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mouthbirdさんの日記

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2008年
04月26日
13:53 mouthbirdさん

過去の文法の話題(2つ)の検証と考察

今日の日記は、多くの人を置いてけぼりにする話題だと思います。
文法の話ですが、今回の話は特に細かい話です。
<大抵の文法の話は「ちっとも細かくない」と思ってしまう私>が「細かい」と思う話題なのですから、多くの人は「細かすぎる」と思ってしまうと思っているのです。




話題は2つ。
later と afterの使い方…「30年後についてどう思いますか?」
についてのある疑問。




Do you know Ieyasu Tokugawa? は間違った英語である!
についての検証。




どちらの話題も、実はこの日記内で最終的な結論はありません。あくまで考察です。




●later と afterの使い方…「30年後についてどう思いますか?」
についてのある疑問。

○How about 30 years later? (30年後についてどう思いますか?)
×How about later 30 years ?
○How about in 30 years? (30年後についてどう思いますか?)
×How about after 30 years?
△How about 30 years after?
○How about 30 years after the event? (そのイベントの30年後であればどう思いますか?)




これについてsavana.riceさんからの質問が2つありました。


> ○How about 30 years after the event? (そのイベントの30年後であればどう思いますか?)


(1)
>文法的には正しいと思いますが、意味は
>”そのイベントの30年後で”ではなく
>”そのイベントの後の30年間”になると思うのですが、どうでしょうか。


こちらはハッキリしました。xakyさんに伺ったところ「30年後」になるそうです。






問題はもう1つ
(2)
「How about in 30 years after the event? 」ではどうか?



こちらがですね……
xakyさんに伺っても「わからない」という結論でした。
最初「良くない」という返事をいただいたのですが、そのあと「いや待てよ」という返事があって、最終的には「いいんじゃないか」という返事をいただきました。




ようするに「ネイティブでも分からない」という結論です(今のところ)。
申し訳ないです。savana.riceさん…









さて、問題といえばこちらです。
Do you know Ieyasu Tokugawa? は間違った英語である!
についての検証。




こちらですが、もちろん、「ここがおかしい 日本人の英文法」(T.Dミントン著 安武内ひろし訳)のなかでは「間違いだ」と指摘されています。
(xakyさんにも見ていただきましたが、これといってコメントはいただきませんでした)




この回のログで
big-appleさんより、これを裏付けるコメントをいただきました。




(以下引用)
>>>>>>>>>>>>>>>>
1ヶ月ほど前に見た三浦事件のニュース。(フジTV)
ジミー佐古田氏の記者会見です。




記 者 :Do you know the gunman?
佐古田: He's not a friend.
(笑)
      I know who he is.




一回しか見れなかったので細かいつなぎの言葉は
抜けているかもしれませんが、
ジミー佐古田氏が、"I know the gunman (him)."
という表現を避けたのはわかりました。
記者は画面に写っていませんでしたが、日本人でしょうね。
英語を確認しようとニュースに注目していましたが、
その後、英文が聞こえる形では再放送されませんでした。




似たような会話は2・3年前に大リーグ中継でも見ました。
(日テレだったような気が)
日本人の女性レポートとイチローの対戦チームの選手です。




レポート:Do you know Ichiro?
選 手 : I don't know Ichiro.
Of course, I've heard of Ichiro.




記憶をたぐりよせて書いているので、正確ではないと
思います、ofではなくaboutだったかもしれません。
とにかく対戦選手が "I know Ichiro. ;I know him."
を避けたのが印象に残っています。
>>>>>>>>>>>>>>>>




見事に裏付けられていました。




しかし、一方でこれと逆になった検証結果もあります。
nibulusさんがわざわざネイティブスピーカーに聞いてきてくださいました。




(以下引用)
>>>>>>>>>>>>>>>>>
(ネイティブスピーカーに)
何のアレンジも加えず、”Do you know Ieyasu Tokugawa?”って聞いてしまいました(←応用力0^^;)
以下、日本語で失礼しますm(__)m
すると、「うん知ってるよ。約400年くらい前に、豊臣秀吉の次に将軍になった人でしょ?それから・・・。」と普通に答えてくれました。
(外国人である先生の方がよっぽど日本について勉強しているんだと変に関心してしまう。)
「えっ、ホントに知ってるの?彼と話したことあるんですか?随分昔に死んでるけど・・・。」←日本語にするとかなり嫌味な質問ですね^^;
先生はハタと気付きました。「あー、そういうことか!」
“Do you know Ieyasu Tokugawa?”は2つの意味があるんじゃないかと答えてくれました。
(1)徳川家康はどういう人物なのか知っている。
(2)徳川家康に会ったことがあって、個人的に知っている。
結局のところ、”Do you know Ieyasu Tokugawa?”って質問は特に変じゃないって言ってました。
「常識イングリッシュ。OKね。」って、意味がよくわかりませんがw
>>>>>>>>>>>>>>>>>


実際、私も別のネイティブスピーカー(日本語がある程度喋れる)に聞いてみました。
すると、「別に問題ない」という、同じくこの本の反証例が聞けました。
しつこく聞いてみましたが、「問題ない」というお返事…
Σ( ̄□ ̄)!




ただ、このようにおっしゃっていました。
「冗談ではよく 『No! 会ったことがないからね!』と言うよ!」




彼の説明によれば
「本来的な意味では会ったことがないと変」である。
でも、
「歴史上の人物について聞いているシチュエーション」であれば使っても間違いではない。
という意見でした。




ここで私の推論です。(自信度66%)




●”Do you know Ieyasu Tokugawa?”は間違った使い方ではない。
なぜなら、絶対に「会ったことがあるはずがないから」。こういうシチュエーションなら、knowを使っても大丈夫。




●一方、メジャーリーグの選手に「Do you know Ichiro?」と聞いた場合、
会ったことがある可能性は十分ありえるから、もし会ったことがなければ
「No!」という返事になる。
この場合は、Have you ever heard of Ichiro? が適切である。




原義は「会ったことがなければ knowを使うのはおかしい」
もしかしたら、会ったことがなくても know を使っていいのは、ここ最近の用法なのではないか?
言葉は生き物です。元々は「会ったことがないと使えなかった」が、時と共にその用法がずれてきたのではないか?
という仮説です。




あるいは「みんな間違って使っている!」w




例えば、
日本語で「そのときマサルくんは、やおら立ちあがって大声で叫んだ」
という文章を見て「やおら」の意味をどう思いますか?




いきなり」とか「急に」という意味に感じませんか?







ですが、辞書で「やおら」を引いてください。
そこには「ゆっくりと」と書いてあるはずです。
正しくは意味が全く逆なのです。みんな間違って使っているわけです。




同じように、ネイティブの多くは knowを間違って使っている、という可能性はないか? と思いました。




後は「地域差」とかないですかねえ…? (~w~)う~ん…




う~ん。とにかく今の段階では結論は出ません。




今回はこのあたりでご勘弁を~~~
m(_ _)m

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コメント

1番~15番を表示

2008年
04月26日
14:26
さん

1:

参考になるかどうかわかりませんが、他言語から見てみると・・・・・



たとえば、フランス語やドイツ度などで動詞「知っている」を使うときは、

1)内容を知っている

2)実際にその人や物や場所を知っている、行ったことがある



この二つの場合を別の動詞であらわします。

区別するのがめんどくさいかもしれませんが、あいまいさは少ないですね。

その点、英語はどちらも"know"で、何とかなってしまうようですね・・・



このように動詞がはっきり分かれているフランス語でさえも、

"I know what his address is. を"I know his address."

と、略して使われる事があるようです(英語に直訳して説明してます)。



でも、そのとき頭の中には、

"what his address is"という思考が残っているようです・・・・・



おじゃましました。

2008年
04月26日
15:19
mouthbirdさん

>sunasunaさん

多言語からのアプローチ、十分参考になると思います。私はフランス語は全く分かりませんが、ドイツ語なら(ものすごくかすかに)わかります。今となっては辞書があるだけですがw。

ドイツ語なら

>1)内容を知っている

>2)実際にその人や物や場所を知っている、行ったことがある

1)はwissen、2)はkennenですね。クラウン独和だと、2)だけに(=(英)know)と書いてありました。

これに則れば、

>2)実際にその人や物や場所を知っている、行ったことがある

こちらが、「knowの中心の意味」というような気がします。



気になって、アルクの「語源辞典」で調べたらビンゴ!

http://home.alc.co.jp/db/owa/etm_sch?unum=3196&rnum=210&s...

ドイツ語の「kennen」が語源らしいです。少なくとも「本来は人物だったら会っていて、場所だったら知ってる」ということだけは間違いない、のではないでしょうか?



とても参考になりました。ありがとうございました。m(_ _)m

2008年
04月26日
17:42
fliszts541さん

Common English,良くある言い方・・・

2008年
04月26日
18:06
mouthbirdさん

>fliszts541さん

あ、なるほど。「常識イングリッシュ」って

"common English use" 英語の一般的用法

という意味で使ってたのか。さすがです。

ご指摘ありがとうございます。m(_ _)m

2008年
04月26日
23:49
さん

5:

mana.k のコメント:
なるほど。。。勉強になりました。
言語は、生き物のように少しずつ変化するものなんですね。
微妙な言葉の違いは、使いながら覚えるのが一番なのかも。。。

2008年
04月27日
03:57
mouthbirdさん

>savana.riceさん

大変お待たせしました。私もこうした話題が好きなので、ありがたい質問でした。

「十階」「じっかい」の例、良いですね。意外と間違って使っているものなんですよね。

英文法を決めている人・機関ですか? うむ~。

絶対そうだ、とは言いませんが、機関などはなくアメリカかイギリスの言語学者たちが長年体系づけてきたものだと思います。日本語の文法だって、日本語の言語学者が定めたものだと思います。

いわゆる文法用語は全部英語の文法用語の受け売りです。



relative⇒関係詞、infinitive⇒不定詞、sujunctive(mood)⇒仮定法

co-ordinate conjunction⇒等位接続詞、subordinate conjunction⇒従属接続詞 rhetorical question⇒修辞疑問文

などなど、、、

まず、アメリカかイギリスの言語学者が新たな文法的な発見をすると、その真偽が検証されえて、やがて認められてくるという感じではないかと思います。

(最近? では so の品詞が変わってきた例があります。 soは接続詞だったのに、接続副詞という「副詞の仲間」とされることが多くなってきました。

面白いのは、「英米人が母国語として習う英文法」と「日本人が習う英文法」が必ずしも100%同じにならない、ということがあります。

例えば

I looked at him. は日本なら「SV」の第1文型と習うのですが、英米なら「look at~」ととってしまい、「SVO」の第3文型扱いにしてしまうらしいです。

逆に、日本語の文法も、海外で習う文法とは100%一致ません。例えば、我々が「形容動詞」(例:綺麗だ)として習う言葉も、海外だと「な-形容詞」という呼ばれ方をし、「形容詞の仲間」とされます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A2%E5%AE%B9%E5%8B%95%...

変わったと認められるには時間がかかるため、そうは簡単に文法体系は崩れないと思います。



>mana.kさん

いつもありがとうございます。

そうですね。「言葉は生き物」というのはよく言われますよね。ただ、目に見えてはっきり変わったというのが難しい感じがします。私は「言葉は変わって行くものだ」と頭の中に常に意識していることで対応している感じです。ご参考に。

2008年
04月27日
06:02
さん

7:

nibulus のコメント:
こんにちは!

>もしかしたら、会ったことがなくても know を使っていいのは、ここ最近の用法なのではないか?

日本語で「全然~」って言葉の場合、本来は「全然~ない」という風に使いますが、
ここ最近は「全然大丈夫」とか「全然美味しい」とか、「すごく~」って意味で使っていますよね?
言葉は常に進化していっているのかもしれませんね。

2008年
04月27日
08:21
mouthbirdさん

>nibulusさん

こんにちは。

そうですね。「全然」は肯定的にも使うようになりましたね。

。(’-’)(,_,)(’-’)(,_,)ウンウン。

know の語源はドイツ語のkennenであったわけです。であればknowは、少なくとも昔は、会ったことがなかった場合は使えなかったのでしょう。今は使えるとしたら、言葉の変化と捉えられるのではないでしょうか?

調査&引用許可ありがとうございました。m(_ _)m

2008年
04月27日
12:38
さん

9:

hada のコメント:
ロングマンで人を対象としたknowが最初にでる解説を見ると、その人と親しいという意味があるんですね。 なので本来は大昔に死んでしまった人に使うのはおかしいと… 基本的な単語でもきちんと理解していないことが多そう。
be familiar with somebody/something [transitive not in progressive] to be familiar with a person, place etc:

2008年
04月27日
12:46
mouthbirdさん

>hadaさん

ロングマンだと、わざわざ「人(&場所)の場合についての記述がある」んですよね。わざわざ転載ありがとうございます。

学習者としては、この原義を知っておいて損はないのではないかと思います。だいぶ謎が解けてきた感じですよね…

2008年
04月27日
15:05
alansmitheeさん

深いなっ!「later と after」

引き続きの検証感謝です<(_ _)>

2008年
04月27日
15:16
mouthbirdさん

>alansmithさん

いえいえ、とんでもないです。多くの方が疑問に思っているということが良く分かりました。

また何かありましたら、ご連絡くださいませ~(~o~)ノ★

2008年
04月30日
10:39
さん

13:

murajpn のコメント:
mouthbirdさん、質問があります。よろしいでしょうか。

http://www.iknow.co.jp/item/25513
Traffic jams caused by heavy snow are a frequent problem in winter.

上記例文は下のように、"are" を "is" に変えても間違いではないですよね?

Traffic jams caused by heavy snow is a frequent problem in winter.

2008年
04月30日
11:07
mouthbirdさん

>murajanさん

>Traffic jams caused by heavy snow are a frequent problem in winter.

>上記例文は下のように、"are" を "is" に変えても間違いではないですよね?



残念ながらダメだと思います。



Traffic jams (caused by heavy snow) are a frequent problem in winter.

  S                           V



are の主語は heavy snow ではなく traffic jams。 だからareになっているわけですから…

2008年
04月30日
12:12
さん

15:

murajpn のコメント:
customs (税関)同様、jamsは単数形扱いになるのかと勘違いしてしまいました(汗
ありがとうございました。

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