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gyutakuさんの日記

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2011年
07月26日
10:59 gyutakuさん

[調査] offer, order, request の違いと ask のいろいろ

オファー、オーダー、リクエスト。
もはや日本語になってしまっているこれらですが、あいまいに使い分けている人をたまに見かけます。
例えば、

(1)Aさん「本日は、B さんのオファーでこのミーティングに参加しています」
(2)Aさん「本日は、B さんのオーダーでこのミーティングに参加しています」
(3)Aさん「本日は、B さんのリクエストでこのミーティングに参加しています」


これらがごっちゃになっている人。
英英辞書で意味を確認してみましょう。

offer [verb]
1. to ask someone if they would like to have something, or to hold something out to them so that they can take it
2. to say that you are willing to do something
3. to provide something that people need or want

⇒何かを欲しいかと誰かに尋ねること、あるいは何かを話して彼らに渡すこと
⇒何かを喜んで行うということを発言すること
⇒人々が必要としているあるいは欲しいと思っているものを与えること

order [verb]
1. to ask for food or a drink in a restaurant, bar etc
2. to ask for goods or services to be supplied
3. to tell someone that they must do something, especially using your official power or authority

⇒レストランやバーで、食べ物や飲み物を注文すること
⇒物やサービスの提供を求めること(=注文すること)
⇒誰かに何かをやらなければいけないことを伝えることで、特にあなたの公的な力や権威を用いる

request [verb]
(formal) to ask for something in a polite or formal way

⇒何かをくださいと丁寧に、正式な方法で求めること

まず、どれも、ask の仲間だということがわかります。
誰かに何かを尋ねる、お願いするといったことが共通しています。
では、違いを確認しましょう。

offer は、オファーされる人が喜ぶものを提供したり、代行したりすることです。
order は、お客としてお金を払うとか、上司としての命令するといった意味。オーダーされる側はよっぼどの理由が無ければ断らないでしょう。
request は、正式な方法でお願いすること。
正式な方法ですからリクエストされたほうも、きちんと (できる、できないを) 返答する義務があると思われます。


(1)Aさん「本日は、B さんのオファーでこの場に参加しています」
A さんはこのミーティングに参加したいと思っていて、B さんは好意で A さんを招待したという状況です。
A さんは乗り気でなければ B さんからのオファーを断ってもよかったでしょうね。
そして、B さんは A さんが参加してもしなくてもいい (Aさんの気持ち次第だ) と思っている。

(2)Aさん「本日は、B さんのオーダーでこのミーティングに参加しています」
A さんは、上司である B さんの命令によって、あるいはからお客様である B さんから金を貰って何かのサービスを提供するために、このミーティングに参加していることになります。
お金をもらっている、あるいは上司の命令というのが参加の理由ですので、A さんが乗り気かどうかというのは別の問題です。
B さんは、A さんに参加してもらいたいと思っているし参加するのが当たり前だと思っています。

(3)Aさん「本日は、B さんのリクエストでこのミーティングに参加しています」
B さんは正式なルート、やり方で A さんに参加を依頼し、A さんがそれに答えてミーティングに参加しているのでしょう。

ということで、意味の違いを抑えておけば、(1)~(3)まで、全く趣が違う状況だということを感じられます。

さて、他にも似た言葉 (ask の仲間) があるので、ついでに確認してみましょう。

demand [verb]
to ask for something very firmly, especially because you think you have a right to do this

⇒何かをとても強く求めることで、特にその権利があると思っている場合である

「あなたがやって当然のことでしょ?私があなたの上司じゃないとか、私がお金を出してないとか、そういう問題じゃないわけよ。私にはこれをあなたにやってもらう権利があるわけよ。わかるわよね。やって」というのが demand

beg [verb]
1. to ask for something in an anxious or urgent way, because you want it very much

⇒とてもそれを望んでいるために、心配そうに、あるいは切迫した様子で何かをお願いすること

「いやいやおっしゃるとおり。あなたにはそんなことをする義務はないわけですよ。私にもそんな権利はないですしね。ただ、やっていただけると私として大変ありがたいわけです。なんとかやってもらえませんでしょうかねぇ...お願いっ。この通りっ!」というのが beg

nag [verb]
1. to keep asking someone to do something, or to keep complaining to someone about their behaviour, in an annoying way

⇒迷惑なやり方で、誰かに何かをお願いし続ける、あるいは誰かの振る舞いについて不平を言い続ける

要求の仕方は demand でも beg でもよいのでしょうけど、しつこく継続的にお願いして、言われたほうがいらいらするようなのが nag ってことです。
子供が親にしつこくおねだりしたり、親が子供に勉強しなさいとガミガミ言ったりするとか。

以上です。

*斜字はLDOCEからの抜粋
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コメント

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2011年
07月27日
09:18
hadaさん

demand と beg の例が最高です。(笑)
beg に似た言葉として plead、nag に似た言葉として pester なんてのもあるようで…難しい~!

2011年
07月28日
15:12
gyutakuさん

>hadaさん
コメントありがとうございます^^

plead [verb]
to ask for something that you want very much, in a sincere and emotional way

すごく求めているというところは beg と同じですが、お願いの仕方がちょっと違うみたいですね。
beg はへりくだるというか、ちょっとだけでいいのでという謙虚さがあり、
plead はもうとにかく勝手に盛り上がっちゃってる感じ、かな?温度差を感じさせる、というか。

pester [verb]
to annoy someone, especially by asking them many times to do something

to annoy に注目しているのが pester で
to ask に注目しているのが nag なんですね。

いやぁ、たくさんあって覚え切れませんね^^;

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