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mouthbirdさんの日記

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2010年
07月07日
23:55 mouthbirdさん

分詞に関わるエトセトラ(解答編)

毎週水曜日は smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題を引き続きお届けします。
今週は解答編です。

今回もチャレンジありがとうございます。
今回は易しかったですかね? 正答率はいいほうです。

ここら辺は、分詞の基本なのでしっかりやって欲しいところです。
それでは、解答解説に参ります。

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1 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
 A She was exciting about going to the movie.
 B She was excited about going to the movie.

正解:B (彼女はその映画を見に行くことに興奮していた)
解説 excite は「~を興奮させる」という意味の他動詞。
   ●「興奮する」という意味ではないことに注意!
 普通に動詞として使うなら、主語は「物」、目的語が「人」になることが多い。
 ・例 The game excited me.(そのゲームは私を興奮させた)
 となる。

 今回は人が主語。であるならば
 × She excited.
 ○ She was excited. と受動態に通常する。
  意味は
   直訳例:(彼女は興奮させられた)
   意訳例:(彼女は興奮した)
  となる。

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2 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
 A She looked pleasing with her college life.
 B She looked pleased with her college life.

正解:B(彼女は大学生活を喜んでいるように見えた)
解説 please は「~を喜ばせる」という他動詞
 1の問題と同じ理屈で、「彼女は喜んだ」ならば
 × She pleased
 ○ She was pleased. と受動態にする。

 実は受動態の場合、be の代わりに「自動詞」と置き換えることができ、その自動詞の意味を加えることができる。look は「自動詞」。
 つまり
 She was pleased を
 She looked pleased とし「彼女は喜んでいるように見えた」とできる。

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3 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
 A Making movies is an exciting job.
 B Making movies is an excied job.

正解:A (映画を作ることは楽しい仕事だ)
解説 分詞の基本的な役割の1つは、「名詞を修飾する役割」をすることである。

~ing形(現在分詞)】ならば⇒「~している(名詞)」
【   過去分詞   】ならば⇒「~されている(名詞)」
という意味を作る

an exiting job ならば⇒「(人を)興奮させている仕事」
an excied job ならば⇒「興奮させられた仕事」
となる。
 「興奮させられた、つまり、興奮している」ならばありえる
 「興奮させられた仕事、つまり、興奮している仕事」というのは
一方
 A Making movies is an exciting job. これならば
 直訳例「映画を作ることは(人を)興奮させている仕事だ」
 意訳例「映画を作ることは楽しい仕事だ」
 とできる。

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4 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
 A She knew the standing man.
 B She knew the man standing.

正解:A(彼女はその立っている男を知っている)
解説 分詞の基本的な役割の1つは、「名詞を修飾する役割」をすることである。

~ing形(現在分詞)】ならば⇒「~している(名詞)」
【   過去分詞   】ならば⇒「~されている(名詞)」
という意味を作る

standing man ならば⇒「立っている男」
となる。

問題は語順。
「standing man」なのか「man standing」なのか?

実は、原則
「【分詞】1つだけ」が名詞を修飾する場合⇒「分詞+名詞」の語順
「【分詞+α】」が名詞を修飾する場合⇒「名詞+【分詞+α】」の語順
になる。

今回は「【分詞】1つだけ(standing)」が名詞(man)を修飾する場合なので
⇒「分詞+名詞」の語順、すなわち、standing man の語順が正しい。

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5 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
 A She knew the standing man at the gate.
 B She knew the man standing at the gate.

正解:B(彼女は門のところに立っている男を知っている)
解説 分詞の基本的な役割の1つは、「名詞を修飾する役割」をすることである。

~ing形(現在分詞)】ならば⇒「~している(名詞)」
【   過去分詞   】ならば⇒「~されている(名詞)」
という意味を作る

standing man ならば⇒「立っている男」
となる。

問題は語順。
「standing man」なのか「man standing」なのか?

実は、原則
「【分詞】1つだけ」が名詞を修飾する場合⇒「分詞+名詞」の語順
「【分詞+α】」が名詞を修飾する場合⇒「名詞+【分詞+α】」の語順
になる。

今回は「【分詞+α】(standing+at the gate)」が名詞(man)を修飾する場合なので
⇒「名詞+【分詞+α】」の語順、すなわち、man standing at the gate の語順が正しい。

---

6 次の英文の意味を、日本語で書きなさい。
 She saw him standing at the gate.

正解:彼女は彼がその門のところに立っているの見た
不正解例:彼女はその門のところに立っている彼を見た

一見、5とさほど変わらないように見える。しかしこれは、5とは違う構文なのである。

ポイントは saw にある。

seewatchfeelhear といった「見る聞く感じる」という動詞たちを【一くくり】に「知覚動詞」と呼び、あるケースにおいて特別扱いをする。

★ S+知覚動詞+O+~ing… 「SはOが~しているのを知覚動詞する

という意味で捕らえることになっている(ちなみにこの場合は第5文型扱いになる)。

したがって、
 She saw him standing at the gate.
は、
 ○彼女は彼がその門のところに立っているの見た
 ×彼女はその門のところに立っている彼を見た
となる。

---

7 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
 A I had my watch mending.
 B I had my watch mended.

正解:B (私は自分の腕時計を直してもらった)
解説 これも6に近い。今回は had がポイント。
have、make、let、(get)という動詞は「使役動詞」と呼ばれるくくりがある。使役動詞として使われる。使役動詞は以下のように使われる。

(1)S+使役動詞+O+原形   「SはOを~させる・される・してもらう」
(2)S+使役動詞+O+過去分詞 「SはOを~させる・される・してもらう」

原形でも過去分詞でも同じ? と思う人がいるかもしれない。
実は使い分けがある。

O+原形   の場合「S V~」(能動態)という関係になる。
O+過去分詞 の場合「S be 過去分詞」(受動態)という関係になる。

例1
○ I made him buy it. (私はそれを彼に買わせた)
     O+原形 ⇒「He buys it」(正しい英語)
            S V ~  
× I made him gone there.
     O+過去分詞 ⇒「He is bought it」(おかしい英語)
              S be 過去分詞 ~
例2
× I had it buy.
     O+原形 ⇒「It buys」(おかしい英語)
            S V ~
○ I had it bought.(私はそれを買ってもらった)
     O+過去分詞 ⇒「It is bought」(正しい英語)
              S be 過去分詞 ~

これを踏まえると
I had my watch mend.

I had my watch manded.
になる。

「能動関係・受動関係」のどちらが正しいかを確認すると、

能動 × My watch mends.
受動 ○ My watch is mended (私の腕時計は直される)

となる。したがって
 B I had my watch mended. が正解。

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8 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
 A I looked at the cat crossing the street.
 B I looked at the cat crossed the street.

正解:A(私はその猫が通りを渡っているのを見た)
解説 まず look at は「知覚動詞」である。

実は、知覚動詞も、使役動詞と同様。能動関係か受動関係かで使い分けるものがある。

能動(1)S+知覚動詞+O+原形(Oが~するのを知覚する)
受動(2)S+知覚動詞+O+過去分詞(Oが~されるのを知覚する)

という使い方ができる。

(1)の例を挙げると
 I looked at the cat cross the street. (私はその猫が通りを渡るのを見た)
 S+ 知覚V +O  + 原形

(2)の例を挙げると
He heard his name called.(彼は自分の名前を呼ばれるのを聞いた)
 S+知覚V +O +過去分詞

--

問題文のAは、実はこの問題6の形なのだが↑これで言うと(1)に近い(近いだけであって、同じではない)

いわば(0)がある。
能動(0)S+知覚動詞+O+~ing(Oが~しているのを知覚する)


まとめると
能動(0)S+知覚動詞+O+~ing(Oが~しているのを知覚する)
能動(1)S+知覚動詞+O+原形(Oが~するのを知覚する)
受動(2)S+知覚動詞+O+過去分詞(Oが~されるのを知覚する)

(0)と(1)の違いは↓こちら
http://www.ye-study.com/vol5P30.htm

これらを踏まえて↓を考える。
 the cat crossing the street
 the cat crossed the street
「能動関係・受動関係」のどちらが正しいかを確認すると、

能動 ○ The cat crosses the street.
受動 × The cat was crossed the street.

となる。したがって
能動(0)S+知覚動詞+O+~ing(Oが~しているのを知覚する)が正解。

だから

 I looked at the cat crossing the street.が正解。

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以上です。

お分かりいただけたでしょうか?

ではまた来週~♪

問題編
http://q-eng.com/diary/389
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コメント

1番~3番を表示

2010年
07月08日
07:38
ken14さん

Mouthbirdさんへ
 今週もありがとうございました。6)の知覚動詞の件、全く知りませんでした。5)とは違う。回答していたとき、何かあるとは思ってはいましたが、そこまで突っ込んで調べませんでした。それとthe man と him よく見なければいけませんね。前の流れでそのままいったという感じです。あ~あ~情けないです。次回はしっかりみるぞ!毎回設問の選択には気配りをされていることが分かりました。来週はどんな問題やらワクワクしています。

2010年
07月14日
11:22
hadaさん

解説ありがとうございます。知覚動詞で混乱しているようです。やっぱり難しいですね。

2010年
07月14日
23:33
mouthbirdさん

>ken14さん
コメントありがとうございます。知覚動詞だとうっかり忘れそうになるんですよ。
はい、それなりに、工夫を凝らしております。今週もそうなってますよ。Ψ(`∀´)Ψ
よろしければ、今週の問題にもぜひチャレンジください。m(_ _)m

>saruさん
コメントありがとうございます。
第5文型を取る形と、単純な分詞の修飾は、姿格好が似ているので注意が必要なのです。
私も何百回だまされたかw
それでは今週もよろしければチャレンジをお待ちしています。m(_ _)m

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