smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
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●アプリ情報:
テストバージョン 3.01と3.02 。
今後の予定(作成順)
単語の充実
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参加して下さった皆様、ありがとうございました。
この of の話は 2011年2月16日 に投稿しました。
http://q-eng.com/diary/706
その時の解説をまず再放送しましょう。
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<3>格
(ア)
主格「~
が」
(4)Do you believe the existence
of ghosts?
正解の一例「あなたは幽霊[
が存在すること]を信じますか?」
●私からの補足
今回は「existence
of ghosts」を考えます。
これは「所有関係」ではありません。
⇒[existenceさん]が[ghost]を持ってないですし、
⇒[ghostさん]も[existence]を持ってないです。
★これは「
主語と述語」の関係なのです。
これは
[
ghostsさん]
が[exist]している
↑主語 ↑述語
…という『「
主語と述語」の関係』なのです。
---
<目的格>「~
を」
(5)I have come here for the exchange
of opinions.
正解の一例「私はここに[意見
を交換する]ために来たのだ」
●私からの補足
今回は「exchange
of opinions」を考えます。
これは「所有関係」ではありません。
⇒[exchangeさん]が[opinions]を持ってないですし、
⇒[opinionsさん]も[exchange]を持ってないです。
★これは「
目的語と他動詞」の関係なのです。
これは
誰か が [
opinionsさん]
を[exchange]している
↑主語 ↑目的語 ↑他動詞
…という『「
目的語と他動詞」の関係』なのです。
-- -- --
■この、
<主格>と<目的格>というのはたまに「紛らわしい意味」を作ります。
例えば
the slaughter
of the King
の意味が分かりますか? slaughter とは「虐殺・殺戮」という意味です。
もし<
主格>だったら
[
the Kingさん]
が[slaughter]している
↑主語 ↑述語
…となり「
王が行った虐殺」という意味になります。
しかし、もし<
目的格>だったら
誰か が [
the Kingさん]
を[slaughter]している
↑主語 ↑目的語 ↑他動詞
となり「
王を殺すこと」という意味になります。
さあどっちだ?(^^;
実はこういう「
紛らわしい場合」、
⇒
<主格>には「’sをつける」
というルールがあります。
つまり
the slaughter
of the King
この場合、「
’sがついていない」ので⇒<
目的格>
⇒「
王を殺すこと」という意味になります。
--
では「
’s」をつけてみましょう。
the slaughter
of the King's
この場合、「
’sがついている」ので⇒<
主格>
⇒「
王が行った虐殺」という意味になります。
・まとめ
the slaughter
of the King「
王を殺すこと」
the slaughter
of the King's「
王が行った虐殺」
---
※<主格>の場合、「’s」がつくのは「
紛らわしい場合のみ」です。
例えば
「existence
of ghosts」の場合
どう考えても
[ghostsさん]が[exist]する⇒
○幽霊
が存在する
誰かが [ghosts]を[exist]する⇒
×幽霊
を存在する
となり、紛らわしくない。
このように
「紛らわしくない場合」は<主格>でも「’s」はつかないわけです。
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↑この知識を使って欲しい問題でした。最後のほうでは今回の問題がまるごど出てますね。
では改めて、問題の解答と解説に参りましょう。
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問題
次の英語(英文ではない)の意味を書きなさい。ただし、対になっている英語はそれぞれ意味が異なるので、その意味の違いが分かるような日本語で意味を書きなさい。
(1) a painting of my father
(2) a painting of my farther's
解答
(1)父を描いた絵
(2)父が描いた(持っている)絵
解説
紛らわしいパターンである。「
紛らわしい場合」、
⇒
<主格>には「’sをつける」
というルールを採用しよう。
(1) a painting
of my father
この場合、「
’sがついていない」ので⇒<
目的格>
⇒「
父を描いたこと」という意味になります。
したがって「父を描いた絵」という意味になります。
(2) a painting
of my father's
この場合、「
’sがついている」ので⇒<
主格>
⇒「
父が描いた(持っている)絵」という意味になります。
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(3) a fair estimate of Tom
(4) a fair estimate of Tom's
解答
(3) トムを公平に評価すること
(4) トムが下した公平な評価
解説
紛らわしいパターンである。「
紛らわしい場合」、
⇒
<主格>には「’sをつける」
というルールを採用しよう。
(3) a fair estimate
of Tom
この場合、「
’sがついていない」ので⇒<
目的格>
⇒「
トムを公平に評価したこと」という意味になります。
したがって「トムを公平に評価すること」という意味になります。
(4) a fair estimate
of Tom's
この場合、「
’sがついている」ので⇒<
主格>
⇒「
トムが下した評価」という意味になります。
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(5) the slaughter of the King
(6) the slaughter of the King's
解答
(5) 王を殺すこと
(6) 王が行った殺戮
解説
紛らわしいパターンである。「
紛らわしい場合」、
⇒
<主格>には「’sをつける」
というルールを採用しよう。
(5) the slaughter
of the King
この場合、「
’sがついていない」ので⇒<
目的格>
⇒「
王を殺すこと」という意味になります。
(6) the slaughter
of the King's
この場合、「
’sがついている」ので⇒<
主格>
⇒「
王が行った虐殺」という意味になります。
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いかがだったでしょうか? ちょっとした盲点でした。こういう前置詞の知識は日本人には難しいでしょうね。
でも、これらをちゃんと知っていて覚えていないと「正しく使い分けられない」ですよ。誤訳の温床になります。気をつけましょう。
いかがだったでしょうか? それではまた来週!
問題編
http://q-eng.com/diary/16609
出典
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