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センター試験対策・第2回
こんにちは。いよいよセンター試験がちょうど1カ月後に迫ってきましたね。
今回も前回同様、以下の内容で「センター試験の対策」を考えていきます。
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・戦略
・問題と解説
・文法補足講義動画
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【本日の戦略】
まず例年の大問を確認しましょう。
第1問が「発音系」
第2問が「文法・語彙系」
第3問が「文整序・語彙系」
第4問が「グラフや表などを元にした読解系」
第5問が「イラスト対話文」
第6問が「長文物語文」
ですね。
昨年は第1問、第3問、第4問の出題傾向が微妙に変わり、新しい傾向の問題が出ました。
全体的に難易度自体は例年よりも易しかったですけれども。全体的に易しかったのは問題制作側の配慮です。
問題製作者は、受験生が新傾向に面食らって動揺しても得点しやすいように、と全体的に問題の難易度を下げたのです。
本年は、昨年の流れで、このまま新傾向問題が出題されるというのが大方の予想です。
とすれば今年の問題は「難易度が昨年よりも上がる」はずです。
去年、新傾向が出題されているので、今年の受験生は新傾向が出てもその分面食らわないはず。
だから、問題製作者はその分難易度を上げた問題を作ると予想されます。
少なくとも、「そう思って対処」してみてはいかがでしょうか?
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【本日の問題】
センターの過去問を2問解説します。まず1つ目。
第2問「文法・語彙系」より(2006年 本試)
Could you call me back if ( )not convenient for you to talk now?
1.we are 2.it is 3.you are 4.I am
[語句] convenient(便利だ、都合がいい)
[問題解説]
「be convenient 」のように、convenient が補語になる場合、主語は人を取れません。
したがって、 人が主語になっていない選択肢、すなわち、2.it isが正解で、
(あなたは今お話になるのが不都合でしたら、折り返しお電話いただけますか?)
となります。
convenient のように、「人を主語に取れない形容詞」というのはいくつか覚えなくてはいけません。
impossible(不可能だ), possible(可能だ), necessary(必要だ)
以上の3つと、convenient の合計4つは覚えておきたいところです。
なお、問題自体は以上の知識で解けますが
it is not convenient for you to talk now
は「it for to 構文」と呼ばれる構造になっています。it for to 構文とは
<it is 形容詞 for 人間 to do~>という形で「人間が do ~ するのは 形容詞 だ」という意味を作ります。
この it for to 構文は、センターでは頻出です。昨年もこの構造の知識を使う英文の問題が出ていました。
それが下の問題です。(2007年本試)
It ( ) for Mary to learn that her bike had been stolen.
1.has shocked 2.shocked 3.was shocked 4.was shocking
[問題解説]
it for to 構文 なので、必然的に、3.was shocked か 4.was shocking のどちらかまで絞れます。
shock は他動詞で「~にショックを与える」という意味ですね。これを踏まえて3と4の比較をしましょう。
もしも3を選び、「it was shocked 」と受動態で使うと
「it は(何かから)ショックを与えられた、受けた(物・事である)」という意味になってしまいますね。
It was shocked for Mary to learn that her bike had been stolen.
と使うと、
「メアリーが自分の自転車を盗まれたことを知ったことは、(何かから)ショックを与えられた、受けた(物・事である)」という意味になります。これを考えてみてください。どうでしょうか? 何か変ではないでしょうか?
実は「it はショックを与えられた物」ではなく、「it が(メアリーに)ショックを与えた物・事」なのではないでしょうか?
だから今度は、受動態ではなく能動態のままの現在分詞で使う場合(4.was shocking )を考えてみましょう。
と言うか、実は 「shocking」 は普通、現在分詞扱いではなく、既に「形容詞」になっているのです。辞書でshockingを引くと確認できます。意味は「ショッキングな、恐ろしい」など。
It was shocking for Mary to learn that her bike had been stolen.
であれば、
「メアリーが自分の自転車を盗まれたことを知ったことは(メアリーに)ショックを与えた事であった」
⇒「メアリーが自分の自転車を盗まれたことを知ったことは(メアリーに)ショッキング(な事)であった」
⇒⇒「メアリーが自分の自転車を盗まれたことを知ったのは(メアリーに)ショッキング(な事)であった」
となります。これが自然でしょう。したがって正解は、4.was shocking です。
【本日の動画講義】
この動画は、私が「スペースアルク@大学・受験>苦手なりの受験英語」で毎週金曜日に行っている「無料文法動画講義」の映像です。「前回の問題の解説」⇒「次回への宿題クイズ」という流れになっていますのでご注意ください。概ね「解説」の部分が、本日の問題の補足説明になっています。
では本日の問題の補足です。
「it for to 構文」について私がこちらで詳しく解説しています。ご参考にどうぞ!
アルク無料文法放送 第19回 不定詞(4)後編
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では次回~★ 原則毎週水曜日に更新しますね。来週は漫画を描こうかな?w
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