ここまでのまとめ
●英語の先生も学習者も→「1つの良いやり方があり、それは万人に共通する」と思い込んでいる所為。
→本当は、万人に共通に良いやり方なんかあるはずがない。
でも「ある」と思ってその唯一の方法を探している人がほとんど。
そうではなく、自分に合った学習法を見つけてそれやればいいのに、そうしない。
●学校の英語の先生が「1つのやり方を強制する」場合がほとんど。
→その先生のやり方に合った人のみが成績が上がる。
→合わなかった人は効率が悪く、成績が上がらない。
以上がまとめ。
今回の結論は…
→普通の英語が苦手な学習者が、いざ英語を学ぼうとしても、
→1・自分に合った学習法で教わらないため
かつ
→2・合う方法を教わったとしても、嫌がる場合は意味がないため
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英語が苦手な英語学習者は普通は英語なんか見向きもしません。ですがそれでもやらなきゃならない場合、基本的には、どこぞの塾にでも行くはずです。
1
ただ、基本的には塾だろうが、学校の先生だろうが「自分のやってきた方法」を押し付けます。
で、「普通の英語の先生」がやってきた方法は→英語が苦手な人には合わない確率が高いのです。だって彼らは最初から英語が得意だったわけですから。そういう英語が最初から得意だった人に合った学習法を勧め、苦手な人向けの学習法をご存じないのです。
例えば私は高3の時に塾で「訳例を上げるからそれ見てしまえ! それで英語に対する勘を養え!」という勉強法を勧められました。
すげえ楽に思いましたが、結局はほとんど役に立ちませんでした。
2
仮に自分合う学習法を勧められても、「できない」場合があります。
英語が苦手な人は「楽に」成績を上げたいのです。
→ちょっとでも困難だと「もっと楽な方法があるに違いない」と思ってしまうのです。
私は通常英語ができない生徒様には「自力で教科書の和訳例を作る」という練習をしてもらいます。英語が苦手な人が得意になる方法はこれしかないと思っていますから。(注意:英語が平均以上の人にはこの方法は私は勧めない)
ですが、当然、英語な苦手な人は、嫌がります。時間がかかるうえ、正しい訳例になることがほとんどないためです。それをちまちま直せば、実力は上がるのですが、彼らは最初から正しい答えを欲しがるのです。したがって嫌がってやらない場合があるのです。
2の場合はしょうがないのですが、1の場合で英語の成績が上がらない人は不幸だと私は思います。
次回はこのシリーズの最終回になると思います。この続きは来週。今週の金曜日はニコ生英文法講義。この続きは来週の
月曜日です。
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