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mouthbirdさんの日記

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2008年
06月25日
00:55 mouthbirdさん

冠詞のお勉強(その2)

こんにちは。梅雨ですね。最近雨の中、出かけることが多いなあ。今日は the についての基本的な考え方を紹介します。個人的には a より the の方が理解が難しいなあ、と思っています。


【the の基本的な役割】

まず『the のイメージ』を紹介します。冠詞を普段使わない日本人に対して、たまに使われる説明として、次のようなものがあります。
the は「『注目してください』というようなニュアンス」をつけるマークのようなものである。



例えば「 I like the cat.」であれば、「他の猫ではなく、その猫が私は好きなんだ(この猫に注目してくれ!)」という感じになります。もちろん、イキナリ最初から「the」を使うのは変なのですが(初出では a を使う。詳しくは先週のログを参照)。

このように the日本語では「その」という訳され方をする場合があります。なぜ「その」かというと「既に話題になっている」という意味を含んでいるからです。例えば先週次のような英文を書きました。


 I had a book. (私は本を持っていた)


これですが、この本が既に1度でも話題になっていたら


 I had the book.


とします。既に1度でも話題になっていて、同じものを指すならもう a は使えません。a は先週書いたように「初出の a」なのです。代わりに the を使うのですが、これは「注目してね! これはさっき言った「本」と同じ本だよ!」という感じが加わるわけです。これを「既出の the」と呼びます。


既出の the」で注意したいことがあります。それは「既出の the 」は不可算名詞にも使える」という点です。


例えば、先週私は次のような英文も書きました。


 I drank water.(私は水を飲んだ)(※水は数えられない名詞(不可算名詞))


これですが、これは「どこの何の水だか分からないけど、とにかく水を飲んだ」という意味です。しかし例えば、この英文の前に何らかの水の話題(例えば「六甲の美味しい水」の話題)があった場合、それ(六甲の美味しい水)を飲んだのならば、


 I drank the water.


と、the をつけます。これは「注目してね! これはさっき言った『六甲の美味しい水』とことだよ!」という意味が加わるわけです。




このように the は「既出の証拠」として使われることが多いのですが、初出でも the を使うケースがあります。色々な場合がある(本当にめちゃめちゃある)のですが、ここでは、基本概念の「唯一性の theについて紹介します。


 The sun is enormous. (太陽は巨大である)


太陽はこの世に 1つしかありませんあきらかに1つしかないものは 初出であっても最初から the が付きます。他にも、the moon(月)、the sky(空)、the equator(赤道)、the North pole(北極)などがあります。ただ、形容詞がついて、「~な太陽」とか、「~な空」とかを(初出で)言いたい場合は、the ではなく、a になります。 例:a bright sun(明るい太陽)、a cloudy sky(曇り空)

the は他にもウジャウジャ、特別な用法、例外的な用法がある」のですが、ここではその全てを詳しく扱いません。扱えないのです。とてもブログのようなもので全部網羅できるようなシロモノではないためです。(というか私自身が網羅していません。冠詞は50年かかりますw)

来週は、受験界で有名なりつつある「とある the の用法」について説明します。今回の内容を踏まえたとても難しい用法ですが、受験界では「ホット」な用法です。お楽しみに。それではまた来週~

その3
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コメント

1番~14番を表示

2008年
06月25日
01:00
さん

1:

受験生でもないのに親登録いたしました。どうぞよろしく。

冠詞の問題はつねに困りものです・・・
特に冠詞がない場合とある場合の区別が難しいので、
そちらもいつかまた解説して下さ〜い。

2008年
06月25日
01:24
mouthbirdさん

>sunasunaさん

受験生でもないのにご登録ありがとうございます。m(_ _)m

冠詞は日本語にはないものです。我々日本人がが冠詞を完璧に使うのはとても難しいと思います。

まずは「基本的な使い方」を理解されては、と思います。

無冠詞については、(来週ではなく)再来週にこのブログで書く予定です。しばらくお待ちください。

どうぞよろしくお願いいたします。

2008年
06月25日
05:07
さん

3:

hada のコメント:
無冠詞についても書いて下さるとは! 楽しみにしています。 たった一つしかないモノに形容詞がつくと「a」になるのは、モノは一つしかないけど、その状態は色々あるからって感じなんでしょうね。

2008年
06月25日
05:44
さん

4:

mana.k のコメント:
なるほど!!
いろいろなルールがあるのですね。
勉強になります。
けど、本当に難しいですね。。。。
次の更新も楽しみにしてます。

2008年
06月25日
08:21
Mitsu610さん

Thanks a lot,MB-san!

2008年
06月25日
13:41
mouthbirdさん

>hadaさん

無冠詞はご要望が多いので、書いてみることにします。

取り留めのない内容になるかもしれませんが、できるだけそうならないように頑張ってみます。

形容詞が付くと a が付いてしまうのでは、そうですね、種類別で考えるときは「そいうものはいくつもある。そのうちの1つ」みたいな感じになるのではないでしょうか? a cloudy sky である日や場所は何億ケースも考えられるでしょう。そのうちの1つ、という判断をすると思います。



>mana.kさん

今回の the の話は the の最も基本的な用法です。少なくともこれらは頭にインプットしていただければと思います。



>waterさん

You are welcome.(^^)

2008年
06月25日
15:26
さん

7:

yokokun のコメント:
マウスバード先生 丁寧なわかりやすい解説をありがとうございます。^^

iKnow! agreement の例文について質問させて頂けますか?

I'm happy we could reach an agreement on this deal.
この取引が合意に達し、嬉しく思います。

これは、前後の文脈はありませんが、「この取引」に関する「合意」なのだから「 the 」にならないのかなぁ〜と・・・思いました。
「an」にしているのは、「特定の合意」というよりは、単に「一致」した・・・みたいな感じかなと解釈していました。
無冠詞の agreement も見かけます。
reach agreement on 〜
reach agreement to 〜

辞書見ただけでは、よくわからなかったので、教えて頂けたら、うれしいです。

マウスバード先生のブログや日記、参考になります。少しづつ、読ませて頂いています。^^

2008年
06月25日
15:54
mouthbirdさん

>yokokunさん

「わからない~」とさじをなげようとしたら、おそしくピッタリの解説をネットで見つけたので、紹介します。

↓の1番最後の説明です。

http://www1.odn.ne.jp/xenom/kanshi.box/kanshi12.html

ブログや日記を見てくださってありがとうございます。とても嬉しいです。(ToT) アリガトウ…

2008年
06月25日
16:25
さん

9:

yokokun のコメント:
ピッタリの解説のご紹介を、ありがとうございます。わかりやすい解説、かつ、興味深いサイトですね。



今、2〜3回読んだだけでは、「わかったつもり」レベルの理解で、自分の中で整理されないので、明日、また読み直して、深く理解しようと思います。^^



☆追記 今日、読み直して、よく理解できました。 ありがとうございます。^^




2008年
06月26日
19:19
hiromidukiさん

a bright sun(明るい太陽)、a cloudy sky(曇り空)、これは、気づきませんでした。

太陽、空などはtheがつく、と覚えていたのですが、なるほど、そういえばこういった文は出てきますね。



冠詞に関するサイトは、いろいろ見てきましたが、Mouthbird先生のブログが、一番わかりやすいです。

50年とは言いませんが、せめて1年くらいはシリーズで続けていただけると、冠詞の理解も深まるのですが。

とはいえ、お忙しいでしょうから、やはり無理なお願いですよね。

2008年
06月27日
05:02
mouthbirdさん

>hiromidukiさん

前回と今回ではとりあえず、a と the のもっとも基本的な考え方のみを取り上げてみました。

まだ基本なので、ここはなんとか分かってもらえればと思って書いてみました。分かりやすく感じてもらって嬉しいです。アリガトウございます。

来週やる(ある特別な) the の用法はかなり高度ですよ。Ψ(`∀´)Ψ

ここは、一応「大学受験英語チャンネル」のブログなので、冠詞ばかりやるわけには行かないのです。

申し訳ありません。m(_ _)m

(私のブログを見てくださるユーザーは受験生ばかりではないので、それなりに一般ユーザーにも役に立つようにもしているつもりです。しかし、実は「来週解説するつもりの the の用法」が受験界ではホットなものなのです。これを紹介するために、前回と今回、a と the の基本をおさらいしたのです)

2008年
06月28日
12:12
さん

12:

satoshi_en のコメント:
参考にさせていただいてます。

ちょっとしたことでも身についたらうれしいです。

2008年
06月28日
17:30
さん

13:

keiji1025 のコメント:
参考になります。冠詞はいつもつけ忘れたり、つけるのも悩みます。

中でもtheがつく単語とつかない単語があると思いますが、

こういったものは法則があるのでしょうか?

やはり単語ごとに暗記しかないのでしょうか?

たとえば、1,2にはtheが必要なく、3,4にはtheが必要。



■theが必要ない

1.go to college

2.go to church



■theが必要

3.go to the bank

4.go to the doctor

2008年
06月29日
05:05
mouthbirdさん

>satoshi_enさん

わざわざコメントありがとうございます。

ぜひ参考にしてください。m(_ _)m



>keiji1025さん

無冠詞のケースは数が少ないので「無冠詞のケースを個別に覚える」ほうが適切だとは思います。



ただ文法的な説明もできます。

「本来の目的や機能を表す場合、無冠詞になる」というルールがあります。

この場合【習慣的】である必要があります。



ここでは 2.go to church を例に取ります。the がなく 無冠詞で「礼拝する」という意味になります。

「礼拝する」は「習慣的」と捉えることが出来ます。1.go to college も同じですね。こういう場合は the がいりません。



【習慣的】というのが1つのキーワードなので、次のような参考になる言い方があります。

 go to the mosque 

英米人にはイスラム教徒が少ないため、モスクで礼拝するならば the がつきます。習慣的ではないからです。

ところが、もしその人がイスラム教徒だったら、go to mosque と the を付けない言い方になります。イスラム教徒ならばモスクで礼拝する方が習慣的だからです。(参照:ロイヤル英文法 p165)



一方

 3.go to the bank  4.go to the doctor

「銀行に行く」にせよ、「医者に行く」にせよ、【習慣的】ではないですよね。したがってこちらは the がいるのです。

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