smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
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●アプリ情報:
テストバージョン 2.18と2.19 。
今週の進捗
なしです。ごめんなさい…色々と滞ってる…(ToT)
今後の予定(作成順)
・チャットルーム作成(←まもなくできそうです)
・アプリにコースが作れるように大幅改良(1月以降)
遅れに遅れて大変申し訳ありません。
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今回も参加して下さった皆様、ありがとうございました。
「
動作主」が関わる問題だったのですが、皆様できましたでしょうか?
それでは解答と解説に参りましょう。
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【問題】
次の英文中にある( )に最も適当なものを選択肢から選びなさい。
1 He insisted( )him the truth.
a. on telling b. on his telling
c. on my telling d. on being told
解答: c. on my telling
解説
まず insist on ~ 「~を主張する」という熟語を知っていなければならない。
on は前置詞なので、on のあとは当然「名詞」がこなければならない。「動名詞」でもOK。
素直に普通に「動名詞(~ing)」が来ているのは a. on telling である。これを仮に当てはめると
He insisted on telling him the truth.
となる。この意味を普通に考えてみよう。
気を付けたいのは、まさに動名詞の telling の部分である。
文法★ 動名詞の動作主は、特に明示がなければ、通常「文の主語と同じ」とされる。
今回の文の主語は He (彼)である。
つまり、このままなら
『【彼が】telling him the truth』
となる。
したがって
He insisted on telling him the truth.
の意味は
「彼は『【
彼が】彼に真実を言うこと』を主張した」
となる。変であろう。したがって a. on telling は答えではない。
ここで、知らなかったら覚えて欲しい文法を紹介する。
文法★ 動名詞の動作主を「主語と異なるもの」にしたい場合は、動名詞の前に「所有格」を置く。(他動詞の直後なら目的格も可)
実際、選択肢の b と c は、動名詞の前に「
所有格」がある。
しかし、b. on
his telling を当てはめると
He insisted on
his telling him the truth.
となり、これだと
「彼は『【
彼が】彼に真実を言うこと』を主張した」
となり、a と全く意味が変わらない。(実際は、動名詞の動作主が主語と同じならばこんなふうにわざわざ、主語と同じ所有格は書かない。)
ところが、c. on
my telling だと
He insisted on
my telling him the truth.
となり、これだと
「彼は『【
私が】彼に真実を言うこと』を主張した」
となる。これなら意味が通る。
d. on being told は、確かに on の次に素直に動名詞がきている。
しかし
He insisted on being told him the truth.
はおかしい。
理由
being told の部分が受動態である。受動態は元々目的語だったものを主語にする用法。
being told は受動態なのだから、told の後ろ(右)には、目的語が(1つ)欠けていなければならない。
told は tell の過去形。tell は第4文型の動詞で、目的語を2つ伴う。
で、改めて being told のをいれ込んだ英文を見てみると
He insisted on being told
him the truth.
こうなっている。
told の後に
him や
the truth という
2つの目的語が2つとも揃っている。
1つも欠けていない。
したがって、「d. on being told はおかしい」ということが分かる。
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2 He talked as if ( ) a good joke.
a. being b. its being
c. finding it d. he finding it
解答 c. finding it
解説 まず、as if という用法を確認。
as if S+V ~ 「まるで S+V~ のように」
という使い方をする。as if S+V~の [S+V~] の所は、正式には「仮定法」を使う。しかし現代英語では直説法も使用OKとされる。
しかし、今回は as if の後が素直に [S+V~] となる選択肢は1つもない。
別の文法が必要となる。
文法★ if の後の 主語+be は (主語が同じケースに限り)省略できる
例文
She must feel very happy, if (she is) sleeping now anywhere.(もし(彼女が今どこかで眠っているのなら)、彼女は幸せを感じているに違いない)<
このケースの "she is" は省略できる>
as if であっても、if の後には違いないので、この文法が適用できる。 したがってこの文法を踏まえて考えて見る。
aの選択肢を考えてみよう。<主語は文の主語と同じでなければならないことに注意!>
a. being の場合
He talked as if being a good joke.
=He talked as if
he was being a good joke.
意味を考えると
「彼はまるで「
彼が1つの良いジョーク」であるかのように話した」
このままでは「
He = a good joke」になってしまう。
おかしい。
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b. its being の場合、it's ではなく、its であることに注意。これは it の所有格である。
とすれば being は動名詞である。
Its being a good joke. …これでは動詞がないので文が成立しない。したがって間違い。
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c. finding it の場合
文法★ if の後の 主語+be は (主語が同じケースに限り)省略できる
↑この知識を使う。すると↓
He talked as if finding it a good joke.
=He talked as if
he was finding it a good joke.
となる。
find には
「find A B (AがBと分かる)」という使い方がある
つまり
He talked as if
he was finding
it a good joke.
は「彼は、まるで
それがいいジョークだと彼は分かっているかのように話した」
という意味になり、筋が通る。
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d. he finding it
そもそも、he のあとに be動詞がない。(he was はこの場合省略できるが、was だけを省略する用法はない)
したがって正解は、 c. finding it である。
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3 On coming back from school, ( ).
a. there was a letter in the mailbox.
b. the mailbox had a letter in it
c. a letter was found in the mailbox.
d. I found a letter in the mailbox.
解答 d. I found a letter in the mailbox.
解説
まず、on ~ing という熟語を確認。
on ~ing 「~するや否や」という意味の熟語である。この時の ~ing は(前置詞の on の直後であることか分かるように)『動名詞』である。
ここで「1でやった文法の1つ」を活用する。
文法★ 動名詞の動作主は、特に明示がなければ、通常「文の主語と同じ」とされる。
その上で
On coming back from school,
↑この場合の「動名詞 coming の動作主」を考える。
学校から返って来れるのは「
人間」でなければおかしい。
つまり、選択肢の中から<英文の主語が「人間」の選択肢>を選べば正解に達する。
吟味しよう。
a. there was a letter in the mailbox.
⇒主語は a letter (手紙) …「人間」ではないので不正解。
b. the mailbox had a letter in it
⇒主語は the mailbox (郵便受け) …「人間」ではないので不正解。
c. a letter was found in the mailbox.
⇒主語は a letter (手紙) …「人間」ではないので不正解。
d. I found a letter in the mailbox.
⇒主語は
I (私) …「
人間」なので正解。
((私は)返るや否や、私は1通の手紙が郵便受けにあるのを発見した)
となる。
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4 ( )the speaker's saying so, the audience burst out laughing.
a. As soon as
b. The moment
c. With
d. On
解答 d. On
解説
( )the speaker's saying so の speaker's に注目。ここは「所有格」である。
選択肢に with があるが、with の場合は「付帯状況の with」の可能性を考えなければならない。
「付帯状況のwith」で、~ing が付く場合は
with +名詞+~ing
であって
with +名詞の所有格+~ing
ではない。
今回は「名詞の所有格」が使われているので、~ing は「動名詞」である。
ここで「1でやったもう1つの別の文法」を思い出す。
文法★ 動名詞の動作主を「主語と異なるもの」にしたい場合は、動名詞の前に「所有格」を置く。(他動詞の直後なら目的格も可)
今回は↑これが使われたと判定できる。
とすれば、動名詞を使っているのだから、( )の位置には「接続詞」は使えない。
接続詞の後ろは「動名詞」ではなく「S+V~」だからである。
実は「as soon as」や「the moment」は『群接続詞』と呼ばれる「接続詞の一種」である。
したがって、選択肢の a と b は不正解である。
with も今回は「付帯状況ではない」ので使いにくい。
on はどうか?
On ~ing は、3でやったばかりの熟語。「~するや否や」になるではないか。
今回は「~ing」に「動作主を表す所有格」がついただけ。
したがって、これを当てはめて意味を取ると
On the speaker's saying so, the audience burst out laughing.
(話者がそう言うや否や、聴衆はどっと笑った)
となる。自然である。よってこれが正解。
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以上です。いかがだったでしょうか?
それではまた来週~~~
問題編
http://q-eng.com/diary/11291
出典
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