Q-Eng

8月のある土曜日、朝9時頃、私は実家にいた。
真夏の日差しはもうまぶしい。実家では、日差しがもろに当たる窓には全てすだれをかけていた。

母が怒りながら父に言った。
「2階のトイレがまぶしいわ！なぜすだれをかけてくれないの？！」

え？
あの・・・・、2階のトイレは西向きで、この時間、まぶしいはずはないんですが・・・？
父も同じ疑問を持った（当然である。）しかも実家の西側は3階建てのマンションである。西日が直接当たることも無い。

父は言った。
「何故って、あそこは西向きでまぶしいはず無いけどな。」

母は常に自分が絶対的に正しいと思っている。口応えなど許さない。誰であろうと許さない。
父の反論に対し、母は怒りに満ち溢れて言う。
「私の行く所には、いつも太陽があるのよ！」


（￣￣ロ￣￣；；）


母のこの論理を超えた絶対的発言に、父と私の思考は完全に停止してしまった。

これからは、母をファラオと呼ぶことにしよう・・・・・。