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mouthbirdさんの日記

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2014年
08月20日
08:50 mouthbirdさん

欠ける不定詞(2)(解答編)

smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です

======================================
●アプリ情報:テストバージョン 3.01と3.02

今後の予定(作成順)
単語の充実
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参加して下さった皆様、ありがとうございました。
それでは、解答と解説に参ります。

おっとその前に、ずいぶん昔のログの再放送をします。
 tough構文(タフ構文)
と呼ばれる構文を昔紹介しました。
http://q-eng.com/diary/3714


<再放送>
今度は先に「tough構文」を学びましょう。

------
tough構文】とは…

例文
The river is dangerous to swim in. (その川は泳ぐには危険だ)
 ↑これは tough構文を使った例文です。

●【主語+be(もしくは第二文型の動詞)+補語(概ね形容詞)+to do】
になります。このときの 『to do(の後ろ)』の部分がポイントなのです。
to do の【後ろの部分】が【主語】と同じであればそこを無くなさなければならない】という文法があります。これを tough構文と呼びます。

例文を解説します。

The river is dangerous to swim in. ←は最後が in で終わっています。変に思えませんか?

本当は最後を to swim in the river としたかったはずです。
つまり↓こんな英文にしたくないですか?
 The river is dangerous to swim in the river.

しかし↑これは文法的には間違った英文です。
「正しくは to swim in で終わらせます」。swim in の後ろに the river を書いてはいけません
つまり正しくは↓こういう英文になります。
The river is dangerous to swim in.(こういう場合「前置詞in の目的語」が無い、と表現されます)

in の後に書きたかった the river は【この文の主語】ですよね。
The river is dangerous to swim in.
主語

こういう英文は、最後の『to do』の後ろの重複部分(この場合なら the riverを書いてはいけないのです。
つまり
×The river is dangerous to swim in the river. (文法的に間違っている
The river is dangerous to swim in. ←これが tough構文(文法的にあっている)
 (その川は泳ぐのに危険だ)
 というわけです。(in は残してください重複している部分(この場合ならば the riverだけを消します

----

では↓この英文はどうなっているか分かりますか?

The problem was difficult to solve.

 ↑これも tough構文なのです。

The problem was difficult to solve. ←は最後が solve で終わっています。変に思えませんか?

→本当は最後を to solve the problem としたかったはずです。
つまり↓こんな英文にしたくないですか?
 The problem was difficult to solve the problem.

しかし↑これは文法的には間違った英文です。
「正しくは to solve で終わらせます」。solve の後ろに the problem を書いてはいけません
つまり正しくは↓こういう英文になります。
The problem was difficult to solve.(こういう場合「他動詞solve の目的語」が無い、と表現されます)

solve の後に書きたかった the problem は【この文の主語】ですよね。
The problem was difficult to solve.
主語

こういう英文は、最後の『to do』の後ろの重複部分(この場合なら the problemを書いてはいけないのです。
つまり
×The problem was difficult to solve the problem. (文法的に間違っている
The problem was difficult to solve. ←これが tough構文(文法的にあっている)
 (その問題は解くのが難しい)
 というわけです。重複している部分(この場合ならば the problemを消します

<以上が tough構文の説明>



ここまでが再放送でした。

では1問1問見ていきましょう。

==============================
問題
次の英文が正しい英文かどうかを判定しなさい。

A; The problem is difficult to solve it.

解答
 正しくない

解説
上の後半で解説したとおり、solve の後は何も書いてはいけません代名詞の it もだめなのです。
したがって、正しくありません。正しくは、solve の後で「solveの目的語を欠けさせた状態にする」のです。
つまり
 The problem is difficult to solve. 「その問題は解くのに難しい」となります。

なお、この形は、it を主語にして書き換えることが出来ます
⇒It is difficult to solve the problem. 「その問題を解くことは難しい」
これだと、文頭の it は to 以下を指します。
またこれだと、solve の後にはちゃんと目的語として the problem がつきます

------

B: The river is dangerous to swim.

解答
 正しくない

解説
上の前半で解説したとおり、swim の後に in が必要です。
したがって、正しくありません。正しくは、swim in の後で「in の目的語を欠けさせた状態にする」のです。
つまり
 The river is dangerous to swim in. 「その川は泳ぐのに危険だ」となります。

なお、この形は、it を主語にして書き換えることが出来ます。
⇒It is dangerous to swim in the river. 「その川で泳ぐことは危険だ」
これだと、文頭の it は to 以下を指します。
またこれだと、swim in の後にはちゃんと目的語として the river がつきます。

--------

C: The bag is too heavy to carry it.

解答
 正しくない

解説
いわゆる 【too to 構文】です。
・「too ~ to do …」 非常に~なので …できない
            …するには~すぎる
という意味を作ります。

したがって意味を考えると、
「そのバッグは非常に重いので運べない」もしくは「そのバッグは運ぶには重過ぎる」となります。

で、ここから重要なのですが、この【too to 構文】ですが、【to do ~ の部分の「」が主語の場合、省略する】というルールがあるのです。つまり tough構文の形を取ります。carry it の itthe bag で、主語と同じですよね。したがって、最後の it は取らなければならないのです。

 したがって、it が書いてあるこの英文は不正解。
 正しくは
⇒The bag is too heavy to carry. となります。

-----------

D: The bag is too heavy for me to carry it.

解答
 正しくない 正しい(2014年8月21日訂正)

解説
これは3の形に for me が加わっただけ。同じ too to 構文です。したがって、さっきと同じルール【to do ~ の部分の「~」が主語の場合、省略する】というルールが適用されます。したがって最後の it と取っ払うと。

⇒The bag is too heavy for me to carry. となります。

<重要訂正>
fantaisie-impromptuさんとken14さんから指摘がありました。
it はあってもなくてもよいのでは? という指摘です。

ken14さんのコメントを引用します。
======
ロイヤル英文法480ページ
  This stone is too heavy for me to lift (it).

この例文は it を省いても省かなくてOKです。と書いてあります。省略
  する、しないとでは意味合いが多少ことなりますが、OKとのことです。
  ちなみに for me がなければit は必ず省かれると書かれています。
=======

知りませんでした。

for ~ が入った場合、「最後」は【欠けさせても、欠けさせなくてもOKだそうです。
したがっって
ここでの正解は、「正しい」に変更したします。お詫びし訂正いたします。申し訳ありませんでした。





さてこの問題はあと2つ覚えていなければならないことがあります。

1つめ:
3と違って、4は for me が増えています。この役割は分かりますでしょうか?

今の中学校や高校では【私にとって】という意味だと習うようです。
つまり
「そのバッグは【私にとって】非常に重いので運べない」
という意味だと習います。

 しかし私の頃では「私にとって」という訳例を書いたら容赦なく「×」をもらったものです
私の頃、正解になった訳例は
「そのバッグは非常に重いので【私は】運べない」
でした。

覚えて欲しいルール
 to不定詞の前の「for 人」はto不定詞の動作主である。

The bag is too heavy for me to carry.
 ↑この英文の場合、「【for me】 to carry」は「【私が】運ぶ」という意味になる、、、と習ってきたのです。

皆様もぜひ、「こういうfor me は「」という訳例になるんだ」と覚えて欲しいのです。よろしいでしょうか?

2つめ:
The bag is too heavy for me to carry. ←この英文は「so ~ that …構文」で書き換えられる。
ということを覚えさせられます。

「so ~ that …構文」は分かりますでしょうか? 
  so ~ that S'+V'… 「非常に~なのでS'はV'する」
という意味を作る構文です。too ~ to …構文とよく似ている意味があります。

比較しましょう

・「too ~ to do …」 非常に~なので …できない
・「so ~ that S'+V'…」 非常に~なのでS'はV'する

最後のほうが少し違うだけでよく似ています。したがって too ~ to 構文を 「so ~ that …構文」で書き換えなさい、という問題が作られるのです。

ただし、3箇所注意があります。
1箇所目
・too ~ to 構文 には【for 人】がないと so ~ that 構文に書き換えられない。
 so ~ that 構文には S' が必要。つまり主語が必要のです。too ~ to 構文にfor ~】 が存在していれば「to do の動作主」が分かるので、so ~ that 構文に書き換えられるのです。

2箇所
・so ~ that構文には can't が必要
「~できない」という意味なのだから、can't や cannot をつける必要があります。過去の話なら couldn't をつけなければなりません。

3箇所目
・so ~ that 構文は tough構文ではないので目的語が必要。
では書き換えましょう。素直に書き換えると
 The bag is too heavy for me to carry.

 The bag is so heavy that I can't carry.
としたくなります。残念ながら↑これではまだ間違い。so ~ that 構文は tough構文ではなので目的語が必要なのです、carry の後には目的語を書かなければなりません。つまり
 The bag is so heavy that I can't carry it.
と最後に代名詞の「it」を置くのです。もちろんこの it は the bag のことです。

ここまでが知っておかなければならない知識です。知らなかったら覚えて下さい。so~that …で書き換える問題は、高校生で習うけっこう初歩的な知識です。


================================================


という感じでした。皆様いかがだったでしょうか?
それではまた来週!

問題編
http://q-eng.com/diary/16241

出典:マンガで覚える英文法
http://www.ye-study.com/ya-51-b-1.htm
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コメント

1番~13番を表示

2014年
08月20日
09:32
hadaさん

マバ先生、解説ありがとうございます。

Bについてですが、「その川は泳いで渡るには危険だ」という訳ならば、swimが他動詞として使われて、最後の it が省略されていると解釈できないでしょうか?

Dのfor meが「私が」というのはしっかりと覚えておきたいと思います。

次の問題も楽しにみしています!

2014年
08月20日
12:44
mouthbirdさん

>>1 hadaさん
う~~ん できるのかも知れませんが、通常は in がいると思います。
例えば極普通に考えて
「私はこの海で泳いだ」ならば I swam in this sea. だし
「私はこの川で泳いだ」ならば I swam in this river. になると思います。

なおこの
 The river is dangerous to swim in.
という形で、in を取っ払って正誤判定させる問題…これは40~50年前ぐらいの昔から脈々と受け継がれた問題です。 前置詞の目的語が欠ける問題としてよく目にします。

2014年
08月20日
19:56
さん

3:

D についての疑問です。
読者が、先生の説明とちがうのではないかという質問に対しての、文法研究家の回答です。

27 He ran too fast for me to keep up with him. の him は省略しなくてもいいのでしょうか。(上)
Q.27 『英語の構文150 Second Edition』の構文136,例文238.の

He ran too fast for me to keep up with him.

には主節の he を指す代名詞 him がありますが,これはいらないのではないでしょうか。

A.27 まず,最初にお答えしておきます。もちろんなくてもいいのですが,あってもかまいません。以下,この構文についてもう少し詳しく分析し,なぜそうなのかを説明します。また,too ... for ... to ... 構文の場合にto不定詞(あるいは前置詞)の目的語が顕在することをどのように指導したらよいか(あるいはどのように覚えたらよいか)についてもヒントをお示ししたいと思います。とりあえず,IIIの終わりまで読んでいただいたら結構です。ただし,文法分析に興味があれば IV以降もお読みください。

このような諸説のある文は、試験問題としては不適だと思います。

このサイトのフレンドさんたちの日記については、その書き手の考えなので、たとえ(い)、誤りであっても、知らぬ顔をすることができますが。

2014年
08月20日
20:04
さん

4:

>>3 fantaisie-impromptuさん

IV. 近年の科学的な英文法の論文や書籍における記述
伝統的な学習文法書が規則2を教えるのに対して,科学的な文法研究書は,次の(23)-(25)のような例をあげ,規則3を正しいとしています。

(23) This problem i is too abstract for Bill to solve (it i ). --Lasnik and Fiengo(1974, p.538)
(24) It i moves too quickly for most people to see (it i ). --Quirk et al. (1985, §15.73)
(25) She i was too young for others to date her i . --Quirk et a1. (1985, §15.73)
(26) 規則3: to不定詞の前にfor ... が顕在している場合には,主節の主語と同じものを指す不定詞(あるいは前置詞)の目的語の代名詞はあってもなくてもよい。

精密な語法研究で定評のある河上道生先生は,河上(1996, pp.365-367)の中で,ある英語参考書が,次の(27)と(28)を取り上げ,「(27)においては,文末のhimを省略することはできない。逆に(28)においては,readの後にitを入れると誤りになる。」と記述しているのを取り上げ,「上の記述は独断的であり,事実と合致しない。不定詞の前にfor ... があると,代名詞を入れることを許す傾向がある。(27)ではhimを省き,(28)では it を入れることができる。」と述べています。

(27) Jack i speaks too fast for me to understand him i .
(28) The book is too difficult for me to read.

2014年
08月20日
21:42
ken14さん

今週もありがとうございます。
 D に関して次のような記述があります。ロイヤル英文法480ページ
  This stone is too heavy for me to lift (it).

この例文は it を省いても省かなくてOKです。と書いてあります。省略
  する、しないとでは意味合いが多少ことなりますが、OKとのことです。
  ちなみに for me がなければit は必ず省かれると書かれています。

 fantaisie さんの問題提起を受けて調べましたら上記の記述を見つけました。
例文もほぼ同じなので、この記述が誤っているとは思えないのですがどうでしょうか?

2014年
08月21日
09:43
hadaさん

>>2 mouthbirdさん
お返事ありがとうございます。でもまだもやもやしています。

もし例文が川でなく海だったり、または「その川は泳ぐのに危険だ」という日本語訳がついていたり、川幅が2mぐらいしかなさそうなイラストでも描いてあれば、swim in とする必要があると思います。

オックスフォードの辞書には [with object] Cross (a particular stretch of water) by swiming: の例文として she swam the Channel というのがありました。
http://www.oxforddictionaries.com/definition/english/swim

他の辞書の例文でも the Channel や the English Channel、 the Strait(s) of Dover という表現はあったのですが、river はありませんでした。でも十分な川幅がある川ならば、She swam the river. も不自然ではないのでしょうか?

> なおこの
>  The river is dangerous to swim in.
> という形で、in を取っ払って正誤判定させる問題…これは40~50年前ぐらいの昔から脈々と受け継がれた問題です。 前置詞の目的語が欠ける問題としてよく目にします。

この文が問題として出題されるとき、日本語訳がついてないでしょうか?

2014年
08月21日
12:34
mouthbirdさん

>>3 fantaisie-impromptuさん
>>5 ken14さん
ご指摘確認しました。なるほど! これは私が間違っておりました。お詫びして訂正いたします。
知らなかったです。for ~ が入ればどちらでもOKなんですね!
勉強になりました。大変ありがとうございました。
m(_ _)m

>>6 hadaさん
私が好きなサンライズクエスト英和辞典には
swim a river 川を泳いで渡る
という和訳つきの例文がありました。おっしゃるとおりswin が他動詞として使われる場合 cross の意味があると思います。単に泳ぐのではなく、泳いで向こう岸までつくことになるでしょう。したがってthe Channel や the English Channel、 the Strait(s) of Dover という表現が例文として取り上げられているのだと思います。

日本語訳は付いていなかったですね。
「この川を泳ぐのは危険だ」ならば(泳いで渡るのは危険だ、ではないので) in がいるという説明なります。そこまでの注意を今後は払います。

2014年
08月21日
15:51
さん

8:

ご解答ありがとうございます。 swim には in が必要なのですね。勉強になりました。
イイんだ インだ!というわけにはいかなかったです冷や汗 ありがとうございました。

2014年
08月21日
23:45
mouthbirdさん

>>8 white-sunさん
一応、上の6のhadaさんのご説明と、私の7のコメントもお読みいただければと思います。「泳いで渡る」という意味であれば、in はなくても良いようです。 普通に考えれば「川で泳ぐ」となって in はいるとは思いますが。

2014年
08月22日
09:12
hadaさん

>>7 mouthbirdさん
マバ先生、調べていただきありがとうございます。
自分が見つけられなかった river を使った例文もあったんですね。

可能性の高そうなものからリストするとこんな感じでしょうか?

1) ネイティブから見ても The river is dangerous to swim. が英文として不自然である
2) swim を他動詞として使うのは学校では教えてないから間違いにしている
3) The river is dangerous to swim. が正しい文だと気づかずに問題として使っている

ありえないと思いますが、もし 3) だったらおもしろいのにw

2014年
08月22日
18:39
mouthbirdさん

>>10 hadaさん
ネイティブさんに確認できるといいですねー。今ちょっとすぐに確認できる感じではないので…(ごめんなさい)

2014年
08月25日
08:55
hadaさん

お忙しいところお返事ありがとうございます。

This river is ~の問題はセンター試験で以下のような形式で出題されていたようです。
でもこの問題には swim という選択肢がなく、swim in のみが正解となります。

This river is dangerous to (  ) in July.
a. being swum
b. swim in
c. swim it
d. swimming

2014年
08月25日
13:48
mouthbirdさん

>>12 hadaさん
ふむふむ。smim 単独を避けている、ということは smim を他動詞で使う用法がありえることを意味しているように思いました。
情報ありがとうございました。m(_ _)m

1番~13番を表示