2】
リスニング教材を使ってリスニングの勉強をしようとします。

耳タイプ
単語の音のみに集中する。<聞きながら英単語の文字列を思い浮かべない
 例えば 「レコグナイズ」と聞こえたら、recognize という文字列を思い浮かべない
 さらに、「~を認識する」という訳語すら下手をすると思い浮かべない。
 ↑このように単語レベルでの訳語を思い浮かべない。
 しかし、文レベルで意味が思い浮かぶ。ある程度長く難しそうな英文でも、音だけ聞いて80%ぐらいは意味を把握している自信がある。(本当に80%あっているかどうかは別として自信はある)
 短く割と初歩的な単語の英文なら、ほぼ完璧に意味を理解できる。


意味タイプ
…(よほど単純な英文でない限り)単語の音を聞くと、まず英単語の文字列が思い浮かぶ
 (完璧なスペルが思い浮かぶわけではない。大体のスペルのイメージが思い浮かぶ)
  例えば 「レコグナイズ」と聞こえたら、recognize という英単語の文字列を思い浮かべる
 そしてその後「~を認識する」という訳語を思い浮かべる
 無論、聞き取れない単語や知らない単語は、スペルを思い浮かべられない。
 ↑こういう単語が2つ以上あったら、その英文の意味はまるで理解できない。2語以上聞き取れなかったらその英文の意味を理解しているという自信は全くない


 私は完璧な「意味タイプ」です。リスニングの勉強をしようとすると、上の意味タイプの反応をします。聞いた英文の英単語の文字列をいちいち思い浮かべます。もしも首尾よく全文の単語が思い浮かべば、英文の意味がわかります。浮かばなかった場合、文の意味がわからなくなります。少なくとも英文の意味を上手く思い浮かべられた自信がありません

 ところがです。はたとあることに気がついたのです。
→「日本語を聞いているときって、いちいち日本語の文字列って思い浮かべないよなあ。でも英語の場合、わしはいちいち英単語の文字列を思い浮かべている。なぜだろう? 英単語の文字列をいちいち思い浮かべている場合、わしはまともに英語を喋っていることにはなっていないのではないか?」…とこのように思ったのです。

===============

そして、
概ね(概ね、ですよ。例外はあります)
耳タイプ…英語が得意で好きになりやすい
意味タイプ…英語が苦手で嫌いになりやすい
と思っています。


皆様、いかがでしょう?
ぜひここまでの話について皆様の感想が欲しいです。何か書いてくださると大変嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

なお次回は、「なぜ私がこの違いに気がついたのか」についてお話します。実はとても「意外なもの」によって、私はこの違いに気がついたのです。

先にそれをお伝えしましょうーなんと
 →実は昨年流行った「PPAP」の動画でこの違いに気がついたのです。PPAPがこの話となぜ関係するかについては来週お届けします。お楽しみに。


金曜日は【ニコニコ生放送】による文法講義放送です。この続きは来週の月曜日です。

(↓目次はこちら)
目次ページへ
  • 総アクセス数(9,955)
  • 拍手拍手(2)
  • お気に入りお気に入り(1)

コメント

1番~4番を表示

次を表示

2017年
01月16日
07:47
bonsuke2010さん

マバ先生の分析に従うなら、私は文句なく「英語に不得意な人」そして「意味タイプ」ですね。
ただ、問題は、そうした分類だけでは何の解決にもならない、ということだ、と思います。
英語が不得意だろうが、嫌いだろうが、それで一生を無事過ごせればかまわない、という日本人は大勢いる。しかし、人生のある時期、たとえば大学受験とか、TOEICの成績確保とか、どうしてもあるレベル以上の英語力を要求されることがある。そのときの、自分に見合った明確な指針を、多くの人は求めているのではないでしょうか。
巷に氾濫する英語指南書の内容は、まさに百花繚乱。しかし、次々と読破しても、一向に英語力は向上しない、という人が大半ではないでしょうか。
そうした現状を踏まえての、マバ先生の方法論こそ、傾聴したいです。

2017年
01月16日
09:51
mouthbirdさん

>>1 bonsuke2010さん
コメントありがとうございます。
bonsuke先生は翻訳家でいらっしゃるので、「耳タイプ」というよりは「意味タイプ」ではないか、と思っていました。でも発音も気にされていらっしゃるので、あまり自信はありませんでした。

以下は「意味タイプ」の方が不得意になりやすいことを大前提にして書きます。
英語が得意な人だと自負している人は、若い人ほど「耳タイプ」の割合が多く、お年を召した人ほど「意味タイプ」の割合が(若い人に比べれば)多いだろう、と思っています。

 理由
・戦前~戦後直後ぐらいまで、英語系試験で音は無視されていて、「美しい和訳例」で合否が判定されていた。参考<http://www.alc.co.jp/beginner/article/mouthbird/2006/03/p...
・時代が進むに連れて、英会話の重要性が叫ばれるようになった
・約40年前から文法が蔑ろになってきた(「grammer系」の文部省検定教科書が消えた)
・得点の半分がリスニングテストのTOEICが英検よりも幅を利かせるようになってきた。
・数年前からセンター試験にリスニングが必須になった。
・現在ネットの普及で英語の音声を入手するのがたやすくなった。
・今では中学の定期試験にさえ、リスニングが普通に導入されるくらいになった。

このように時代を経るに連れて、徐々にリスニングの重要性が試験もので高まってきていると思います。その結果、現在は「耳タイプ」の人が英語が得意である、と思いやすくなる素地ができていると思います。

>明確な指針
はい。現在まさにそれを探している真っ最中です。この「耳タイプ」「意味タイプ」の考え方を思いついたのは今から約3,4ヶ月前です。3,4ヶ月では明確な指針を作るまでには時間がまだ少ないと思っています。
 でもいくつかは思いついています。

例えば!

1 「意味タイプ」の人がリスニングの勉強をする場合
少なくとも最初は
 →シャドウイングはほとんど効果がない(音を覚えようとしないから)。やめるべきだ。
 →それよりはディクテーションを沢山するべきだ(文字を思い浮かべないと意味が浮かばないから)
と思っています。もっともこれは今現在の考え方で、今後の研究によってはまるで逆になるかもしれません。

2 意味タイプの人は(たとえどんなに嫌でも)英文和訳練習をするべきだ。ノートに自力で和訳例を書き、それを赤ペンで直す練習を、(少なくとも最初のうちは、約30長文ぐらいは)徹底的にやるべきだ。意味タイプの人はこれをすれば確実に成績がピョンっと跳ね上がる!!
 しかし、耳タイプの人はそこまで和訳練習をしなくても良いかもしれない(自信はない)

<意味タイプの人が和訳練習をすると、成績が跳ね上がる…これは鉄板です。絶対にそうなります。これに関してはものすごい自信があります>

---

また、私の社会人の生徒さんで↓こういう人が1人いらっしゃいました。
「私は昔はリスニングの勉強をしているとき、いちいち英語のスペルを思い浮かべていました(つまり意味タイプ)。でも今は違います。リスニングをするとき、英単語のスペルは一切思いつきません。音が一気に意味までたどり着きます。英語の意味としてですが。(つまり耳タイプ)」

この人がどうやって、<少なくともリスニング時は>意味タイプから耳タイプに変わったか…ご興味ないでしょうか? この生徒さんに色々「どうやったら変わったのか?」などをすでに伺っています。いずれその話を今回のシリーズで書こうと思っています。

 とはいえ、<明確な指針>はまだまだ調査中の段階です。皆様のご見解を伺いながら、耳タイプ、意味タイプでそれぞれ適した勉強法を、精査しながら見つけられないかと思っています。

もしご意見がありましたら、ぜひまた今後のシリーズのコメント欄に随時、お書き込みいただければと思います。どうかよろしくお願いいたします。

2017年
01月16日
09:54
neginohanaさん

私は「耳タイプ」だと思いますが、この話を読んで、
ちぇのちゃん(http://q-eng.com/member/897
の事を思い出しました。

彼女は、「英文を読んでいる時に音読している声が聞こえる」というようなことを言っていました。
私はそこまでではないのですが、彼女は「超耳タイプ」といえるのでは?

2017年
01月16日
10:03
mouthbirdさん

>>3 neginohanaさん
コメントありがとうございます。 neginohanaさんは耳タイプですね。
chenoloveさんはそのような方なのですね。
そのうち書こうと思っている話を少し書きます。
耳タイプの場合、音を重要視するのですが

 耳と口…どちらをより重要視するか

というテーマがあると思います。聞く方をより重要視するか、喋る方をより重要視するか、という話です。
おそらく、ほとんどの耳タイプの人は「耳>口」になると思います。
そしてもしかしたら、chenoloveさんは「耳>>>>>>口」ぐらいなのかもしれないと思いました。
 これからも何か思いついたことがありましたら、ぜひコメントをお寄せ下さい。

1番~4番を表示

次を表示