毎週水曜日は smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題を引き続きお届けします。
今週は解答編です。
今回もチャレンジありがとうございます。
今回は易しかったですかね? 正答率はいいほうです。
ここら辺は、分詞の基本なのでしっかりやって欲しいところです。
それでは、解答解説に参ります。
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1 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
A She was exciting about going to the movie.
B She was excited about going to the movie.
正解:B (彼女はその映画を見に行くことに興奮していた)
解説 excite は「~を興奮させる」という意味の他動詞。
●「興奮する」という意味ではないことに注意!
普通に動詞として使うなら、主語は「物」、目的語が「人」になることが多い。
・例 The game excited me.(そのゲームは私を興奮させた)
となる。
今回は人が主語。であるならば
× She excited.
○ She was excited. と受動態に通常する。
意味は
直訳例:(彼女は興奮させられた)
意訳例:(彼女は興奮した)
となる。
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2 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
A She looked pleasing with her college life.
B She looked pleased with her college life.
正解:B(彼女は大学生活を喜んでいるように見えた)
解説 please は「~を喜ばせる」という他動詞
1の問題と同じ理屈で、「彼女は喜んだ」ならば
× She pleased
○ She was pleased. と受動態にする。
実は受動態の場合、be の代わりに「自動詞」と置き換えることができ、その自動詞の意味を加えることができる。look は「自動詞」。
つまり
She
was pleased を
She
looked pleased とし「彼女は喜んでいるように見えた」とできる。
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3 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
A Making movies is an exciting job.
B Making movies is an excied job.
正解:A (映画を作ることは楽しい仕事だ)
解説 分詞の基本的な役割の1つは、「名詞を修飾する役割」をすることである。
【
~ing形(現在分詞)】ならば⇒「
~している(名詞)」
【
過去分詞 】ならば⇒「
~されている(名詞)」
という意味を作る
an
exiting job ならば⇒「(人を)興奮させ
ている仕事」
an
excied job ならば⇒「興奮させ
られた仕事」
となる。
「興奮させ
られた人、つまり、興奮している
人」ならば
ありえるが
「興奮させ
られた仕事、つまり、興奮している
仕事」というのは
変。
一方
A Making movies is an
exciting job. これならば
直訳例「映画を作ることは(人を)興奮させている仕事だ」
意訳例「映画を作ることは楽しい仕事だ」
とできる。
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4 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
A She knew the standing man.
B She knew the man standing.
正解:A(彼女はその立っている男を知っている)
解説 分詞の基本的な役割の1つは、「名詞を修飾する役割」をすることである。
【
~ing形(現在分詞)】ならば⇒「
~している(名詞)」
【
過去分詞 】ならば⇒「
~されている(名詞)」
という意味を作る
standing man ならば⇒「
立っている男」
となる。
問題は語順。
「standing man」なのか「man standing」なのか?
実は、原則
「【分詞】1つだけ」が名詞を修飾する場合⇒「分詞+名詞」の語順
「【
分詞+α】」が名詞を修飾する場合⇒「名詞+【
分詞+α】」の語順
になる。
今回は「【分詞】1つだけ(standing)」が名詞(man)を修飾する場合なので
⇒「分詞+名詞」の語順、すなわち、standing man の語順が正しい。
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5 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
A She knew the standing man at the gate.
B She knew the man standing at the gate.
正解:B(彼女は門のところに立っている男を知っている)
解説 分詞の基本的な役割の1つは、「名詞を修飾する役割」をすることである。
【
~ing形(現在分詞)】ならば⇒「
~している(名詞)」
【
過去分詞 】ならば⇒「
~されている(名詞)」
という意味を作る
standing man ならば⇒「
立っている男」
となる。
問題は語順。
「standing man」なのか「man standing」なのか?
実は、原則
「【分詞】1つだけ」が名詞を修飾する場合⇒「分詞+名詞」の語順
「【
分詞+α】」が名詞を修飾する場合⇒「名詞+【
分詞+α】」の語順
になる。
今回は「【
分詞+α】(standing+
at the gate)」が名詞(man)を修飾する場合なので
⇒「名詞+【
分詞+α】」の語順、すなわち、man standing
at the gate の語順が正しい。
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6 次の英文の意味を、日本語で書きなさい。
She saw him standing at the gate.
正解:彼女は彼がその門のところに立っているの見た
不正解例:彼女はその門のところに立っている彼を見た
一見、5とさほど変わらないように見える。しかしこれは、5とは違う構文なのである。
ポイントは
saw にある。
see や
watch、
feel、
hear といった「
見る、
聞く、
感じる」という動詞たちを【一くくり】に「
知覚動詞」と呼び、あるケースにおいて特別扱いをする。
★ S+
知覚動詞+O+~ing… 「
SはOが~しているのを知覚動詞する」
という意味で捕らえることになっている(ちなみにこの場合は第5文型扱いになる)。
したがって、
She saw him standing at the gate.
は、
○彼女は彼がその門のところに立っているの見た
×彼女はその門のところに立っている彼を見た
となる。
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7 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
A I had my watch mending.
B I had my watch mended.
正解:B (私は自分の腕時計を直してもらった)
解説 これも6に近い。今回は had がポイント。
have、make、let、(get)という動詞は「使役動詞」と呼ばれるくくりがある。使役動詞として使われる。使役動詞は以下のように使われる。
(1)S+使役動詞+O+原形 「SはOを~させる・される・してもらう」
(2)S+使役動詞+O+過去分詞 「SはOを~させる・される・してもらう」
原形でも過去分詞でも同じ? と思う人がいるかもしれない。
実は使い分けがある。
O+原形 の場合「S V~」(能動態)という関係になる。
O+過去分詞 の場合「S be 過去分詞」(受動態)という関係になる。
例1
○ I made him buy it. (私はそれを彼に買わせた)
O+原形 ⇒「He buys it」(正しい英語)
S V ~
× I made him gone there.
O+過去分詞 ⇒「He is bought it」(おかしい英語)
S be 過去分詞 ~
例2
× I had it buy.
O+原形 ⇒「It buys」(おかしい英語)
S V ~
○ I had it bought.(私はそれを買ってもらった)
O+過去分詞 ⇒「It is bought」(正しい英語)
S be 過去分詞 ~
これを踏まえると
I had my watch mend.
か
I had my watch manded.
になる。
「能動関係・受動関係」のどちらが正しいかを確認すると、
能動 × My watch mends.
受動 ○ My watch is mended (私の腕時計は直される)
となる。したがって
B I had my watch mended. が正解。
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8 AとBではどちらが正しいか? かつ正しいほうの英文の意味を日本語で書きなさい。
A I looked at the cat crossing the street.
B I looked at the cat crossed the street.
正解:A(私はその猫が通りを渡っているのを見た)
解説 まず look at は「知覚動詞」である。
実は、知覚動詞も、使役動詞と同様。能動関係か受動関係かで使い分けるものがある。
能動(1)S+知覚動詞+O+原形(Oが~するのを知覚する)
受動(2)S+知覚動詞+O+過去分詞(Oが~されるのを知覚する)
という使い方ができる。
(1)の例を挙げると
I looked at the cat cross the street. (私はその猫が通りを渡るのを見た)
S+ 知覚V +O + 原形
(2)の例を挙げると
He heard his name called.(彼は自分の名前を呼ばれるのを聞いた)
S+知覚V +O +過去分詞
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問題文のAは、実はこの問題6の形なのだが↑これで言うと(1)に近い(近いだけであって、同じではない)
いわば(0)がある。
能動(0)S+知覚動詞+O+~ing(Oが~しているのを知覚する)
まとめると
能動(0)S+知覚動詞+O+~ing(Oが~しているのを知覚する)
能動(1)S+知覚動詞+O+原形(Oが~するのを知覚する)
受動(2)S+知覚動詞+O+過去分詞(Oが~されるのを知覚する)
(0)と(1)の違いは↓こちら
http://www.ye-study.com/vol5P30.htm
これらを踏まえて↓を考える。
the cat crossing the street
the cat crossed the street
「能動関係・受動関係」のどちらが正しいかを確認すると、
能動 ○ The cat crosses the street.
受動 × The cat was crossed the street.
となる。したがって
能動(0)S+知覚動詞+O+~ing(Oが~しているのを知覚する)が正解。
だから
I looked at the cat crossing the street.が正解。
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以上です。
お分かりいただけたでしょうか?
ではまた来週~♪
問題編
http://q-eng.com/diary/389
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