smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの問題をお届けします。
今週は解答編です。
予定より1日遅れてしまいました。ごめんなさい。
今回は基本問題でした。ただ英語が「得意な」人が苦手とする分野からの出題でした。
では行きます。
問題:( )内の動詞の形を最も適切な時制に変えなさい。なお、未来時制ならwillを付け足し、現在完了ならhave(has)+過去分詞、過去完了ならhad+過去分詞にしなさい。
1. I know if she (stay) in Tokyo next month.
解答: will stay
解説:まず意味は「私は彼女が来月東京に滞在するかどうかを知っている」。
これはif以下→[if she (stay) in Tokyo next month]が名詞節であるというのが最大のポイントです。
そして、if以下が名詞節かどうかを判断するためには
know の意味
を正確に覚えている必要があります。
knowの意味は
× 知っている
〇 ~を知っている
です。【~を】が大事。
→そして【~】の部分が今回[if she (stay) in Tokyo next month]に当たります。
このように【~】の部分が [if S+V~] の場合、その[if S+V~]は名詞節です。
if S+V~が名詞節の場合、
→if の意味は「もし~ならば」ではなく「~かどうか」です
そして
[if S+V~]が【名詞節】の場合、未来の話は未来時制(通常は will + 動詞の原形)で表現します。
今回の場合、next month があるから未来のことを指します。
したがって、今回は will stay になります。
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2. I will be happy if she (stay) in Tokyo next month.
解答: stays
解説: まず意味は「もし彼女が来月東京に滞在すれば、私は嬉しいだろう」。
これはif以下→[if she (stay) in Tokyo next month]が副詞節であるというのが最大のポイントです。
この2の場合、1と違って手前で「~」を要求する部分がないですよね。
I will be happy で(私は嬉しいだろう)で意味が完結しています。
こういう場合、[if S+V~]の部分は絶対に名詞節にはなりません。
こういう場合は、[if S+V~]の部分は副詞節というものになり、手前の部分を修飾します。
[if S+V~]が副詞節の場合、if の意味は「もし~ならば」です。
で!
ここで重要なルールが適用されます。それは
「時・条件を表す副詞節は未来の事でも現在時制」
というルールです。
今回の場合、next month があるから未来のことを指します。
ですが、今回のif は「もし~ならば」という意味で、これは【条件】にカテゴライズされます。
したがって、今回の stayは、現在時制で表現します。
三単現の s をつけて、
→ stays にします。
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3. I would be happy if she (stay) in Tokyo now.
解答:stayed
解説: まず意味は「もし彼女が今東京に滞在していれば、私は嬉しいだろうに」。
この3は2と一緒で副詞節なのは大丈夫でしょうか?
それを確認したら、2との意味の違いを日本語で表現するが難しいです。最後に「に」が付いています。
実は、この場合 now が付いていますから 今現在の話です。でも stays ではなく stayed と過去形にします。
なぜか?
if以外の部分、この場合の I would be happy のところが will ではなく would になっているからです。
この would は仮定法の証拠です。仮定法を使う場合というのは、実際とは違う【妄想】を言うときに使います。
→実際は、「今」彼女は東京に滞在してないのです。
「現在」の妄想を想像する場合→ 「仮定法過去」と呼ばれるルールが適用されます。このルールにおいては今の事は「過去形」で表現します。つまり、if S+V~ の V は過去形になります。
したがって、stayed が正解になります。
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4. I would have been happy if she (stay) in Tokyo last month.
解答:had stayed
解説: まず意味は「もし彼女が先月東京に滞在していたらば、私は嬉しかっただろう」。
この4は2や3と一緒で副詞節なのは大丈夫でしょうか?
これは last month がついているから過去の話です。
でも stayed ではなく had stayed と過去完了形にします。
なぜか?
if以外の部分、この場合は I would have been happy となっているからです。
この would は仮定法の証拠で、would have 過去分詞だったら、これはもう仮定法過去完了にほぼ決まります。
仮定法を使う場合というのは、実際とは違う【妄想】を言うときに使います。
→実際は、「過去の」彼女は東京に滞在してなかったのです。
「過去」の妄想を想像する場合→ 「仮定法過去完了」と呼ばれるルールが適用されます。このルールにおいては過去の事は「過去完了形」で表現します。つまり、if S+V~ の V は過去形になります。
したがって、had stayed が正解になります。
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音派の人はこういうのが難しいと思います。意味まで考えないと間違えてしまうからです。
しかし、私のような意味派には逆にこれは簡単で仕方がないのです。
いかがだったでしょうか? それではまた来週。
問題編
http://q-eng.com/diary/23485