• ようこそゲストさん!

mouthbirdさんの日記

(SNS全体・外部に公開(Web全体に公開))

2013年
04月17日
09:04 mouthbirdさん

変な形容詞や副詞の位置(解答編)

smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です

======================================
●アプリ情報:テストバージョン 2.18と2.19
今週の進捗
なしです。ごめんなさい…色々と滞ってる…(ToT)

今後の予定(作成順)
・チャットルーム作成
・アプリにコースが作れるように大幅改良
遅れに遅れて大変申し訳ありません。
======================================

先週の問題にチャレンジして下さった皆様、ありがとうございました。
では解答と解説に参ります。

====================

問題
次の各文中に[    ]内の語を入れるのに、最も適切な箇所を選び、番号で答えなさい。

A There is (1) nothing (2) in (3) today's (4) paper (5).
 [interesting]

解答 (2) (今日の新聞に面白いものは何もない。)
解説
これはどちらかというと名詞の問題。
普通、形容詞は「前から名詞を修飾」します。つまり
「形容詞+名詞」という順番です。

 beautiful flower(美しい花)

しかし
「-thing」という「名詞」は、形容詞が前からではなく、後ろから付くのです。
(-thing という単語の例⇒something, anything, nothing)

だから例えば「面白い何か」だったら
 × interesting something
 〇 something interesting
という語順になります。

したがって
A There is nothing interesting in today's paper.
 今日の新聞に面白いものは何もない。
となります。

---

B You are (1) not (2) old (3) to sign (4) the contract (5).
 [enough]

解答 (3) (あなたはその契約にサインできるほど年をくってない)
解説
これは
 「副詞として使われた enough」が「形容詞」を修飾する場合
の学習。

「副詞」が「形容詞」を修飾する場合、多くは
 ・「副詞+形容詞」
の語順になる。
例: very interesting (とても⇒面白い)

ところが、「副詞として使われた enough」が「形容詞」を修飾する場合
 ・「形容詞+副詞」
の語順になる
例: rich enough (十分に金持ちだ)

したがって
B You are not old enough to sign the contract.
 (あなたはその契約にサインできるほど年をくってない)
となります。

---

C (1) I (2) could (3) understand (4) what he said (5).
 [hardly」

解答 (3) 私は彼が言った事をほとんど理解できなかった。
解説 hardly という単語は「ほとんど~ない」という否定の意味を持つ副詞(これを【準否定語】と呼ぶ)。
これを普通に入れるのであれば、(否定語)なので、not を置きたくなる位置に置く。

もしも今回の問題が、hardly ではなく、not を入れる問題ならば
I could not understand what he said.
こうなるだろう。↑この文の not を hardly と取り替えればOK。
すると↓
I could hardly understand what he said.
となる。これが正解。(私は彼が言った事をほとんど理解できなかった)


重要補足:hardly(ほとんど~ない)といった否定の意味を持つ副詞は、頻繁に「倒置」される。これを「否定倒置」と呼ぶ。この場合ならば「hardly が文頭に」来る。
 問題はそのあとの語順。単に「hardly が文頭に」なっただけで、そのあとを順番通り並べればいい訳ではない。

「否定倒置文」にするには、
 ●否定語+[Yes/No疑問文の語順] …にする

今回のケースで考えよう。
I could understand what he said.
  ↑この英文を元に [Yes/No疑問文の語順] を作ってみよう。すると
 ⇒ Could I understand what he said?
 となる。

「否定倒置文」にするには、
 ●否定語+[Yes/No疑問文の語順] …にするのだから

⇒Hardly + [Could I understand what he said]
 となり、つまり
⇒⇒ Hardly could I understand what he said.
  (私は彼が言った事をほとんど理解できなかった)
となる。

 なぜこんなけったいな「否定倒置」を習うのか? …という疑問に答えよう。
実は、hardly のような準否定語が使われる場合、「倒置された英文」になる方が、「倒置されない語順の英文」よりも圧倒的に多いから、である。
つまり
 I could hardly understand what he said.
よりも
 Hardly could I understand what he said.
のほうが、普通によく見かける、普通に使われる英文なのである。
 
---

D He (1) doesn't know (2) what it is (3), and (4) do I (5).
 [neither]

解答 (4) (彼はそれが何か知らないし、私もまた知らない)
解説 neitherは「~もまた…ない」という意味の副詞。これこそ通常は「否定倒置」が使われる副詞である。

and 以下を「否定文」にしてみる。すると
 ⇒ I do not (do).
となるはず。Cの問題の hardly と同じように not と neither の位置を取り替えてみよう。すると
 ⇒I do neither (do).
となる。

ところが、副詞 neither が通常使われる場合は、必ず「否定倒置」で使う
「否定倒置文」にするには、
 ●否定語+[Yes/No疑問文の語順] …にする

今回のケースで考えよう。
I do.
  ↑この英文を元に [Yes/No疑問文の語順] を作ってみよう。すると
 ⇒ Do I (do) ?
 となる。

「否定倒置文」にするには、
 ●否定語+[Yes/No疑問文の語順] …にするのだから

⇒neither + [Do I]
 となり、つまり
⇒⇒ neither do I.
  (私もまた知らない)
となる。

=================


以上です。
否定倒置はもしかしたら最難関かもしれませんね。もしもできなかったら上手くできるようになりましょう。
それではまた来週!

問題編
http://q-eng.com/diary/12671

出典
  • 総アクセス数(5,902)
  • 拍手拍手(1)
  • お気に入りお気に入り(0)

コメント

1番~4番を表示

2013年
04月17日
10:33
hadaさん

解説ありがとうございます。
確信を持てずに答えたのだけど全問正解はやっぱり嬉しいものですね。

倒置は自分にとって鬼門中の鬼門。
意味を強調したいのだろうけど、そんなことはやめて~と叫びたくなりますw

次週の出題も楽しみにしています!

2013年
04月17日
16:01
mouthbirdさん

>>1 hadaさん
全問正解おめでとうございます。倒置を難しく思うようですね。
次週はbefore の復習です。同じ問題を別角度でもう1回やります。
m(_ _)m

2013年
04月18日
07:48
ken14さん

今週もありがとうございます。

 「倒置否定」読ませていただきました。それで、あの語順になるのですね。
次回はしっかり覚えておくぞ!

 次週の before 待っています。

2013年
04月18日
15:32
mouthbirdさん

>>3 ken14さん
いえいえ。英語は語順が大事な言語なのです。否定倒置はその語順を変えてしまうので、正しく倒置できるように学習する必要があります。分かられたようで嬉しく思います。

1番~4番を表示