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英語のリズムをつかむとても簡単な方法
対象者・・・英語のリズムがつかめない方
これは私にはとても役に立った方法です。(他の方も効果があるかは保障できません。)
30年ほど前に教えていただいた方法ですが、その後こういう方法を耳にしないので、皆さんには初めてかもしれません。(その方のお名前も本の題名も全く思い出せません。すみません。)
そして!!! 誤解しないでください!あなたの英語力が一瞬にして上がるわけではありません。
あくまでもリズムに関してですので、そのおつもりで。
用意する物
タオル (必須)
テキスト 何でも結構です
カスタネット、タンバリンなど何か音の出る物 (これはなくても結構です)
準備
出来れば最初に、お好きなテキストを読んで録音して下さい。あとでどのくらい変化があったか比較するためです。
1.理論
① 日本人の英語が英語に聞こえない理由の一つは、アクセントにあります。日本人にとってのアクセントとは、音の強弱ではない。音の高低なのです。
ここで、カスタネットなど音の出る物があればそれを叩いていただきたい。
強、弱、強、弱、強、弱、強、弱・・・・・・・(極端にやって下さい)
どうですか?強弱だけなのに、高い、低い、と聞こえませんか?高さは一定で強弱なのに、日本人の脳にはこれが高低に聞こえるのです。(私は高低に聞こえました。)
つまり、私達は、アクセントを置く時、その音を強くではなく、高く発音しているのです。音の強さが一定のまま、音が高くなっているだけなのです。
② 日本人のスピーキング(あるいは音読)は、波のように滑らかに高低する。昔理科で、波長をやりましたね。あの波形を思い出して下さい。あの形なのです。
しかし、ネイティブのスピーキングは、ギザギザ型なのです。折れ線グラフを思い出して下さい。あのように直線で高低が結ばれているのです。
イメージしましょう。日本語はのどかに子供たちがやる羽根つき。柔らかな放物線を描きます。
英語はオリンピックで行われる卓球。 ピシ、パシ、直線で高速で飛ぶピンポン玉!
(ちなみに中国人は英語習得が早いそうです。それは、中国語は多様な音があるため、中国人は英語の音の発音に苦労することがないそうです。そしてもう一つの理由は、周波数がロシア語に次いで2番目に広いからだそうです。)
③ これは皆さんも聞いたことがあると思いますが、英語は息で話す、と言うことです。
ストレッチ、パイプ と日本語で発音して下さい。
次に stretch, pipe と英語で発音して下さい。・・・・・・・・・・・・どうですか。口の前のティッシュが動いたでしょう?日本語の発音の時にはティッシュは動かなかったでしょう?
あらら・・・? 英語でもティッシュは動かなかった?・・・・・・・・まあ、・・・・幸運な!もう、この方法はまさにあなたのためにある方法です!これを読み終わった時、あなたに劇的変化が起こる!・・・かもしれません。
まとめましょう。日本語は息を前方に吐かずに話す。そう、息までシャイなのです。
一方英語は、前方に息を吐いて話します。そう、息まで前へ前へと積極的なのです(?)。
2.練習
準備運動
では、タオルを持って下さい。ぞうきんを絞る要領で、タオル絞りをして下さい。
ところで、あなたはちゃんとぞうきんが絞れますか?最近の若い方の中には、雑巾の絞り方を知らない人達がいるようですので、老婆心で説明しましょう。
まず、武士が切腹する時に刀を持つように、タオルを握って下さい。そしてタオルをねじって下さい。これが正しい雑巾の絞り方です。間違っても、刀を抜くようにタオルをにっぎってはいけませんよ。
ポイントは両手の小指、薬指をしっかり使ってタオルを絞って下さい。
練習
アクセントを置く所でタオルを一気に強く絞りながら、テキストを読んでください。それだけです。
なるべく極端にやってみて下さい。コツは、アクセントの所で声を高くせず、そのままの高さで勢いよく一気に息を前に飛ばすように。アクセントの時上に行っていた声を前方に直線的に飛ばす。
口の前30cmの所ににろうそくがあると想像して下さい。その炎を消す勢いで一気に息を前に出すイメージです。タオルを一気に絞る、同時に息(声)を前に出す。一直線に炎にぶつける。そんな感じです。タオルを緩める時は残った勢いで楽に読んでいきます。
たとえば
○○○○○●○○○○○○●○○○○○○○○○●
She finally succeeded in her work. と、●の所でタオルを絞りながら読みます。
タオルを一気に絞る、緩める、タオルを一気に絞る、緩める、この動作でリズミカルに読めませんか?
○○○○○○●○○○○○○○●○○○○●
We occasionally meet for coffee.
どうですか?
用意したテキストを、タオルを絞りながら読んで何度も練習してみて下さい。(私はこれを1か月ほどやらされました。)
もう一度ティッシュを口の前に持って、stretch , pipe と言ってみて下さい。ぞうきんを絞る要領ですよ。息を前に。
・・・・・・・。どうですか?先ほどよりティッシュが動きませんか?勢いのある息が前に出るようになっていませんか?
先ほど読んだテキストを、雑巾を絞りながら読んで録音して下さい。どうですか?違いませんか?
・・・・・・
結果はいろいろだと思いますが、この方法がどなたかのお役にたてれば幸いです。
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