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GWと受験生と予習のお話
GWですね。今年は並びが良いのか悪いのか、30、1、2の3日間連続で平日ですね。もっとも3、4、5,6と4日間連続のお休みが待っております。
今回は「受験生としてGWをどう考えるべきか?」という話です。
普通は勉強も休みたいですよね。「本格的に勉強が始まる前の最後の休み」とばかりに休むつもりの方もいると思います。
ただGWは受験生にとって大きく差が開く「第1歩」です。
ここでは「予備校の浪人生」を参考例として「どのように差が開くのか?」について書いてみます。
GWは基本的には予習貯めをする期間なのです。
「受かる浪人生」の多くは↓こうしています。
GW中にできれば5月分の全てのテキストの予習を終わらせておく。少なくとも2週間分はやっておく。
●予習とは(テキストが配られているのだから)、
・長文解釈なら、読んでおく(苦手な人は、自力の和訳例を書いておくべきだ!…というのが私の意見。得意な人は書かなくていい。むしろ書くな!)
・長文に設問が付いているなら、もちろんそれも解いておく。
・文法の授業があるなら、それもちゃんと解いておく。
きちんと「GW中に予習貯め」をする浪人生は、予習中「あること」に気がつくはずです。
「5月の勉強内容って、想像以上に難しいぞ! 量も多いぞ!」
ということに。
多くの浪人生は、なぜか「4月にやったばかりの内容」と「同じ難易度・分量」がこれから先も続くと思ってしまうようです。
とんでもない! 難易度は徐々に上がっていく。それだけでも辛いのに、難易度が上がった上に分量も多くなるのです。
「それくらい知ってたさ」という受験生も多いのですが、「難易度と分量の加速度がどれくらいなのか」までは分からないものです(まだやっていないわけですから)。
特に「予習にどのくらい時間がかかるのか?」ということまでは予測が付かないものです。
しかし! GWに予習貯めをすると、どのくらいの加速度で難易度や分量が増えるのか体感としてよく分かるのです
そして、多くの場合、事前の予想よりも上回るものです。
GWは、比較的時間が自由ですから、こうした「難易度と分量の加速度・予習の所要時間」を測るのにもってこいの期間なのです。
おそらくは4月の内容より5月の内容が大変であることに気付くでしょう。
5月よりも6月のほうが大変、6月よりも7月のほうが大変、と予測がつき、それがどの程度大変か、についても類推が付くはずです。
GWに予習貯めしてある人はこうしたことが良く分かるでしょう。 (ちなみに、本当はまだ楽なほうなのです。9月になったら、「7月の難易度&分量」が倍化します)
一方、GWに予習せずに遊んでしまった人はどうなるでしょうか?
5月になって難易度が上がったテキストを見ますね。そうすると
「うわ~~なんで難しくなってるの? 分量も多いの?」と面食らうはずです。
しかも、5月より6月のほうが、難易度も分量も多いのです。6月より7月のほうが…
日がたつにつれて、あせってきます。勉強が嫌になってきます。気温も熱くなって勉強したくなくなる。こうなれば「予習なんかしないで別に聞いているだけでも良いよね」と勝手に良いことにしてまい、予習しなくなります。
4~7月は「基礎力養成期」ですから、この状態なら基礎力養成に失敗と言えるのではないでしょうか?
で、
9月になったら、「応用力演習期」になります。
4~7月に基礎力の養成に失敗した浪人生は、この段階でもうどうしょもなくなってしまいます。
算数で例えれば、九九を覚えていないのに、分数の割り算をやらされているようなものです。問題で正しい答えが出せっこないのです。そして、大学入試で問われるのは九九ではなく、分数の割り算のレベルの問題なのです。
こうならないように、「GWはしっかり予習貯め」しましょう。そうすれば、涼しい顔をして5月、6月、7月と乗り切れますよ!
この差は大きいです!
今回は以上です。
来週はまた文法の話です。be動詞の話を前々回(その1)と前回(その2)でやりましたが、せっかくなので「来週は(その3)」としてもう少し情報を足します。
お楽しみに。それでは~★
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