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earth-riseさんの日記

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2011年
10月24日
10:06 earth-riseさん

人の人生を勝手に推測してみる

  • その他
エピソード1

私は毎朝娘を駅まで車で送っている。駅のすぐ近くには(歩いて5分くらい?)高校が二つあり、娘を送って行く時間は高校生がたくさん歩いている。時間は大体7時半過ぎである。

ある朝、一人の女子高生が、スカートのすそをバタバタと翻し、必死の形相で駅から高校へ向かって爆走していた。

私 「あら、凄い走り方。遅刻かな。」
娘 「でも、高校って8時半に始まるんじゃない?今7時半だもん。走らなくて大丈夫だよ。」
私 「そうだよね。あ、クラブかな。7時半に始まるから、必死に走ってるとか・・・。」
娘 「クラブなら7時に始まるんじゃない?」
私 「遅れたらすっごく怒られるクラブなんだろうね。」
娘 「でも、陸上部じゃないよ。色が黒くないもん。卓球部でもないな。卓球部ってひょろくって色が白いの。いつも屋内だから。」
私 「吹奏楽だったりして。」
娘は中学で吹奏楽部に入っていた。先生がすっごく厳しくて、生徒達はしょっちゅう泣いていた。練習に遅れたりしたら大変だった。
娘 「あ、そうかも。そんな雰囲気。そうしたら、もう必死だよ。あの高校、吹奏楽、強いから。」
私 「練習遅れたら、先生の雷が落ちて・・・。で、レギュラーから落とされたりして・・・。」
娘 「あるな。」
私 「わあ、大変だ。そりゃ必死で走らなきゃ・・・。がんばれ!少女!」
思わず彼女を応援してしまう。
しかし、彼女がなぜ走っていたか、そもそもクラブに入っているかどうかも私たちは知らない。



エピソード2

私がゴミ捨て場にゴミを持って行くと、同じゴミ捨て場を利用しているおじさまとおばさま方が5,6人集まって何か話していた。

私 「おはようございます。」
Aさん 「おー。おはよう。これ。」
Bさん 「ひどいでしょ、これ。」

見ると、仏壇と、お線香立て、りん(あの、チーンと鳴らす物)、その他いくつもの仏具。今日は燃えるごみの日。当然、今日出してはいけない。こういう物は粗大ごみとして捨てなければならない。

Aさん 「ひでえよな。こんなもの捨てて。罰当たりなヤツだ。」
Cさん 「これも同じ人なんですって。」

Cさんが指さしたのは、市の指定外の袋に入ったレゴや人形、いろいろな子供のおもちゃだった。

Aさん 「コイツ、最近このアパートに引っ越してきたんだよ。こんなもの捨てるなんて、きっと、離婚してかみさんが子供を連れて出てったんだな。で、子供の物を捨ててあるんだよ。」
Bさん 「子供は女の子と男の子ね。お人形と車のおもちゃがあるもの。」
Cさん 「まだ小さい子ね。」
Aさん 「で、仏壇には、かみさんの親の位牌が入ってたんだな、きっと。で、かみさんが位牌も持って行ったから仏壇も捨てたんだな。」
Dさん 「きっとやけくそになってみんな捨てたのね。」
私 「はあ・・・。では、失礼します。」

私はゴミ捨て場を離れたが、振り返ると、おじさま、おばさま方の推測会議はまだ続いているようだった。
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