smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は問題編です
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●アプリ情報:
テストバージョン 3.01と3.02 。
既に発表されています。
今後の予定(作成順)
単語の充実
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参加して下さった皆様、ありがとうございました。
それでは今回の問題の解答と解説に参りましょう。
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問題
次の英文を下線部を主語にした受動態にせよ。
注意:受動態にしたときに、by~ が不必要に思う場合は、by~ を省略せよ。
(1)They speak
several languages in Switzerland.
解答
Several languages are spoken in Switzerland.
(スイスでは数ヶ国語が話されている)
解説
まず、能動態を要素で分割してみる。
They speak several languages in Switzerland.
1つずつ、落ち着いて、変換しながらつなげる。
1 まず、主語にしなければいけないものを主語にする。→
Several languages
・
Several languages
2 次は、述語動詞を「be+過去分詞」にする。このとき主語の【人称】と【単数複数】と、動詞の【時制】とに気をつける
主語は several languages で、【三人称】【複数】
述語動詞は speak で時制は【現在】
したがって speak は ⇒
are spoken になる。
・
Several languages are spoken
3 残りをそのまま下ろす。→
in Switzerland
・
Several languages are spoken in Switzerland
4 元の主語を by の後に付け足す。⇒ by
them
・
Several languages are spoken in Switzerland by
them.
5 by ~ が必要かどうか考える。⇒今回は不要。
・
Several languages are spoken in Switzerland.
という具合である。
この(1)の問題は、受動態の基本形。これがやすやすとできないと、以下は苦しくなる。
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(2)They paid
her $1600 a month.
解答
She was paid $1600 a month.
(彼女は1ヶ月に1600ドル支払われていた)
解説
まず、能動態を要素で分割してみる。
They paid her $1600 a month.
1つずつ、落ち着いて、変換しながらつなげる。
1 まず、主語にしなければいけないものを主語にする。→
She
・
She
2 次は、述語動詞を「be+過去分詞」にする。このとき主語の【人称】と【単数複数】と、動詞の【時制】とに気をつける
主語は She で、【三人称】【単数】
述語動詞は paid で時制は【過去】
したがって paid は ⇒
was paid になる。
・
She was paid
3 残りをそのまま下ろす。→
$1600 a month.
・
She was paid $1600 a month
4 元の主語を by の後に付け足す。⇒ by
them
・
She was paid $1600 a month by
them.
5 by ~ が必要かどうか考える。⇒今回は不要。
・
She was paid $1600 a month.
という具合である。
今回はこれでいいのだが、1つ注意して欲しいことがある。
もともとの問題文↓
They paid her $1600 a month.は
S V O1 O2
の「第4文型」である、という点である。
第4文型の場合の受動態が一番難しい。この(2)はたまたまやさしかったのである。
実は
●第4文型で、
a・今回の動詞 paid のような動詞
で、かつ
b・O1 を主語にした受動態を作る場合
は、まだ比較的やさしいのである。
次は同じ英文を使って O2 を主語にした受動態を作成させた問題である
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(3)They paid her
$1600 a month.(注意:最も推奨される受動態にせよ)
正解
$1600 a month was paid to her.
解説
まず、能動態を要素で分割してみる。
They paid her $1600 a month.
1つずつ、落ち着いて、変換しながらつなげる。
1 まず、主語にしなければいけないものを主語にする。→
$1600
・
$1600
2 次は、述語動詞を「be+過去分詞」にする。このとき主語の【人称】と【単数複数】と、動詞の【時制】とに気をつける
主語は $1600 で、【三人称】【単数】(
金額は単数であることに注意!)
述語動詞は paid で時制は【過去】
したがって paid は ⇒
was paid になる。
・
$1600 was paid
3 残りをそのまま下ろす→
her a month.
・
$1600 was paid her a month
4 元の主語を by の後に付け足す。⇒ by
them
・
$1600 was paid her a month by
them.
5 by ~ が必要かどうか考える。⇒今回は不要。
・
$1600 was paid her a month.
という具合である。ただし、一応OKとされるが、実は↑これは通常はあまり推奨されない。
↓これが通常推奨される。
・
$1600 was paid to her a month.
↑ her の手前に「to」を加える。
・
$1600 was paid to her a month.
が正解。
が正解になるなせか? ↓この文法が適用されるからである。
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重要
A ●第4文型の(能動態の)英文を基にして O2 の主語にした受動態を作成する場合、
⇒ 元O1 の手前に to か for を入れる (例外があるが少なくとも初学者は最初は覚えなくてもいいと思う)。
B ● このとき、to でも for でもどちらでもいいのではなく、to か for のどちらか一方になる(例外があるが少なくとも初学者は最初は覚えなくてもいいと思う)。 to か for かは 使われる述語動詞によってが決まる。
・to が使われる代表的な動詞(方向が意識される)
award(授与する)
hand(手渡す)
offer(提供する)
promise(約束する)
sell(売り込む)
show(見せる)
tell(話す)
give(与える)
lend(貸す)
pay(払う)
read(読んで聞かせる)
send(送る)
teach(教える)
write(書き送る)
など
・for が使われる代表的な動詞(利益が意識される)
buy(買ってやる)
cook(料理してやる)
get(手に入れてやる)
order(注文してやる)
call(呼ぶ)
find(見つけてやる)
make(作ってやる)
save(とっておく)など
C ●to が使われるケースでは、to を入れなくてもいいが基本的には推奨されない。to を入れるのが通常推奨される。 for が使われる動詞は for を絶対入れなければならず、省くことができない。
D ●for が使われる場合は O1を主語にした受動態は作れない(例外があるが少なくとも初学者は最初は覚えなくてもいいと思う)。
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pay(払う)は to が使われる第4文型動詞 なので、
△・
$1600 was paid her a month.
○・
$1600 was paid to her a month.
となる。
で!!!
すみません、問題が悪かったですね…。「1ヶ月いくら」みたいな場合、実は
$1600 was paid to her
a month.
↑こうではなく
↓普通はこうするのです。
$1600
a month was paid to her.
最も推奨される形が正解なので、こちらが正解になります。
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(4)She cooked me
miso soup.
正解
Miso soup was cooked for me by her.
(味噌汁が彼女によって私のために作られた)
解説
まず、能動態を要素で分割してみる。
She cooked me miso soup a month.
1つずつ、落ち着いて、変換しながらつなげる。
1 まず、主語にしなければいけないものを主語にする。→
Miso soup
・
Miso soup
2 次は、述語動詞を「be+過去分詞」にする。このとき主語の【人称】と【単数複数】と、動詞の【時制】とに気をつける
主語は Miso soup で、【三人称】【単数】
述語動詞は cooked で時制は【過去】
したがって paid は ⇒
was cooked になる。
・
Miso soup was cooked
3 残りをそのまま下ろす→
me
・
Miso soup was cooked me
4 元の主語を by の後に付け足す。⇒ by
her
・
Miso soup was cooked me by
her
5 by ~ が必要かどうか考える。⇒今回は必要。
・
Miso soup was cooked me by
her.
という具合である。ただし、今回は上はOKにならない。↑ me の手前に「for」を加える。
・
Miso soup was cooked for me by
her .
が正解になるなせか? ↓この文法が適用されるからである。
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重要
A ●第4文型の(能動態の)英文を基にして O2 の主語にした受動態を作成する場合、
⇒ 元O1 の手前に to か for を入れる (例外があるが少なくとも初学者は最初は覚えなくてもいいと思う)。
B ● このとき、to でも for でもどちらでもいいのではなく、to か for のどちらか一方になる(例外があるが少なくとも初学者は最初は覚えなくてもいいと思う)。 to か for かは 使われる述語動詞によってが決まる。
・to が使われる代表的な動詞(方向が意識される)
award(授与する)
hand(手渡す)
offer(提供する)
promise(約束する)
sell(売り込む)
show(見せる)
tell(話す)
give(与える)
lend(貸す)
pay(払う)
read(読んで聞かせる)
send(送る)
teach(教える)
write(書き送る)
など
・for が使われる代表的な動詞(利益が意識される)
buy(買ってやる)
cook(料理してやる)
get(手に入れてやる)
order(注文してやる)
call(呼ぶ)
find(見つけてやる)
make(作ってやる)
save(とっておく)など
C ●to が使われるケースでは、to を入れなくてもいいが基本的には推奨されない。to を入れるのが通常推奨される。
for が使われる動詞は for を絶対入れなければならず、省くことができない。
D ●for が使われる場合は O1を主語にした受動態は作れない(例外があるが少なくとも初学者は最初は覚えなくてもいいと思う)。
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cook(料理してやる)は to が使われる第4文型動詞 で、
かつ、
for が使われる動詞は for を絶対入れなければならず、省くことができない
ので
×・
Miso soup was cooked me by
her .
○・
Miso soup was cooked for me by
her .
となる。
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(5)We expect
the rain to change to snow before sunset.
正解
The rain is expected to change to snow before sunset.
(雨は日没前に雪に変わると予想されている)
解説
まず、能動態を要素で分割してみる。
We expect the rain to change to snow before sunset.
1つずつ、落ち着いて、変換しながらつなげる。
1 まず、主語にしなければいけないものを主語にする。→
The rain
・
The rain
2 次は、述語動詞を「be+過去分詞」にする。このとき主語の【人称】と【単数複数】と、動詞の【時制】とに気をつける
主語は The rain で、【三人称】【単数】
述語動詞は expect で時制は【現在】
したがって expect は ⇒
is expected になる。
・
The rain is expected
3 残りをそのまま下ろす。→
to change to snow before sunset
・
The rain is expected to change to snow before sunset
4 元の主語を by の後に付け足す。⇒ by
us
・
The rain is expected to change to snow before sunset by
us
5 by ~ が必要かどうか考える。⇒今回は不要。
・
The rain is expected to change to snow before sunset.
という具合である。
この(5)は第5文型の英文で、第5文型はこのように、基本形の変換方法で事足りる。(
ただし重要な例外あり。この例外をいずれ扱う予定)
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私の生徒さんは、特に(5)に苦しんでいました。皆様はできましたでしょうか?
皆様いかがだったでしょうか? 今回は以上です。
それではまた来週。(次回は受動態ではなく、別のものの予定です)
問題編
http://q-eng.com/diary/14886
出典
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