smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は問題編です。
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●アプリ情報:
テストバージョン 2.14と2.15 。
本当にお待たせして申し訳ないです。ようやく発表できるバージョンになりました。
・コメント部分の記録と消去が個別にできる。
・
学習直後の出来栄えが「顔のイラストで表示」されるようになりました。
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ぜひ1回試してみて下さい。
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先週の問題に参加してくださった皆様、ありがとうございました。
それでは今週の問題の解説です。
が、その前に、文法事項をまとめます。
まず基本の基本を先にもう1回書いて起きますね。
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<公式>
「仮定法過去」
If A [過去形V]~, B would [原形V] ….
could
might
should
もしAが~ならば、Bは…だろう。
<形は過去でも意味は現在>
※ [過去形V]のところが[be動詞]の場合、仮に主語が I や she, he などでも、原則「were」になる。
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<公式>
「仮定法過去完了」
If A [had +過去分詞]~, B [would have 過去分詞] ….
could
might
should
もしAが~だったならば、Bは…だっただろう。
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ではここからが発展です。
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仮定法の【発展知識】のまとめ
●(その1)
「(今)~ならば(良いのに)なあ」
「(昔)~ならば(良かったのに)なあ」…といった表現
⇒「I wish ~ 」もしくは 「If only ~ !」といった表現で表します。
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★「(今)~ならば(良いのに)なあ」は
I wish + 仮定法過去.
あるいは
If only + 仮定法過去 !
で表します。(どちらにしろ「仮定法過去」で表します)。
例文…「もし私が鳥ならばなあ」
I wish I were a bird.
=If only I were a bird!
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★「(昔)~ならば(良かったのに)なあ」
I wish + 仮定法過去完了.
あるいは
If only + 仮定法過去完了 !
で表します。(どちらにしろ「仮定法過去完了」で表します)。
例文…「もし昨日そのテレビ番組を見ていたら(良かったのに)なあ」
I wish I had watched the TV program yesterday.
=If only I had watched the TV program yesterday!
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●(その2)
「まるで~するかのように」
「まるで~したかのように」…という表現。
⇒「as if ~」もしくは「as though ~」という表現で表します。
---
★「まるで~するかのように」は
as if + 仮定法過去.
+直説法現在.
あるいは
as though + 仮定法過去.
+直説法現在.
で表します。
as if ~ もしくは as though の場合、話し手の推測の程度に応じて「仮定法でも直説法でも」使えます。ジーニアスに面白い例文が載っていたので、載せます。
Tim writes as if he were[(略式) was, is] left hand. ティムは左利きのような書き方をする。(◆次のような意味の分化を認める人もいる:were であれば実際は左利きでないこと、was であれば左利きかもしれないこと、is であれば実際に左利きであることを示す)
(ジーニアス英和辞典より引用)
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★「まるで~したかのように」…という表現は
as if + 仮定法過去完了.
あるいは
as though + 仮定法過去完了.
で表します。
例文(出典:ロイヤル英文法)
Mom looked as if she had seen a ghost.
(母はまるで幽霊に出会ったような顔つきだった)
*幽霊に出会ったほうが先の出来事。
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●(その3)
「もう~しても良いころだ」…という表現。
⇒ it is time ~
という表現を使います。
これは
it is time (that) + 仮定法過去.
という表現です。that は省略できます。
なお、
it is
high time (that) + 仮定法過去.
だと「もう
とっくに~しても良いころだ」という意味。
it is
about time (that) + 仮定法過去.
だと「もう
そろそろ~しても良いころだ」という意味です。
例文
It is time you went to bed.(君はもう寝ても良いころだ)
※この表現には
もう1つ補足があります。
it is time (that) + 仮定法過去.
↑
ここの仮定法過去の部分の「過去形」の動詞が
be 動詞の場合、
⇒ were よりも
was のほうが適切…というルールがあります。
例文
I think it's about time I
was leaving.(そろそろ失礼します)
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以上が「仮定法の発展知識」でした。以上が分かっていれば、なんなく解ける問題でした。
それでは先週の答え合わせと解説に行きましょう。
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【問題】
(A)次の2文がほぼ同じ内容になるように、( )に1語ずつ英語の適語を入れなさい。
・I am sorry that I am not in Paris now.
・I wish ( )( ) in Paris now.
正解 I were (I was も可)
解説 上の文は「私は今パリにいなくて残念だ」という意味。であるならば、下は「今パリにいればなあ」という意味の英文にするべき。今の想像なので「仮定法過去」を使う。be動詞は口語でなければ were のほうが適切であろう。
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(B)( )に入れるのに適切なものを選択肢から選びなさい
・The party was a lot of fun. I wish you ( ) there.
1.were 2.had been 3.have been 4.would be
正解 2.had been
解説 英文は「そのパーティはとても楽しかった。あなたもそこにいれば(良かったのに)なあ」という英文を作るべき。であれば、過去の想像なので「仮定法過去完了」を使う。当然 had been。
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(C)次の日本文の意味を表すように( )に最も適切な英語を1つずつ入れなさい。
・両親の言うことに耳を傾けてさえいたらなあ。
・If ( ) I ( ) listened to my parents!
正解 only had
解説 「(昔)~ならば(良かったのに)なあ」という表現は
I wish + 仮定法過去完了.
あるいは
If only + 仮定法過去完了 !
で表す。
文頭が If なので、最初の( )は only。後ろは過去完了にしなければならない。従って2番目の( )は had である。
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(D)次の日本文の意味を表す英文として aとbとc を挙げた。
トムは、まるで専門家のような口ぶりだ。
a.Tom talks as if he is an expert.
b.Tom talks as if he was an expert.
C.Tom talks as if he were an expert.
a.b.c のうち正しいものを「あるだけ」選べ。
正解 a,b,c
解説 上で説明したとおり、これは話し手の推測の度合いでどれでも使える。したがって全て正解。
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(E)次の日本文の意味を表す英文として aとbとc を挙げた。
そろそろおいとましなければならない時間です。
a.It is about time I am going.
b.It is about time I was going.
C.It is about time I were going.
a.b.c のうち最も適切なものを「1つだけ」選べ。
正解 b
解説 これは上で説明したとおり、仮定法過去を使わなければならない。were でも間違いではない。しかし上で説明したとおり、この構文に限り were よりも was が適切。問題文は「最も適切なものを1つ選べ」なので、正解は b。
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以上になります。難しかったでしょうか?
(ちなみに、これは私にとっては楽勝でしょうがないんです。私は、偏差値が40もない頃でも、こういう問題は楽勝で全問正解でした。ここから、私の次の意見⇒「英語が嫌いな人は仮定法が得意。英語が好きな人は仮定法が苦手」…が生まれたのです。ご参考に)
いかがだったでしょうか?
来週はせっかくなので、仮定法の「応用編」を出しますね。(それで仮定法シリーズは終わりです)
それではまた来週!
問題編
http://q-eng.com/diary/8214
出典
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