smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
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●アプリ情報:
テストバージョン 3.01と3.02 。
今後の予定(作成順)
単語の充実
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参加して下さった皆様、ありがとうございました。
それでは、解答と解説に参ります。
おっとその前に、ずいぶん昔のログの再放送をします。
tough構文(タフ構文)
と呼ばれる構文を昔紹介しました。
http://q-eng.com/diary/3714
<再放送>
今度は先に「
tough構文」を学びましょう。
------
【
tough構文】とは…
例文
The river is dangerous to swim in. (その川は泳ぐには危険だ)
↑これは
tough構文を使った例文です。
●【主語+be(もしくは第二文型の動詞)+補語(概ね形容詞)+to do】
になります。このときの 『
to do(の後ろ)』の部分が
ポイントなのです。
★
to do の【後ろの部分】が【主語】と同じであればそこを無くなさなければならない】という文法があります。これを tough構文と呼びます。
例文を解説します。
The river is dangerous to swim in. ←は
最後が in で終わっています。変に思えませんか?
→
本当は最後を
to swim in the river としたかったはずです。
つまり↓こんな英文にしたくないですか?
The river is dangerous
to swim in the river.
しかし
↑これは文法的には間違った英文です。
「正しくは
to swim in で終わらせます」。swim in の
後ろに the river を書いてはいけません。
つまり正しくは↓こういう英文になります。
The river is dangerous
to swim in.(こういう場合「前置詞in の目的語」が無い、と表現されます)
in の後に書きたかった
the river は【この文の
主語】ですよね。
The river is dangerous
to swim in.
(
主語)
こういう英文は、
最後の『to do』の後ろの重複部分(この場合なら
the river)
を書いてはいけないのです。
つまり
×
The river is dangerous
to swim in the river. (文法的に
間違っている)
○
The river is dangerous
to swim in. ←これが
tough構文(文法的にあっている)
(その川は泳ぐのに危険だ)
というわけです。(
in は残してください。
重複している部分(この場合ならば
the river)
だけを消します)
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では↓この英文はどうなっているか分かりますか?
The problem was difficult to solve.
↑これも
tough構文なのです。
The problem was difficult to solve. ←は
最後が solve で終わっています。変に思えませんか?
→本当は最後を
to solve the problem としたかったはずです。
つまり↓こんな英文にしたくないですか?
The problem was difficult
to solve the problem.
しかし
↑これは文法的には間違った英文です。
「正しくは
to solve で終わらせます」。solve の
後ろに the problem を書いてはいけません。
つまり正しくは↓こういう英文になります。
The problem was difficult
to solve.(こういう場合「
他動詞solve の目的語」が無い、と表現されます)
solve の後に書きたかった
the problem は【この文の
主語】ですよね。
The problem was difficult
to solve.
(
主語)
こういう英文は、
最後の『to do』の後ろの重複部分(この場合なら
the problem)
を書いてはいけないのです。
つまり
×
The problem was difficult
to solve the problem. (文法的に
間違っている)
○
The problem was difficult
to solve. ←これが
tough構文(文法的にあっている)
(その問題は解くのが難しい)
というわけです。
重複している部分(この場合ならば
the problem)
を消します。
<以上が tough構文の説明>
ここまでが再放送でした。
では1問1問見ていきましょう。
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問題
次の英文が正しい英文かどうかを判定しなさい。
A; The problem is difficult to solve it.
解答
正しくない
解説
上の後半で解説したとおり、
solve の後は何も書いてはいけません。
代名詞の it もだめなのです。
したがって、正しくありません。正しくは、solve の後で「
solveの目的語を欠けさせた状態にする」のです。
つまり
The problem is difficult to solve. 「その問題は解くのに難しい」となります。
なお、
この形は、it を主語にして書き換えることが出来ます。
⇒It is difficult to solve the problem. 「その問題を解くことは難しい」
これだと、文頭の it は to 以下を指します。
またこれだと、solve の後にはちゃんと目的語として the problem がつきます。
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B: The river is dangerous to swim.
解答
正しくない
解説
上の前半で解説したとおり、
swim の後に in が必要です。
したがって、正しくありません。正しくは、swim in の後で「
in の目的語を欠けさせた状態にする」のです。
つまり
The river is dangerous to swim
in. 「その川は泳ぐのに危険だ」となります。
なお、この形は、it を主語にして書き換えることが出来ます。
⇒It is dangerous to swim in the river. 「その川で泳ぐことは危険だ」
これだと、文頭の it は to 以下を指します。
またこれだと、swim in の後にはちゃんと目的語として the river がつきます。
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C: The bag is too heavy to carry it.
解答
正しくない
解説
いわゆる 【too to 構文】です。
・「too ~ to do …」 非常に~なので …できない
…するには~すぎる
という意味を作ります。
したがって意味を考えると、
「そのバッグは非常に重いので運べない」もしくは「そのバッグは運ぶには重過ぎる」となります。
で、ここから重要なのですが、この【too to 構文】ですが、【
to do ~ の部分の「~」が主語の場合、省略する】というルールがあるのです。つまり tough構文の形を取ります。carry it の
it は
the bag で、
主語と同じですよね。したがって、最後の it は取らなければならないのです。
したがって、it が書いてあるこの英文は不正解。
正しくは
⇒The bag is too heavy to carry. となります。
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D: The bag is too heavy for me to carry it.
解答
正しくない 正しい(2014年8月21日訂正)
解説
これは3の形に for me が加わっただけ。同じ too to 構文です。したがって、さっきと同じルール【to do ~ の部分の「~」が主語の場合、省略する】というルールが適用されます。したがって最後の it と取っ払うと。
⇒The bag is too heavy for me to carry. となります。
<重要訂正>
fantaisie-impromptuさんとken14さんから指摘がありました。
it はあってもなくてもよいのでは? という指摘です。
ken14さんのコメントを引用します。
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ロイヤル英文法480ページ
This stone is too heavy for me to lift (it).
この例文は it を省いても省かなくてOKです。と書いてあります。省略
する、しないとでは意味合いが多少ことなりますが、OKとのことです。
ちなみに for me がなければit は必ず省かれると書かれています。
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知りませんでした。
for ~ が入った場合、「最後」は【欠けさせても、欠けさせなくてもOKだそうです。
したがっって
ここでの正解は、「正しい」に変更したします。お詫びし訂正いたします。申し訳ありませんでした。
さてこの問題はあと2つ覚えていなければならないことがあります。
1つめ:
3と違って、4は
for me が増えています。この役割は分かりますでしょうか?
今の中学校や高校では【
私にとって】という意味だと習うようです。
つまり
「そのバッグは【
私にとって】非常に重いので運べない」
という意味だと習います。
しかし私の頃では「私にとって」という訳例を書いたら容赦なく「×」をもらったものです。
私の頃、正解になった訳例は
「そのバッグは非常に重いので【
私は】運べない」
でした。
覚えて欲しいルール
to不定詞の前の「
for 人」は
to不定詞の動作主である。
The bag is too heavy for me to carry.
↑この英文の場合、「【for me】 to carry」は「【
私が】運ぶ」という意味になる、、、と習ってきたのです。
皆様もぜひ、「こういう
for me は「
私が」という訳例になるんだ」と覚えて欲しいのです。よろしいでしょうか?
2つめ:
The bag is too heavy for me to carry. ←この英文は「so ~ that …構文」で書き換えられる。
ということを覚えさせられます。
「so ~ that …構文」は分かりますでしょうか?
so ~ that S'+V'… 「非常に~なのでS'はV'する」
という意味を作る構文です。too ~ to …構文とよく似ている意味があります。
比較しましょう
・「too ~ to do …」 非常に~なので …できない
・「so ~ that S'+V'…」 非常に~なのでS'はV'する
最後のほうが少し違うだけでよく似ています。したがって too ~ to 構文を 「so ~ that …構文」で書き換えなさい、という問題が作られるのです。
ただし、3箇所注意があります。
1箇所目
・too ~ to 構文 には
【for 人】がないと so ~ that 構文に書き換えられない。
so ~ that 構文には S' が必要。つまり主語が必要のです。too ~ to 構文に
【for ~】 が存在していれば「to do の動作主」が分かるので、so ~ that 構文に書き換えられるのです。
2箇所
・so ~ that構文には
can't が必要
「~できない」という意味なのだから、can't や cannot をつける必要があります。過去の話なら couldn't をつけなければなりません。
3箇所目
・so ~ that 構文は tough構文ではないので
目的語が必要。
では書き換えましょう。素直に書き換えると
The bag is
too heavy
for me
to carry.
は
The bag is
so heavy
that I can't carry.
としたくなります。残念ながら
↑これではまだ間違い。so ~ that 構文は tough構文ではなので目的語が必要なのです、carry の後には目的語を書かなければなりません。つまり
The bag is
so heavy
that I can't carry
it.
と最後に
代名詞の「it」を置くのです。もちろんこの it は the bag のことです。
ここまでが知っておかなければならない知識です。知らなかったら覚えて下さい。
so~that …で書き換える問題は、高校生で習うけっこう初歩的な知識です。
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という感じでした。皆様いかがだったでしょうか?
それではまた来週!
問題編
http://q-eng.com/diary/16241
出典:マンガで覚える英文法
http://www.ye-study.com/ya-51-b-1.htm
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