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mouthbirdさんの日記

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2012年
10月31日
23:31 mouthbirdさん

とある語順(解答編)

smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です。

チャレンジして下さった皆様ありがとうございました。
今回のテーマは「否定倒置」でした。多くの方が見抜かれていました。

今回出題した英文は、概ね「否定倒置」と呼ばれるものです。「倒置」というと、「単に語順が変わるだけ」と思う方がいらっしゃるかもしれません。そういう場合もありますが、「1語増えて、動詞が原形になる」というパターンがあります。今回はそれを学習して欲しいというものでした。
例を挙げて説明します。

【例】
Naoko rarely talks to anyone. (直子はめったに誰ともしゃべらない)

この英文の中の rarely という言葉に着目してください。rarely は「めったに~ない」という意味の副詞です。「~ない」という「否定の意味」が最初から付いています(こういう単語を「準否定語」と呼ぶことがあります)。

・「否定の意味合いのある単語」を文頭に持ってくると、その単語の意味を強調することになる
・その場合、語順が変化する

のです。


Naoko rarely talks to anyone.

  の場合、rarely を文頭にすると、

Rarely does Naoko talk to anyone.

という語順になります。どこが変ったか?

・なぜか「does」という言葉が、rarely の直後に増えた
・talks が talk という具合に「原形」に変った

この2つです。

does が付くのは、元々この英文が三人称単数現在だからです。否定倒置の場合、こんなの(does)が増える場合があります。

 仮にこういう英文が、一人称や二人称、あるいは三人称でも複数で現在なら「do」が増えるのです。
 仮に過去形だったら、did が増えます。

今回は、この英文が三人称単数現在だから、 doesが増えました。


does(do, did)が付いたら、動詞は原形になります。

したがって、
Rarely does Naoko talk to anyone.
になります。

以上は、動詞が現在形や過去形の場合でした。語順も変でしょ? 気を付けてください!!

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ちょっと作りにくいかも知れませんね。

では作りにくいとお感じの方向けに「コツ」を教えます。


★「コツ」…Yes/No で答えるタイプの疑問文を作れ!


Naoko rarely talks to anyone. まず rarely を取っ払います。

 ↓

Naoko talks to anyone. ←これを元にして「Yes/No で答えるタイプの疑問文」を作りましょう。

 ↓

Does Naoko talk to anyone? (直子は誰ともしゃべらないの?)←こんな感じ。

 ↑この英文を Rarely の後に足しましょう。
 すると↓

Rarely does Naoko talk to anyone. ←と出来上がるのです。

これがコツです。上手く行くと思いませんか?


ここまでよろしいでしょうか?


----


では完了形の場合はどうでしょうか?


Mike has never seen such a pretty girl.
(マイクはそんなかわいい女の子を見たことがなかった)

Never を文頭にして、強調した英文をつくりましょう。

Never も「準否定語」どころか完璧な「否定語」です。だからこれも否定倒置です。

★コツを使いましょう!

Mike has never seen such a pretty girl. まず never を取っ払います。

 ↓

Mike has seen such a pretty girl. ←これを元にして「Yes/No で答えるタイプの疑問文」を作りましょう。

 ↓

Has Mike seen such a pretty girl? (マイクはそんなかわいい女の子をみたことがあるのか?)←こんな感じ。

 ↑この英文を Never の後に足しましょう。
 すると↓

Never has Mike seen such a pretty girl. ←と出来上がるのです。

こんな感じで★コツを使うと、作りやすいです。


それでは先週の問題の答え合わせに行きましょう。
(出典:UPGADE 英文法・語法問題 数研出版)

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A (  )に入れるのに適切なものを1つ選びなさい。
(   )have I seen so many ants.
1・Rarely 2・Never 3・Seldom 4・Often

正解:4
解説:(  )の後が、have I seen so many ants となっている。これは
Have I seen so many ants? (私はそんなに多くのアリをみたことがあっただろうか)という、「Yes/No で答えるタイプの疑問文」の語順になっている。
だからこの英文は「否定倒置」だ。
選択肢を吟味すると 1.Rarely(めったに~ない) 2.Never(けっして~ない) 3.Seldome(めったに~ない)、ここまでが全部「(準)否定語」になっている。
4.Often (しばしば)だけが「準否定語」ではない。したがって正解は 4。

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B (  )に入れるのに適切なものを1つ選びなさい。
Under no circumstances(  )be left unlocked.
1・must the door 2・the door must
3・must the door not 4・the door must not

正解:1
解説:Under no circumstance がまとめて(決して~ない)という意味。no が入っていることから分かるように、ここがまとめて否定語扱い。したがって否定倒置の語順でなければならない。
「Yes/No で答えるタイプの疑問文」ならば、
Must the door be left unlocked? (そのドアは鍵をかけないままにしなければならないの?)
となるはずである。この語順になっている 1が正解。(決してそのドアをかけないままにしてはならない)

----------

C(  )に入れるのに適切なものを1つ選びなさい。
Only when it started to rain (  )that he had left his raincoat somewhere.
1・did Max notice 2・noticed Max
3・did not notice Max 4・Max did not notice

正解:1
解説:実は 「only (~)」の塊が文頭に来る倒置がある。この場合も、only で始まる英文も、実は「否定倒置」の語順になる。
だから、続きが「Yes/No で答えるタイプの疑問文」になる英文を考える。であるならば
Did Max notice that he had left his raincoat somewhere? (マックスは自分のレインコートをどこかに忘れたことに気づいたの?)
となるはずである。この語順になっている 1が正解。(雨が降り出したとき初めて、マックスは自分のレインコートをどこかに忘れたことに気づいた)

----------

D(  )に入れるのに適切なものを1つ選びなさい。
Not only(  )but he often skipped class.
1・did he not study 2・he didn't like studying
3・he didn't study 4・was he not study

正解1
解説 not only ~ but(also) ...「~だけでなく…もまた」という形の問題。よく見かけるこの形だが、 「not only ~」の塊が文頭に来る倒置がある。しかも、「not only ~」の「」の部分が今回は否定文なのである。
否定倒置なので、今までのコツに従うと、
 Not only didin't he study but he often skipped class.
になる。実はこれはこれで、正解にはなる。しかし実際はこの形は稀。

 実はこういう場合は 「did と not を分けて」、

⇒Not only did he not study but he often skipped class.

 とすることになっている。(新知識)
正解は1。(ちなみにこれは学習院大学の入試問題)

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いかがでしたでしょうか? 否定倒置は長文で出くわすと、大体面食らいます。何回も出くわして面食らわないように慣れて、さらに「さっと上手く意味を取れるように」なりましょう。

それではまた来週~~

問題編
http://q-eng.com/diary/10883

出典
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コメント

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2012年
10月31日
23:32
mouthbirdさん

皆様へのコメントはちょっと遅れます。すみません。

2012年
11月01日
09:22
hadaさん

解説ありがとうございます。
倒置はずっと苦手なままです。

解説を読むと理解はできるのだけどなぜか頭に残っていません。
まだまだ出会う回数が足りないんだろうなあ。

否定文や疑問文は広い意味で強調のひとつなのかもしれませんね。
次の出題も楽しみにしています。

2012年
11月01日
10:46
ken14さん

 「否定倒置」ですか・・・
知らない用語でした。まだまだと感じます。

 CとD おっちょこちょいです。両方ともに過去形でした。
意味を取るほうに集中していて、肝心要な方を見逃しておりました。
今度からもっと注意を払おう!!!

 次回の出題待っていますよ。

2012年
11月01日
15:43
MihoGさん

マバ先生、こんばんは!お祝いのお言葉ありがとうございます♪ (遅れたことは気になさらないでください。(^^))

先生もいろいろお忙しいんですね!そんな中でも時間をとってくださって、ありがとうございます。(*´˘`*)

否定倒置というものがあるんですね。否定倒置という言葉、始めて聞いた気がします。 本の中や、ちょっとフォーマルな会話でもこういった語順を聞いたりするので、実際読み上げると自然なので正解できました。

>私はDでまよったのですが、迷われなかったでしょうか?
問題を解いていく中で、これは倒置法だと思ったので、1しかないと思いました。あまり迷いませんでしたね。
むしろ、
 Not only didin't he study but he often skipped class.
この語順だと、聞こえが不自然だと思ったと思います。

解説、とても分かりやすかったです。ありがとうございます!
では、次回また。( ´ ▽ ` )ノ

2012年
11月01日
18:34
mouthbirdさん

>>2 hadaさん
何回か出くわさないとなかなか反応できないのかもしれませんね。これがいつでもできるようになると嬉しくなるのです。ああ昔はできなかったなあ!今はできる!みたいになります。早くそうなることを祈ります。

>>3 ken14さん
否定倒置の場合、didなど、doesなど、おまけが付く場合が多いので、「ただの倒置ではない扱い」になるのです。時制にも気を付けながら頑張りましょう。

>>4 MihoGさん
やっぱり、MihoGさんは読むことで答えが分かるんですね。私には魔法に思えます。解説によると Not only didin't he study but he often skipped class. も正しいことは正しいらしいです。ですが稀らしいです。ではまたです(MihoGさんの魔法が欲しい)。

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