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mouthbirdさんの日記

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2008年
04月16日
06:32 mouthbirdさん

be動詞について(その1)

今回と次回で「be動詞」について説明します。



iKnow!の2つのチャンネル(基礎英語大学受験英語)のディスカッションルームで、私はよく質問に答えています(例はこちら)が、be動詞の基本的な役割を把握されていないのでは? と思った質問を数多く見かけました。そこで今回はそれを紹介したいと思いました。

受験生の皆さん! be動詞は間違っちゃ~いけない超~基本的な動詞ですからね。まだ4月の早いうちに、be動詞の基本的な役割の正確な知識を知っておきましょう。



今回(その1)は

●「be動詞(+前置詞)に関わる質問」について

記事を書いてみようと思います。



be動詞の基本的な用法は、厳密に「イコール(=)関係」を築くもの



なのです。



とはいえ、これだけではなんだか分からないかもしれないですね。

以下の質問例とその回答をご覧になって参照していただければと思います。

3つの質問とその回答を載せます。元々はディスカッションルームにあった質問です。

(回答は元々私がデスカッションルームに書いたものを若干修正しています)



よ~く読むと3つとも be 動詞の最も基本的な役割である「A=B」の理解に関係するものです。



This wine is of a very high quality.

質問(1)

This wine is of a very high quality. (これはとても質のよいワインだ)(iKnow!アイテムリンク

この英文はなぜ of があるのでしょうか? なくてもよいのではないでしょうか?



残念ながら of は必要です。

前置詞のofにはさまざまな意味があります。その中の1つで「~の性質を持つ」という意味があります。

<例文>

This matter is of no importance.

(この場合は no があるので逆の意味になって)

「この問題は、重要な性質を全く持っていない」⇒「この問題は全く重要ではない」となります。ここまでよろしいでしょうか?



>This wine is of a very high quality.

この場合は

「このワインはとても高い品質の性質を持っている」

というのが直訳例の1つです。これが意訳されると「このワインはとても高品質である」といったものになります。

では、of を取っ払ってしまいましょう

>This wine is a very high quality.

is は「厳密なイコール関係」を要求します。だからこのままだと

 wine=quality

つまり

 ワイン=質

になってしまいます。「ワインそのもの」=「質」でしょうか? 違いますね。


そうではなく、

「ワイン」=「高い品質性質を持っている」としなくてはならない、というわけです。

だから、of がこの場合必要になってきます。



My previous job was as a waiter.

質問(2)

My previous job was as a waiter.(私の前職はウエイターだった)(iKnow!アイテムリンク

なぜ as があるのでしょう? なくてもいいのではないでしょうか?



>My previous job was as a waiter.

as を取っ払って

>My previous job was a waiter.

を考えましょう



be はもっぱら「第2文型(SVC)」で使います。(つまりS=C)

A be B で「A=B」という関係を作ります。

(例)He is a boy. (He = a boy)



My previous job は「仕事」で waiter は「人間」ですよね

>My previous job was a waiter.

  ↑このままなら↓

(「My previous job」=「a waiter」)、

つまり

「仕事=人間」になってしまいます


だから少なくとも「asがない」のはこの場合は変です。



では as を入れます。

>My previous job was as a waiter.

A be Bを確認すると

(「My previous job」=「as a waiter」)

「私の前の仕事 = ウェーターとして」


となります。



後ろ(as a waiter)ですが、as を入れることで、「人間ではないもの」にしているのです。

「a waiter」だけなら⇒「ウェイター(人間)」ですが

「as a waiter ⇒ [ウェイターとして(の仕事)]」のような感じになるのです。



(私の前の仕事はウェーターとしてであった)

  ↓

(私の前の仕事はウェーターであった)

となっているわけです。



The X-ray is of a patient's lung.

質問(3)

The X-ray is of a patient's lung.(そのレントゲン写真は患者の肺を撮ったものだ)(iKnow!アイテムリンク

be動詞の直後に来るofの根拠が分かりません



まず、is (be動詞)は、基本的に「厳密なイコール(=)関係」を作ります。

例1 He is a boy. (彼は少年だ)

 he=a boy

「彼=少年」←これは問題がありません。

例2 She is beautiful.

 she=beautiful

「彼女=美しい」←これも問題がありません

では!

The X-ray is of a patient's lungs. にもし of がなかったら…



The X-ray is a patient's lungs.

 X-ray= a patient's lungs

「レントゲン写真=患者の肺」←これは大きな問題があります。これでは「写真=肺」になってしまいます。 このままではおかしいです
よね。



そこで of がついたものを考えます。

The X-ray is of a patient's lungs.

of には色々なものすごく沢山の意味がありますが、その1つに「出所・起源」という意味があります。

<例文>

・She came of a noble family.(彼女は高貴な家柄の出である)

・The cat is of Persian parentage.(その猫はペルシャ家系が出所だ⇒その猫はペルシャ猫の血を引いている)



これを踏まえると

The X-ray is of a patient's lungs.は

X-ray= of a patient's lungs

「レントゲン写真=患者の肺が起源・出所(の)」←となり、これならば問題がない
わけです。

だから

The X-ray is of a patient's lungs.は

「そのレントゲン写真は、患者の肺が出所だ」が直訳例です。

でも、このままではあまりに変なので

・「そのレントゲン写真は患者の肺を撮ったものだ」という意訳例になっています。



A is B ⇒ 厳密に A=B である。



ということが理解できましたでしょうか? そうであると嬉しく思います。



来週は「別の角度から be動詞 について」お話します。

それでは~  (その2はこちら。)

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コメント

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61番~63番を表示

2021年
02月06日
20:58
mouthbirdさん

>>60 ranger_さん
> (「My previous job」=「as a waiter」)
as a waiter は補語なので、副詞句ではなく形容詞句です。
waiter は人間なので as がないとおかしなことになるのです。
I was a waiter. だったら問題ないのですが。

2021年
02月07日
16:10
ranger_さん

お返事ありがとうございます。


> as a waiter は補語なので、副詞句ではなく形容詞句です。

確かにそうですね。

> waiter は人間なので as がないとおかしなことになるのです。

① She is beautiful. と言ったときに,beautiful が補語で,She = beautiful となるのと同じ理屈ですね。

「補語は,形容詞であるか名詞であるかを問わず,主語の特徴の一つを示すものである,」と考えると,うまく行く気がします。

② She is a wife. とか。この場合は,補語が名詞。


①,②のいずれでも,主語がもつ一つの側面を,補語が説明してくれている,となる。

ただ,asが導く形容詞句の「としてであった。」は,なんか日本語として変な気はしますね。。直訳している都合上,仕方ないのでしょうが。。

2021年
02月07日
17:21
mouthbirdさん

>>62 ranger_さん
> ただ,asが導く形容詞句の「としてであった。」は,なんか日本語として変な気はしますね。。直訳している都合上,仕方ないのでしょうが。。

「としてあった」は変ですね。「ある」という訳語は第1文型の時の訳語ですからねえー。これは間違いですね。ご指摘ありがとうございます。

補語をとる第2文型の場合のbeの基本訳語は「です」や「だ」ですから、
「としてでした」「としてだった」の方がまだましですね。それでもまだ変ですけどね。。。

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