(SNS全体・外部に公開(Web全体に公開))
08年度センター試験講評
センターを受けた皆様、お疲れ様でした。
けっこう傾向が変わりましたね~受験生の多くはさぞや面食らったと思います。
平均点が本日発表されました。
今年は、125.93点(200点満点)でした。
去年が 131.08点、一昨年が、127.52ですから、ここ3年では最も難しかったことになるかもしれません。
今回の大幅な傾向変化の影響が否めないと思います。
実際問題難しくなったか? と考えると、私の目から見ると「易しくなった」ように感じます。ただ、こっち(私)はできて当たり前の視点ですからね。
受験生は「できなくて当たり前」なのですから、受験生にとっては「辛くなった」ということになるでしょう。
傾向の変化は以下の通り。
第1問 一昨年以前の形式も踏襲
第2問 変化なし
第3問 昨年と変わらないが、昨年既に大きく変わっている
第4問 昨年既に変わった形式をそのまま踏襲しているが、グラフ問題であるAに、グラフ(表)の意味がほとんどない。
第5問 大きく変わる。会話問題ではなくなった!
第6問 大きく変わる。物語文のように見えなくもないが、実質は論説文。
【注目点】
今回の傾向の変化で、今後議論されるのでないか、と思う点を考えたいと思います。
それは、
第5問 会話問題→説明問題
第6問 物語問題→実質論説文
という変化です。
「物語文」の特徴を挙げます
・論説文よりも1文1文の長さが短い(すぐピリオドがやってくる)。
・会話文が混ざる。
これが今回
・1文1文の長さが長い(物語文よりも比較的なかなかピリオドがやって来ない英文ばかりが載る)。
・会話文が混ざらない
という具合に変化したのです。
センターは、普通の大学入試英語問題と違って、これまでは比較的、会話問題を重視し、論説文を軽視していました。
しかし、今回この傾向が薄れたことを意味するのではないでしょうか?
つまり、もしかしたら、これからのセンター英語問題は、
・論説文がメインとなる。
・ピリオドまでが長い英文がバシバシ出る
・会話文が重要でなくなる
という可能性があります。
ということは、どういうことを意味しているでしょうか?
(会話文みたいな)短く、単純な文構造の英文への対応の意味が薄くなり、
論説文によくあるような、長く、複雑な文構造の英文への正確な対応力が求められる
ということになるのではないでしょうか?
もちろん、そうなるかどうかは確実ではありません。しかし来年の受験生はそのつもりでも対応されては、と思います。
コメント