かなり難しい所有格の関係代名詞の英文和訳(解答編)
smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
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テストバージョン 3.01と3.02 。
今後の予定(作成順)
単語の充実
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わー! また更新が木曜日になってしまいました。ごめんなさい。m(_ _)m
参加して下さった皆様、ありがとうございました。
それでは解答と解説に参りましょう。
問題
次の英文の和訳例を作りなさい。
解答例
We came to a cave at the entrance of which was a dead bear.
・私たちは、死んだクマが入り口にいる洞穴に来た。
(・私たちは洞穴に着いたが、その入口には死んだクマがいた)
解説
まずこの問題は関係代名詞の問題。関係代名詞の所有格の問題である。
whose ではなく of which を使った所有格の英文である。
of which を使った所有格の英文の基本は前回
http://q-eng.com/diary/19381
を参照して欲しい。
では今回の英文はどうなっているのか?
We came to a cave at the entrance of which was a dead bear.
前回の英文でこの英文に近い英文は
I saw a house
the roof of which was red.
だろう。↑この英文の場合、which の先行詞は house であった。この英文の場合、which に house を当てはめて後ろだけを抽出してみよう。
The roof of a house was red.
S V C
(
家の屋根 は赤かった)
こうなる。
今回はどうか?
We came to a cave at the entrance of which was a dead bear.
↑この英文の場合、which の先行詞は cave であろう。この英文で、which に cave を当てはめて後ろだけを抽出してみよう。
The entrance of a cave was
a dead bear.
S V C
↑こうだろうか?
もしそうなら
(
洞穴の入り口は は死んだクマだった)
という意味になってしまう。入り口がクマのはずはない。つまりこの解釈は間違っているはずだ。
実は
☓
The entrance of a cave was
a dead bear.
○
At the entrance of a cave was
a dead bear.
だったのだ。よく見ると本文には ちゃんと at が書いてある。
ただし
At the entrance of a cave was
a dead bear.
この英文は、語順が通常とは異なる。
わかりやすい普通の語順なら↓こうなる。
A dead bear was
at the entrance of a cave.
これなら、意味が取れるだろう。
→「死んだクマが洞穴の入り口にいた」
である。
(ただしこれだと本来は
There was a dead bear at the entrance of a cave.「死んだクマが洞穴の入り口にいた」
という there is 構文で表現しなければならない。だがここでは便宜上
A dead bear was
at the entrance of a cave.
で「死んだクマが洞穴の入り口にいた」と考えることにする。)
この部分を踏まえて、問題文全体の訳例を作る。
したがって
We came to a cave at the entrance of which was a dead bear.
の和訳例の1つは
「私たちは、死んだクマが入り口にいる洞穴に来た。」
となる。
ちなみに、出典元のForestの訳例は
(・私たちは洞穴に着いたが、その入口には死んだクマがいた)
となっている。意訳例であろう。
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所有格が絡む関係代名詞は、構造がこのようにとても複雑になる場合があります。単語的には易しくても、意味を考えると困るケースが多いです。こういうのがスラスラできるとかっこいいんですけどね。
いかがだったでしょうか? それではまた来週。
問題編
http://q-eng.com/diary/19404
出典
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