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mouthbirdさんの日記

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2009年
01月21日
07:43 mouthbirdさん

基本的なのに模範解答がない質問(解答編)

こんにちは。旧チャンネルブログの流れを汲む日記の水曜日がやってきました。
今週は解答編です。




まずは、大学入試センター試験を受けた皆様、お疲れ様でした。私のセンターの講評(私怨)を読みたい方はこちら です。気になる方はどうぞ!




では先週の問題 の解答?に行きます。今週は解答があってないようなものですが…
先週の質問は以下の2問です。




――――――――――――――――――――――――――――――――
【質問1】
 I went to the station. は正しい。
 I went the station. は間違い。
これがなぜかを説明せよ!




【質問2】
 What is war? の意味をある英語学習者は
    ↓こういう意味だと思った。




   「何戦争ですか?」




むろん正しくは「戦争って何?」という意味である。
ではなぜ、「何戦争ですか?」は間違いで、「戦争って何?」が正しいのか? これを説明せよ!
――――――――――――――――――――――――――――――――




ご意見を下さった皆様、本当にありがとうございました。
皆様のご意見はどれ一つ間違ったものはないと思います。
正解か不正解かで言うならば、皆様全て大正解だと思います。




「ちなみに」私の答えは以下です。




 【質問1】⇒「goが自動詞だから」。
 【質問2】⇒「war が主語で what が補語だから」。




私の説明はこれで終わりです。




え? 短い? では
 【質問1】はこちら <スペースアルクの私のブログ>
 【質問2】はこちら <スペースアルクの私のブログ>
をご確認ください。(こっちはやたら説明が長いですw)
――――――――――――――――――――――――――――――――




皆様のご解答+私の解答を合わせて、「説明方法の分析」をしたいと思います。
今回の質問の説明の仕方を大別すると次の2つに分かれると思います。




   「文法用語を使った説明」
   「文法用語を使わなかった説明」




「どなたがどちらか」を記してみます。
※以下は「今の私の目にはそう見えた」という方にカテゴライズしました。(後でご本人にご指摘いただければ直します)
m(_ _)m




――――――――――――
【問題1】に対して
「文法用語を使った説明」の方
(説明文に自動詞・他動詞、前置詞などの言葉があった方)
 yuu.wさん、yokokunさん、Satocyさん、lily-2008さん、私 (5名)




「文法用語を使わなかった説明」の方
(自動詞・他動詞、前置詞などの言葉がなかった方)
 atepekoさん、gyutakuさん、hadaさん、t-gnjさん、GoodGriefさん、Blancsylphさん、callistoさん(7名)




両者の中間かな? と思える方
 jas333さん(1名)
――――――――――――
【問題2】に対して
「文法用語を使った説明」の方
(説明文に、主語、補語、疑問詞などの言葉があった方)
 atepekoさん、yuu.wさん、yokokunさん、GoodGriefさん、Blancsylphさん、lily-2008さん、私 (7名)




「文法用語を使わなかった説明」の方
(説明文に、主語、補語、疑問詞などの言葉がなかった方)
 (0名)




両者の中間かな? と思える方
 jas333さん(1名)




説明そのものがなかった方
 gyutakuさん、hadaさん、t-gnjさん、Satocyさん、callistoさん(5名)
――――――――――――




今回の質問にも実は意図があります。それは、
 皆様に
  「文法用語を使った説明」
   について、考えていただければなあ、、、と考えていた
のです。







ここでここを見ている皆様考えて欲しいことがあります。




  「文法用語を使った説明」をした方は、なぜ文法用語を駆使したと思いますか?
  「文法用語を使わなかった説明」の方は、なぜ文法用語を駆使しなかったと思いますか?




私は↓こう考えています。




 「文法用語を使った説明」をした方は…
  ⇒文法用語で説明されると分かりやすいから




 「文法用語を使わなかった説明」をした方は…
  ⇒文法用語で説明されると分かりにくいから




私は↑こう思っているのです。







ここで考えて欲しいことが2つあります。
その1つ目は↓これです。




(1)説明は「文法用語を使ったほうが良いのか、悪いのか」?
 
ここを読んでくださっている人の中には
 「悪いに決まってら~い」と思う方もいれば
 「良いに決まってら~い」と思う方もいると思います。

私の意見は↑このどちらとも違います。
 「良いと思う人もいれば、悪いと思う人もいる。つまり両者がいる」
というものです。




ところが
  「文法用語を使った説明」を好む方は
   ⇒英語学習者は、誰しも全員「文法用語で説明されると分かりやすいに違いない」と思いがち。
  「文法用語を使わなかった説明」を好む方は
   ⇒英語学習者は、誰しも全員「文法用語で説明されると分かりにくいに違いない」と思いがち。
なのではないかと思うのです。
 自分の感覚(良いか悪いかのどちらか)が、英語学習者全員に当てはまるに決まっている、と考えがちだと思うのです。




・「文法用語を使った説明」を好む方へ…世の中には「文法用語で説明されると分かりにくく感じられる人がいる」そうです。信じられますか?
・「文法用語を使った説明」を好まない方へ…世の中には「文法用語で説明されると分かりやすく感じられる人がいる」そうです。信じられますか?
 この事実を、両者ともなかなか信じられないのです。




 でも、両者ともこの世に存在するはずです。
 でなければ、このように「説明のしかたが分かれるはずがない」ではありませんか?




以上が1つ目でした。
もう1つあります。




(2)英語が苦手な人は「文法用語が駆使されている説明と駆使されていない説明」とではどちらを好むか?
これを考えて欲しいのです。

 そもそも【質問1】も【質問2】も、英語が苦手な人の疑問です。
 英語の得意な人は、そもそも「こんな疑問を今まで感じなかった」はずです。どうでしょうか?
 
 【質問1】も【質問2】も英語が苦手な人だけが感じる疑問なんです。




 私は元々英語が「ここを見ているどなた」よりも苦手でした。
 その私が好むのは…
  「文法用語が駆使されている説明」のほうなのです。




 実は、今回ご回答くださった「yuu.wさん」も英語がすごく苦手(だった)人だ、ということが分かっています。
 くしくも、yuu.wさんも「文法用語が駆使されている説明」をしてくださいました。




 つまり、英語が苦手な人は「文法用語が駆使されている説明」のほうが分かりやすい、と思ってくれる方が多いと私は思うのです。




ただし、「英語が苦手な人が100%全員に当てはまる」とは思っていません。例えば、hadaさんは、学生の頃、英語が苦手だったそうです。ですが、今回は「文法用語を使わなかった説明」をされています。ということは文法用語がお好みではないと思われます。
逆に、英語が得意でも「文法用語が駆使されている説明」のほうが分かりやすい、と感じる人もいるでしょう。




しかしあくまで、【傾向的】には「英語が苦手な人は文法用語が駆使されている説明のほうが分かりやすいし、ありがたい」と私は思うのです。
それは特に【質問2】で顕著に明らかになっていると思います。




【質問2】は私が過去に受け持った中で最も英語が苦手な生徒の間違いでした。
彼の間違いを私は直さなければなりませんでした。なぜ間違いかを説明しなければなりませんでした。
 【質問2】は、「主語」や「疑問詞」などの文法用語を駆使しないと、説明が難しいのです。実際、見事に「文法用語を使わなかった説明」は1つもなかったのです。
 【問題1】のご説明はしてくださったのに【問題2】の説明がなかった皆様は、【問題1】ではSatocyさん以外は全員「文法用語を使わなかった説明」をされた方でした。
…ということは、、、、
(これはひょっとしたらなのですが)
 このSatocyさん以外の4名の皆様は「【問題2】も文法用語を使わずに説明したかったが、できなかったので説明そのものをあきらめた」という事情が数%ぐらいあるのではないか…
と感じたのですがどうでしょうか、 gyutakuさん、hadaさん、t-gnjさん、callistoさん?
 【問題2】は文法用語を使わないと、説明が(たぶん)上手くできないと思うのです。
 だから、苦手な人に英文の理解をしてもらうには「文法用語の知識が必要」だと思うのです。




もし、日本において「英語の普及」を本気で考えるのならば、「英語が苦手な人を救うことを考えるべき」ではないでしょうか?
このままなら、依然として「英語が得意な人だけ」が英語をやるだけです。それじゃあ現状と変わりませんから、英語ができる人口が増えるとは思えません。
だとしたら、日本の英語学習は何に力を入れたほうがいいと思いますか? 英語の授業を英語ですることでしょうか?
私はそうではなく「文法の授業だ」と思って入るのです。
ですが、多くの「偉い人」はそうは思ってくれない人、いや、「そうは思えない人」だと私は思います。







さて最後に、ある「外れた私の予想」を紹介します。
今回の質問に対して↓こんなコメントがたくさんつく(少なくとも1つはつく)と考えていました。




文法説明なんてすべて後付けでしょ。  




残念ながら(?)↑この種のご投稿が1つもなかったことを、私は不思議に感じました。
「英語を率先して学ぼうと考えている人(というか既に英語が得意な人)は、このように文法説明の有用性を認めない人のほうが多い」と私は思っているのですよw
iKnow!にご登録の方は、そうした「既に得意な方」が少なくないと思うのです。
だから、この種の投稿がガバガバ投稿されるだろう、と思っていたのです。
しかし1つもない! とても不思議です。なんでだろう?
ここを見てくださっている方は、程度の差こそあれ、文法(の説明)に興味がある方なのでしょうか???




今回は以上です。ありがとうございました。
ではまた来週です。m(_ _)m




問題編はこちら

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コメント

1番~18番を表示

2009年
01月21日
21:43
gyutakuさん

お見事な洞察です。

お礼になるかわかりませんが、一参加者としてフィードバックさせていただきます。



http://www.iknow.co.jp/users/gyutaku/journal/2009/1/21/12...



↑私の文章に一貫性がないのでわかりにくいと思いますが、言いたいことは、英語学習には文法を理解することが大切という意見に賛成だってこと。

また、文法用語を覚えずとも文法は理解できるが、覚えたほうがかなり効率が良いだろうと思います。

でも本当は、文法用語を覚えずに文法を理解したいというのが、私の希望です^^(そろそろ限界ですけどね)

2009年
01月22日
02:55
さん

2:

karlalou のコメント:
こんにちは〜。

興味深い話題ですね。



私は在米歴はかなり長くなりますが(about two decades)、その間、だいたいはほかのことに忙しくて、英文法の勉強はおろそかにしてきました。これを始めたのはごく最近。帰国して日本でやっていくことを考えなきゃならなくなったからです。



その言葉が使われる場所で寝起きしてれば、少しずついつの間にか体得しているものもあるんですけど、

やっぱり、外国語を学習する場合に「どうしてそうなるのか」を説明する(される)となったら、文法はどうしても必要ですよね。じゃなきゃ、「そう言うからそう言うんだ」としか言いようがないじゃないですか。w; でもそんな説明では、ネイティブでもなければ、信頼性に乏しいです。(ネイティブはネイティブで、文法的な説明がなかなかできませんけど)



外国人の場合、文法的に分かるか分からないかで、正確に読み取る力が断然違ってくるなと思います。



でも、日本の中学高校の英語の授業は、文法に偏り過ぎて、実感を伴って解るということができないです。

2009年
01月22日
04:14
さん

3:

hada のコメント:
実は、文法用語を使った回答も考えていたのですが、あえて最低限の英語の知識だけで理解できるものを狙った結果、あの回答になりました。 問題2の回答が書けなかったのは、指摘されているように、うまい説明が見つからず、こういう時はこう書く的な説明しか思いつかなかったからです。



もし英語の説明をするときは、最初に文法用語を使って簡潔な説明をして、それでも理解できないようなら、別の方法で説明するのが良さそうですね。



ハートで感じる系の文法と、ロイヤル系のきっちりとした英文法、どちらも上手く使えば英語の理解を助けてくれるものだと思っています。



次回の問題も楽しみにしています!

2009年
01月22日
04:58
sachiponさん

「英語が苦手な人は文法用語を使った説明を好む。」よりも、

「英語が苦手な人には文法用語を使った説明の方が説明し易い」ではないでしょうか。



私は英作文しようとすると間違いが多くてミスを減らすためには

系統的に文法を学べば効率よいと考えます。



しかし例えば日本語の日常会話なんて、文法で全てを説明しようとしても説明しきれないところがありますよね。

言葉はいきもの、と感じずにはいられません。



いずれにせよ、どれだけ英語に親しむかが大切だと感じます。

2009年
01月22日
16:59
GoodGriefさん

う~ん。

そもそも「文法なんかまったくいらない」って考えている人は、このブログに目を通さないでしょうし、

逆にこのブログに目を通す人はみんな多かれ少なかれ「文法は有益だ」と考えている人たちではないかしら?



問1については、確かに「そのように使うから」という答えでは質問者は納得しないですね。仮に私が質問者だとしても納得しません。(^-^)



◎自動詞と他動詞について

私は、自分を文法タイプの人間だと考えています。

それでも「自動詞」「他動詞」の用語を使わなかったのは、「自他の区別」をする有益性がよくわからないからです。

「lieは自動詞だからinが必要で、layは他動詞だからinはいらない」と覚えるよりも、

「lie in bed」「lay a book」と、それぞれ20~30回ずつ発音して意味を覚えてしまう方が私にはてっとり早いことでした。

これとは逆に「5文型の区別」ならば、これは有益だと思います。文型から未知の単語の意味も推測できるからです。

「自他の区別」の有益性は、いまだによくわかりません。



◎「goになぜtoがつくのか?」の他の方々のコメントを読んで

「goやlookやlistenに、なぜtoとかatとか余計なものが付くのか?」という疑問は私も英語を習い始めてすぐに抱いた疑問です。

go toとgo forの違いに言及されている方が何名かいらっしゃいました。私が中学生だったら、この方々の説明に納得したと思います。

すなわち、

went the stationでは、

went to the station(駅に着いた)のか?

went for the station(駅に向かった)だけなのか?

went by the station(駅のそばを通り過ぎた)だけなのか?

がわからないから。

私にはとても上手い説明のように思えます。(^-^)












2009年
01月23日
10:18
mouthbirdさん

>gyutakuさん

フィードバックありがとうございます。

拝見させていただきました。



>A. 文法用語を知っている (= 聞いたことがあるだけでなく理解している)

>B. 文法を知っている (= 正しい文がつくれる)

>(2) A ではないが B な人 ⇒ ネイティブな人



う~ん。(TへT)

ネイティブは正しい英文は知っていますが、文法は知らないと思います。

これはちょうど我々が、日本語の文法をろくに知らずに日本語を使いこなしているのと同じだと思うのです。

「英語のネイティブは英語の例文データ」を、「日本語のネイティブは日本語の例文データ」を脳から引っ張ってきて、それぞれ活用して文章を作っていると思います。

文法ではなくて、いわば例文から導き出された「経験則」で、母国語を使いこなしているのではないかと思うのです。



私でさえ「英語の例文をしっかり覚えていれば」文法なんてこれっぽっちも気にしないで英文を使っていると思います。

しかし、私は英語の例文をしっかり覚えていないのです。覚えられなかったのです。

http://juken.alc.co.jp/mouthbird/archives/2006/08/post_22...



一方例文暗記が得意な人もいるはずです。彼らは文法なんか要らない。普通はこういう人しか、英語が得意にならないと思うのです。



ここで考えたいことがあります。

 例文からデータがよいか? 文法からのアプローチが良いか?

これには「個人差がある」と思うのです。

 例文からのデータのほうが楽か? 文法からのほうが楽か?

という差です。楽なほうからやったほうが良いと思うのです。



 普通の「英語ができる人」は「例文のデータ」のほうが楽に感じるように思います。

 ところが、

 英語が苦手な人は「文法」のほうが楽に感じると思うのです。



もっとも、実際は、こんなふうにはっきり二極化せず、混在する要素を持つ人が大半な気がします。



私はこれを「英語のセンス」と呼んでいます。

↓ここで計れます。(社会人の方が計るには「浪人」から初めて、偏差値を適当に「これくらいかな」と思う数値にしてやると計れます。

http://www2.neweb.ne.jp/wd/eigokirai/typehome-01.htm

センスが高いほど、文法知識が要らないし好まない

センスが低いほど、文法の知識が必要で、文法を好む

と思います。



それでですね^^;



ここで「文法用語」に話を持ってきます

私は↓こう考えているのです。

センス40以上は「文法用語が不快」(人間誰しも文法用語が嫌いに違いないと思っている)

センス20は「ちょっと文法用語嫌かも。でも有用なときもあるよなあ」と思っている

センス0は「文法用語に不快感がない。むしろ快感。なんでみんな文法用語を使わないのかが不思議」

といったような感じなのではないかと思うのです。

(ただこれについては全く自信がありません。今後研究したいテーマなのです)



ただ少なくとも「文法用語」が

(1)嫌いだし、見たくない、有用性もないと思う

(2)できれば見たくない、知りたくないが有用性もあるのはわかる。

(3)できるだけ知りたい。有用性しか感じない。



といったような違い・個人差が、(センスに関係あるかどうかは別として)、存在するように思います。

gyutakuさんは(2)であり、私は(3)なのではないかと思うのです。



で、【問題1】に思い悩むような人、【問題2】のように意味を間違ってしまう人は、「文法用語をできるだけ知りたい。有用性しか感じない」のではないかと思うのです。

それは、「例文を暗記していない」(できない)からだと思うのです。

例文で暗記していれば、go の次は to などが着ているのが当たり前だ、と認識できると思うのです。文でまとめて(繋がりを)覚えていますから。

英語が苦手な人はそれができていないから、「go の次に 前置詞みたいなおまけがいるのかいらないのか」、といったことがあいまいでいつも困るのです。

まとめて(繋がりを)覚えていませんからw



それで、

私は 「go は自動詞。自動詞が目的語を取るには前置詞がいる」と文法用語で説明されるとものすごくすっきりするのです。

gyutakuさんの場合はどうでしょうか? すっきりする~と思われますでしょうか? 少なくとも私が感じるほどはすっきりしないと思うのです。どうしても個人差で「すっきり感」に差が出てしまうと思うのです。



>karlalouさん

理論上は、ネイティブでなくても、例文をものすごく大量に暗記してあれば、文法なんか知らなくても意味でも使い方でも何でもできると思うのです。

ただ、ここに差があって、暗記できる量に個人差がでるように思います。

karlalouさんはどうでしょう? 英文をたくさん暗記していらっしゃるのではないでしょうか? ただ残念ながら、ネイティブが暗記している量と比べれば少ないはずです。(私と比べたら、はるかに多いはずですがw)

そうした、ネイティブが暗記している例文の量の差を埋めるために「文法は有効」だと思うのです。

例文を暗記していない人ほど文法は有効で、、暗記している人ほど有効ではないと思うのです。



で、「文法覚えるために『文法用語』は有効か? 仮に有効だとしてそれを覚えたくなるのか、覚えたくならないのか?」といった問題があると思います。

ここに個人差があると私は考えているのです。「有効だと思えても文法用語を覚えたくない人(用語を頭に入れるのが難しいと感じる人)」と「有効なんだから覚えたくなる人(用語を頭に入れるのが簡単と感じる人)」がいると思うのです。

どうなんだろうと、常々考えています。



なお、今の高校の文部科学省のカリキュラムには「英文法」はありません。だから今の高校生は例文が暗記できる人(普通英語が得意になる人)のみが、有利にできていると思います。

だから、今の普通の高校生は文法に偏ってはいないと思います。

私らの時代はどうだったのでしょうか? 私には分かりません。私は自分の中学高校生活でまともに英語に取り組んだことがないので、文法についてよく覚えていないのでw。 ただ例文暗記を強制されて、できない私はいつも英語教師に平手でひっぱたかれていたことだけはよく覚えています。



>hadaさん

>もし英語の説明をするときは、最初に文法用語を使って簡潔な説明をして、それでも理解できないようなら、別の方法で説明するのが良さそうですね。



う~ん。。。これはわからないと思うんです。その人にとっては文法用語を使ったほうが良いかもしれないし、良くないかもしれないと私は考えているのです。

ただ、【問題1】に思い悩むような人、【問題2】のように意味を間違ってしまう人は、「文法用語」を使ったほうが良いと思うのです。

逆に

【問題1】に最初から思い悩まない人、【問題2】のように意味を間違わない人は、たとえ文法が必要な場合があってもできるだけ「文法用語」を使わないほうが良いのでは、と私は考えているのです。

証明されたわけではないので、なんともいえませんが。ただ実際【問題1】で悩んだ私は、文法用語で説明されないとちっともすっきりしないのです。



文法用語が嫌いな人は多くいると思うのです。

だから、文法用語をできるだけ使わない説明のほうが良いと感じる人のほう多いと思うのです。

そういう方には、ロイヤル英文法式(文法用語コテコテ)よりも、ハート式(文法用語ができるだけない)のほうが良いと思うのです。

私にはロイヤル式のほうがたまたま良かっただけです。

で、一般的に「英語ができなくて困っている人」、

つまり「【問題1】に悩む人や【問題2】で誤訳する人」はロイヤル式のほうが良い様に私は思うのです。

しかし、ハート式が肌に合う人は、「【問題1】に悩む人や【問題2】で誤訳する人」もロイヤル式よりハート式のほうが良いはずだ」と思ってしまうように感じるのです。自分にとっては違うからです。hadaさんの場合はどうでしょうか? 

hadaさんは両方のよさが感じられるのかもしれない、と私は思いました。



>sachiponさん

>「英語が苦手な人は文法用語を使った説明を好む。」よりも、

>「英語が苦手な人には文法用語を使った説明の方が説明し易い」ではないでしょうか。

なるほど! Σ( ̄□ ̄)!そうかも知れません。私は文法用語で説明されないとなんかすっきりしないのです。

こいつぁやられた~~~~~

鋭い意見ありがとうございました。m(_ _)m



>GoodGriefさん

>このブログに目を通す人はみんな多かれ少なかれ「文法は有益だ」と考えている人たちではないかしら?

な、なるほど! Σ( ̄□ ̄)!

そ、そう思うことにします^^;



GoodGriefさんは、文法の有益性を認めつつも、例文の有益性も上手に活用されている方だと思います。

>「lieは自動詞だからinが必要で、layは他動詞だからinはいらない」と覚えるよりも、

>「lie in bed」「lay a book」と、それぞれ20~30回ずつ発音して意味を覚えてしまう方が私にはてっとり早いことでした。

この感覚が、私とGoodGriefさんとでは真逆だと思いました。

私は「lie in bed」「lay a book」と、それぞれたとえ1000回ずつ発音しても意味を覚えらえず、

「lieは自動詞だからinが必要で、layは他動詞だからinはいらない」と覚えるほうがてっとり早いのです。こういう人だけが【問題1】でハムレットのように悩むのではないでしょうか? 

で、

【問題1】を悩むような人が、英語が苦手になりやすいのだと思います。

証明されたわけではないので分かりませんが、とりあえず私はそう思っています。

こういった「得意・不得意だと真逆になるような感覚の差」が「英語が苦手な人の学習を上手く行かないようにしている」ように私は思います。

今回も、ご意見の投稿ありがとうございました。m(_ _)m

2009年
01月24日
02:17
ΨホルホルΨさん

お久しぶりです。

 実はこの質問、私は以前に mouthbirdさんのページを見ていて「答え」を知っています。ですから、投稿を控えていました。ただ、初めて件のページを見たとき、



「えっ。こんな簡単な説明で納得してくれるの!?」



とびっくりしたのを覚えています。質問1で言うならば、「なぜ自動詞には前置詞が後続し、なぜ他動詞には目的語が後続するのかをどう説明しよう」質問2で言うならば、「『Whatが主語でwarが補語』ではなく、『Whatが補語でwarが主語』なのはなぜかを(訳に触れずに)どう説明しよう」とか、「whatが単独のときと他の名詞とセットの場合の区別に触れなくては」などと考えていたからです。



 私は英語が好きですし、さほど苦手意識もないのですが、mouthbirdさんのセンスチェックをやったところ20でした(今までに何度かやりましたが、20か文法型40のどちらかだったと思います)。ただ、高校時代に例文暗記が苦手だった記憶はあります。また、中学校時代にラジオで聴いた「基礎英語」の解説がどうにもしっくりこず、同じく中3で通い始めた塾で「出会うすべての英文をSVOC解釈せよ」といわれたときは、はじめは面倒でしたがやり始めると「これはわかる!」と感じたことを覚えています。

 文法は、外国語を効率よく学ぶための強力な武器、知恵の集大成だ、というのが私の考えです。ネイティブのようにその言語のシャワーを浴びる環境にあるとか、ネイティブほどの膨大なシャワーでなくてもそこそこの運用力を身につけてしまえるような人にとっては別でしょうけれども。そういう人たちは、幼児のような吸収力と環境が武器になるのでしょうが、そうでない私たちは何か別のものを頼りにしなければなりません。それが、長年大勢の研究者がその言語を研究し、分析し、それを整理したもの、すなわち文法なのです。



 また、日本語の事情と英語の事情をシンプルに比較してしまうと、この点で齟齬が生じると思います。私たちが中学・高校で習う日本語文法は、同じく私たちが習う英文法に比べてあまり整理されておらず、「日本語」のさまざまな側面を網羅していないと思います。これは「日本語」そのものが文法的分析にあまり適していないからなのか、それとも「ネイティブ向けの文法」だからこうなのか、私の中ではまだ結論が出ていません。

 これは、「外国語としての日本語」教育での日本語文法がどんなものなのか触れる機会があれば、少し結論に近づくのではないかなぁと思っています。きっとわれわれが読めばびっくりするような文法が展開されているのではないか、という気もします(^^;。



 英語の中では、基本単語の組み合わせによる熟語が苦手です(^^;。単語を組み合わせて、その組み合わせただけの意味になる「熟語」が私には「熟語だ」とは感じられず、いわゆる「熟語帳」にはそういった「(私にとっては)熟語ではない熟語」がたくさん載っているもので、取り組む気になかなかなれないでいた、というのが原因です。私は「いくつかの単語を組み合わせて、その単語群の組み合わせとは少し違った意味、あるは基本的な意味の組み合わせでは思いつかないような意味になるもの」を「熟語だ」と感じるので、ただ自動詞+前置詞のセットでしかないものを「熟語だ」といわれると今でも違和感を禁じ得ません。

 まぁ、これは自分の感覚が世間で言う「熟語」の概念とはずれているということなのでしょうけれども。



 反対に、長文の解釈はさほど苦手だと思ったことがありません。これは、昔から本をよく読み、国語が得意だった(高3で受験した「共通一次」は国語が9割、英語が6割ちょいでした(^^;)のと、高校で「前から読め!書いてある順に読め!」と叩き込まれたおかげだと思います。

 読解が苦手な人ほど、語順を無視して、意味がわかるいくつかの単語を手がかりに「(一見)きれいな日本語」をひねり出そうとします。この点、mouthbiridさんの「まず直訳が大事だ!」というお話はわが意を得る思いです。

2009年
01月24日
03:20
さん

8:

hada のコメント:
>もし英語の説明をするときは、最初に文法用語を使って簡潔な説明をして、それでも理解できないようなら、別の方法で説明するのが良さそうですね。

これには「相手の人がどちらのタイプなのかわからない」という前提条件を書き忘れていました。 文法用語を使ったほうが簡潔に説明できるので、両方の方法で説明をするなら、まずは時間のかからない説明から試してみようという話です。

確かにわたしは、ロイヤル式とハート式、どちらもいいと思っています。 でも、ロイヤル式だけでは、どうしてその表現を使うのか?といった気持ちのようなものがあまり見えてきませんし、ハート式だけでは、なんとなくわかった気分になれるのだけど実際はわかってない、なんてことになりそうです。 お互いのいい所をうまく使いたいものですね。

なお学生時代は英語の勉強をしようという気持ちがありませんでした。 (^^;

2009年
01月24日
04:22
さん

9:

karlalou のコメント:
実地経験から学んでいこうとしても、

理解できるのは、やっぱりまず単語の意味を知っていて、文法的にも分かってることが先ですね。

何年もするうちに、いつの間にか、無意識に身についているものもあるけど、そういうのは、文法的に知ってるわけじゃないので、調べて勉強しなきゃ、人に説明することはできないです。だいたい、無意識に覚えたのだから、普段、知っていることに気づいてすらいません。w



それに、耳から覚えたものって、単語の意味などは、勘違いしていることも多いし、複雑な文法に至っては、勉強しないとさっぱり分かりません。



慣れで、言ってることは分かるようになっても、自分では話せないという壁が、文法を習うことで、超えられるようになるんだろうと思います。



中学高校の頃は(かなり昔ですけどw;)受験のために言われるままに勉強ばかりしていたほうですけど、頭の許容量がないので、ぼろぼろこぼれ落ちて、残ったものは努力の割に少ないです。。。トホホ…



そう、日本の中高生にあっては、やたら量の詰め込み過ぎにも問題があるのだと思います。



あ、ところで、HFありがとうございました〜♪^-^

2009年
01月24日
12:29
mouthbirdさん

>pantaniさん

既に該当ページを見てくださっていたとは!

あるがとうございます。

 >「えっ。こんな簡単な説明で納得してくれるの!?」

はい。これが納得してしまうのです。私の場合は。

もちろん、私の場合納得するわけであって、他の人(例えば pantaniさん)の場合は、納得が難しいと思います。

だから今回の問題は、模範解答がない質問、というタイトルであったのです。

 センスチェックもありがとうございます。高い人ほど文法の要素が入らない人、と私は考えています。

 日本語の文法については、どうなんでしょう? 私の浪人時代の現代文の先生は「日本語の文法体系はきっちり整理されている。そうでなければ日本語で意志の疎通ができるわけがない。我々は普段文法を意識していないから気がつかないだけだ。」とおっしゃっていました。ご参考に。

実際この人の日本語は完璧でした。(私が変な日本語を使うと「君はまだ日本になれていないね。日本に来て3年ぐらい?Ψ(`∀´)Ψ 」と苛められましたw)

センスが低いほうだと、熟語のような「単語と単語の繋がりを覚える」のは苦手になりやすいです。逆に高いほうだと得意になはずなんですけどね~

センスが高い方はいきなり意訳例が作るんですけど、そうでない方は直訳例から考えないと、意訳例が作れないと思います。

また、今後ご意見などよろしくお願いいたします。m(_ _)m



>hadaさん

>「相手の人がどちらのタイプなのかわからない」という前提条件を書き忘れていました。

なるほど。そういうことだったんですね。誤読していました。申し訳ありませんでした。

そうであれば、hadaさんのご提案の方法は上手く行きやすい方法だと思いました。

>お互いのいい所をうまく使いたいものですね。

そうですね。そうであればいいのですが、難しいと思います^^;



>karlalouさん

まず、HFに関して。――いえいえ恐縮です。がんばってください~^^

それで、

karlalouさんは今翻訳家を目指していらっしゃるので、文法の(思わぬ?)効能があったことに気づかれたのではないでしょうか?

そんなふうに見えます。

「文法を知らない前は、こういう意味だ、と思っていた英文が、文法を知った後では意味がちょっと違っていたと分かった」ことがあったのではないでしょうか?

そんなふうに見えます。

どうでしょうか?

>そう、日本の中高生にあっては、やたら量の詰め込み過ぎにも問題があるのだと

う~ん。そう叫ばれて、昨今まで「ゆとり教育」だったと思います。でも昨年見直されてまた詰め込みに戻る気配のようです。

どちらが良いかは分かりませんが、英語が苦手な人がより不利になるような教育はやめて欲しいと私は思っています。

2009年
01月25日
07:32
さん

11:

yokokun のコメント:
mouthbird 先生

解説、ありがとうございます。

特に指摘がないということは、私の説明の中に、誤りはないということですよね。 良かったです。

 

アルクの方も読ませて頂きました。

私のセンスは、60A で、先生のHP 参考度 50%でした。

でも、それ以上に大いに参考になると感じています。

算数と英語(言語)には、大いに関わりがあると、お考えなのでしょうか?

中学生レベルでは、確かに数学も英語も好きでした。

単純な計算や、2次方程式とか、因数分解とか好きでした。

未だに、脳トレ感覚で、小数点や分数や方程式の計算をするのが好きですね。



このサイトは、自発的に英語のスキルアップをしたい人達の集まりだし、

中でもマウスバード先生のQ&A に参加している人達は、文法の知識も学びたいと考えていると思います。

少なくとも、私はそうです。 文法は好きな方だと思います。

だから、「文法なんていらない」という人は、ここに参加しないと思います。



このサイトの、iKnow! と Dictation で出会う文は全て、構文解析しています。

数年前に、徹底的に構文解析を学んだ影響もあると思います。

一度、直訳してから、理解しています。

そうすると、例文を覚えやすく、ディクテーションがやりやすくなります。

初めの頃は、ディクテーションだけして、その中で、新しい単語、熟語を覚えてました。

例文を覚えようとするより、一度、構文解析して、何度か音読すれば、自然に覚えられる気がします。

もちろん忘れていきますが、復習した時に、思い出しやすいです。



iKnow! では、ほとんどが意訳ですよね。

テストでは、直訳して、ぎこちない日本語は意訳するという手順にしないと、理解していないと思われて、×にされる恐れもあると思います。



テストでは、全てを構文解析する時間の余裕はありませんから、流し読みして、大意を理解しますが、

「下線部を訳せ」の設問の文は、構文解析します。



母語であれば、文法の知識はさほど必要ではないと思います。

日本語の連体形、連用形、助詞、動詞の活用形なんて、意識しないし、

説明することは難しいです。

大学や大学院で、専門に学んだ人なら、説明できるでしょう。

でも、それを学ぶことに、興味はないです。



英語の場合は、外国の人達とコミュニケーションしたり、自分のスキルアップや、知識欲を満足させたいから、これからも、文法を含めて英語を学びたいです。

これからも、お世話になります。^^



追記

全文、構文解析しているというのは、少し大げさだったかもしれません。 たいていは、1~2行の平易な文ですもんね。

最近始めた単語ブースターは、3~5行と長いけれども、今のところ、

複雑な難解な例文はでてきてないですしね。

構文解析しているというのは、 S+V+O+C とか、形容詞、副詞とか、意識しているわけではなく、一度、直訳をしているという意味です。

2009年
01月26日
12:11
gyutakuさん

ご丁寧に返信ありがとうございます。

mouthbird さんてまじめですね。(もちろん褒めてます^^)



>>A. 文法用語を知っている (= 聞いたことがあるだけでなく理解している)

>>B. 文法を知っている (= 正しい文がつくれる)

>>(2) A ではないが B な人 ⇒ ネイティブな人

>う~ん。(TへT)

>ネイティブは正しい英文は知っていますが、文法は知らないと思います。

>これはちょうど我々が、日本語の文法をろくに知らずに日本語を使いこなしているのと同じだと思うのです。



私は、フィードバック中で、



広義の文法:文章の正誤を判断する方法

狭義の文法:文法用語などを使用した文章構造の形式的説明



と定義したうえで、「(広義の)文法」というつもりで書いていました。

mouthbird さんが言うところの「経験則」も私が書いている文法に含まれます。

なので、ネイティブは文法を知っている、と書きました。

(広義の)文法から、経験則のような暗黙の知識を取り除いたもの(狭義の文法)は、知らないネイティブが多いでしょうね、日本語でも英語でも。

ってことで、言葉の定義がそもそも違っていたので反対意見のように見えますが、同じ事を考えていると思ってますよ。



>(1)嫌いだし、見たくない、有用性もないと思う

>(2)できれば見たくない、知りたくないが有用性もあるのはわかる。

>(3)できるだけ知りたい。有用性しか感じない。

>gyutakuさんは(2)であり、私は(3)なのではないかと思うのです。

私は文法は好きだし、文法用語を使った文法ルールの説明も好きです。

ただ、文法用語の定義や文法ルールを教えてもらうだけではすっきりしないんです。



・なぜ、その文法用語を定義する必要があったのか

・なぞ、そのような文法ルールが存在するか



といった疑問まで説明されないとすっきりしないんです。



>「go は自動詞。自動詞が目的語を取るには前置詞がいる」と文法用語で説明

>gyutakuさんの場合は少なくとも私が感じるほどはすっきりしないと思うのです。

確かにあまりスッキリしません。

ですが、これは文法用語を使った説明だからではなく、なぜその文法ルールが必要であるかという理由まで踏み込んでないからだと思います。



よい例かわかりませんが、円周の長さを知りたいという質問に対して、円周の長さを求める公式を教えることのが、

質問1に対して「go は自動詞だから」と「だけ」説明することにあたるのかなぁって思います。



円周の長さを求める公式が、半径×2×円周率だというのはわかった。

それは正しいし、それを知っていれば円周の長さが求まるのもわかった。

でも、そもそも円周率って何?

どうしてこんな式が導き出されたの?

あと、わざわざ公式にして覚えさせる意味は?



こういったことまで説明されるとすっきりします。

説明がなくても、すっきりはしませんが、公式を使って円周の長さを出すことが出来ます。

また、公式や直径、円周率という単語を知らずとも、円の真ん中の長さに3を掛けたらだいたい円周の長さになる、という経験則があれば、それを求めることができます。



で、質問1の答えが、

「go が自動詞だから」だというのはわかった。

そして、「自動詞が目的語を取るには前置詞がいる」というルールがあるのもわかった。



ところで、どうしてそんなルールがあるの? 前置詞が無かったらどう困るの?

自動詞じゃない動詞もあるの?

ほう、他動詞。どうしてそれには前置詞が必要ないの? つけたらどうなるの?

副詞って前置詞つかないらしいけど、どうして前置詞いらないの? 無くても意味通じるの? なんで?



質問1で疑問に思った人は、すっきりするためにこういった説明を求めているのだと私は思いました。

そして、文法用語や文法ルールの存在意義に疑問を持っているのに、その用語の説明が無かったり、文法ルールの存在を前提で説明するのは適切でないと考えたのです。

私は文法用語の定義を説明できるほど理解していませんので、自然と文法用語を避けて文法ルールとその存在理由を説明したのだと自分で思います。



すっきりしなくても、存在しているルールさえ認識できれば、ルールにのっとって文章を作ることは出来ます。

でも、すっきりした方が記憶に残りやすいんですよねぇ、私は。

2009年
01月27日
15:06
さん

13:

Satocy のコメント:
こんばんは、まば先生。今日が返信を書く最後の日かなと思いぎりぎりの返信です。先生の学生時代の様子少し読ませてもらいました。私は逆境はばねになると思っています。私もつらい学生時代でした。大学受験は私にとってどういう意味があったのかいまだに未解決です。でも私のような人はひょっとしたら日本には結構いらっしゃるのではないかとも最近になって思えるようになって来ました。先生の英語に対する執念を感じますが、やはりこれは、学生時代の逆境がばねになっているのだな~と勝手に思っているしだいです。ところで、何人かの人が言っておられるように、勉強というのは実感できないと面白くないということはいえると思います。例えば、まば先生のブログの中にあった「英語でしゃべらないと」には 私もhave to~ のニュアンスを感じます。だからか、あまり好感が持てません。それよりも、 want to~ でやってみたら結構自分で納得できたり、実感できたりするんではないかと思っています。受験生の時に want to~ でやれたならもうちょっと違った人生になっていただろうなと思います。でも逆境があったから今の自分があるんだと思っています。先生は4名の恩師が救ってくれたといっておられますが、私は日本語に翻訳された本に救われた経験があります。(生き方の方法でですけれども・・・)そのころから翻訳の勉強を少しかじってみましたが全く自分の英語力がないのに気づき今は訳することよりもパラフレイズすること、つまり英和辞典から英英辞典に興味が移っています。やさしい英語の本を読んで意味が分かると自分の生き方にもいい影響があると実感している昨今です。ところで、実感というのは納得するということ、つまり腑に落ちるということだと思いますが、円周率というのは3.14...と習いましたがこれは円周は直径の何倍か?に相当する値ですよね。大きな円も小さな円もどの円も円周の長さは直径の長さの3.14...倍なんですね。だいたい3倍ぐらいだろうというのは誰でもが実感できるものだと思います。ただ、円周率の定義が分かっていないとどうにもならないんですね。また、自動詞と他動詞を実感することは自分はできると思っていましたが、動詞によってはどっちにもなれるのがあるのに今回改めて気づかせてもらいました。例えば、look , meet などはそうです。この他にはちょっと思い浮かびませんが、とても勉強になりました。夜も遅くなりましたのでこれくらいにします。ありがとうございました。

2009年
01月28日
08:47
mouthbirdさん

>yokokunさん

はい。yokokunさんのご説明に間違いはないと思います。ご安心ください。

アルクのほうもご覧になってくださりありがとうございます。

また、センス60Aで私のwebサイトが参考になるとは! ふむふむ。参考になります。

これはおそらくですがyokokunさんは、特にピリオドまでが長い英文の意味を取るのに、文法の必要性を感じる方だと思います。

また、例文を文法解析してあるほうがその例文を覚えやすいと感じる方だと思います。どうでしょうか?

ここにも感覚の差がある気がします。私はたとえ構文解析がしてあっても例文が覚えられませんw また逆に構文の解析はあまり関係なく例文を覚えられてしまう人もいると思います。こういう人は「文法なんかいらない」と思います。

yokokunさんは文法の裏づけがあったほうが覚えやすいのなら、文法のお勉強をしてあったほうが良いですね。

この水曜日の私の連載はちょうど良いかも^^;

またよろしくお願いいたします。



>gyutakuさん

>広義の文法:文章の正誤を判断する方法

>狭義の文法:文法用語などを使用した文章構造の形式的説明

>と定義したうえで、「(広義の)文法」というつもりで書いていました。

なるほど! そうでいらしたのですね。私の誤読のようです。申し訳ありませんでした。。



>・なぜ、その文法用語を定義する必要があったのか

>・なぞ、そのような文法ルールが存在するか

>といった疑問まで説明されないとすっきりしないんです。



なるほど! 私とは違ったレベルをお考えのようですね!

gyutakuさんの話を読んで、次のような【たとえ話】を考えました。



 「自分が中学生ぐらいだ」とします。

 学校の体育の試験で、100m を12秒台で走らなければ不合格、とされる状況だとします。

 ところが、自分は足が遅く、困っているとします。



 体育の先生が言いました↓。

 「100mを走っているときの上体の傾きを31.4度にすると最も速く走れる」

 (例えばの話です)



 ところが、自分は普通に「速く走ろう」とすると、どうしても上体の傾きがいつも「45度」ぐらいだとします。

 「45度になる自分の癖」を修正するために、31.4度の傾きで走れるように練習するとします。

 なかなか、31.4度になりません。

 しかし、確かに31.4度ぐらいだと最も速く走れて、このときのみタイムも12秒台が出るとします。

 実際体育のテストで、見事に上体を31.4度に傾けて走れて、結果12秒台を出して合格したとします。



私の場合、この体育のテスト対策で

「31.4度の角度で走ると速く走れる」という知識とその実践だけ

を欲しがります。



ここまでよろしいでしょうか?



一方、gyutakuさんの場合はどうでしょうか?

もしかしたら、「なぜ31.4度の角度だと最も速く走れるのか?」という知識「も」欲しがるのではないでしょうか?

多分、空気抵抗の問題とか、筋肉の張りの具合などの総合的な理由で「31.4度」が絶妙な角度なのでしょう。その説明があってスッキリするのではないでしょうか?



しかし、私の場合、空気抵抗の問題とか、筋肉の張りの具合などの総合的な理由は(知りたくないわけではないですが)、あまり重要視しないでしょう。31.4度という絶妙な角度だけが知りたいし、その角度で走れるようになる練習だけしたいと感じます。それがあれば速く走れて合格するのですから!



私の場合【質問1】では「最低限度」の情報だけ知り、実践できることだけを考える、という傾向があるのだと思いました。

ここに感覚の差があると思いました。



>satocyさん

アルクのブログを読んでたくさん読んでくださってありがとうございます。

「英語でしゃべらナイトの例」は好評ですなあ~^^

http://juken.alc.co.jp/mouthbird/archives/2005/07/post_3....

>実感というのは納得するということ、つまり腑に落ちるということだと思います

そのとおりですね! 私は、説明にはその「実感」に個人差がある、と思っているのです。

 AさんはAという説明で腑に落ちる、BさんはそれではだめでBという説明で腑に落ちる、CさんはそれでもだめでCという説明で腑に落ちる

という具合です。

 「良い説明は万人に共通のものではない」と思うのです。それがこの回のテーマでした。



でも、人は「良い説明は万人に共通のはずだ」という思い込みが(先生を含み)英語の学習者全員にあるような気がするのです。

その所為で、英語の苦手な人はいつまでも苦手だと思うのです。

例えば、私は中学の某英語の先生から「この説明でなぜ分からない?」みたいな押し付けがましい説明をされて、納得がいかなかったわけです。納得しない生徒はそこでつまづき、英語の勉強をしなくなり、落ちこぼれるわけです。

しかし予備校時代の恩師4人は中学高校の先生方とは全く違う教え方や説明でした。だから私にとって「腑に落ちた」のだと思います。

ご感想の投稿、まことにありがとうございました。m(_ _)m

2009年
01月30日
11:28
ΨホルホルΨさん

> はい。これが納得してしまうのです。私の場合は。

> もちろん、私の場合納得するわけであって、他の人(例えば pantaniさん)の場合は、納得が難しいと思います。



 うーん、「納得しない」というのではなくて、質問のポイントを掴み損なっていた、ということです。↑のコメントで、私は



> 質問1で言うならば、「なぜ自動詞には前置詞が後続し、

> なぜ他動詞には目的語が後続するのかをどう説明しよう」



と書いています。当時の mouthbird さんにとっては「go が自動詞だから」が求めていた解答だったのですね。件の記事を読んだ当時の私には、それが分からなかったのです。こういう解答を求めてこういう質問をする人もいる、ということが当時私には驚きで、そのためこのことが今でもハッキリと記憶に残っています。今後、この種の質問を受けた場合、こういうポイントで質問してくる人もいるのだ、ということも想定して対応できますから、あの記事は大変私の参考になりました。



 このように「想定外の驚き」が参考になる場合だけでなく、読みながら「ふんふん、そうだよね」と思える部分も多々あるため、mouthbird さんの件のサイトは私にとってとても有意義なものです。



 さて、さらにコメントを読み進んで、少し疑問に思ったことがあります。gyutakuさんへの返事として書かれている、「100mタイム計測による試験」のたとえ話です。



> 私の場合、空気抵抗の問題とか、筋肉の張りの具合などの総合的な理由は(知りたくないわけではないですが)、

> あまり重要視しないでしょう。



 mouthbirdさんはこのたとえ話の中では、「体育が大嫌いでできるだけ走りたくない。運動の理論なんか説明して欲しくもない」人のはず。だから、



 空気抵抗だなんだかんだなんて説明は要らない、体育に触れる時間を最小限に留めるため、ただ「上体を31.4度にすれば最も速く走れる」という知識だけ教わればあとはさっさと試験に合格するために最短時間でそのフォームを身につける練習を繰り返す(ただし、運動能力も運動センスも他人よりはるかに劣るため、常人の7倍の時間がかかる)。



となるのではないでしょうか。「知りたくないわけではない」「あまり重要視しない」というのは今までの mouthbirdさんの英語に対する態度を考えると、整合性に欠けるように感じます。



で、「私は、説明にはその「実感」に個人差があると思っているのです。」



これは mouthbirdさんの文章のそこここで主張されていることであり、私が肝に銘じなければならない(なかなか実践するのは難しいのですが)ことだと考えています。

2009年
02月04日
06:46
さん

16:

yokokun のコメント:
mouthbird 先生 

いつも、丁寧な解説をありがとうございます。



はい。 例文を文法解析してあるほうがその例文を覚えやすいですね。

あと、ピリオドまでが長い英文を正しく解釈するためには、構文解析は、必要だと感じています。 特に、下記のような難しい英文和訳には必須と感じます。

都合で参加できませんでしたが、下記のような英文和訳問題を毎月はムリでも、2ヶ月に1回くらいは出してほしいなと思っています。

でもよく考えたら、問題って月に2問なんですね。



超~難しい英文和訳問題(問題編)  2008-11-05

One need but read the depressing accounts of how people lived in London and other large British cities early in the 20th century to be grateful that the good old days are past.



need が助動詞なのは知ってましたが、気づけず、 but の用法は多分初めて知りました。 習ったかもですが、記憶にないです。



ところで、算数好きなのと、英語好き、得意なのには、何か関係があると考えていらっしゃるんですか???


2009年
02月04日
21:32
mouthbirdさん

>panataniさん



>mouthbirdさんはこのたとえ話の中では、「体育が大嫌いでできるだけ走りたくない。運動の理論なんか説明して欲しくもない」人のはず。だから、

>空気抵抗だなんだかんだなんて説明は要らない、体育に触れる時間を最小限に留めるため、ただ「上体を31.4度にすれば最も速く走れる」という知識だけ教わればあとはさっさと試験に合格するために最短時間でそのフォームを身につける練習を繰り返す(ただし、運動能力も運動センスも他人よりはるかに劣るため、常人の7倍の時間がかかる)。

>となるのではないでしょうか。



うむ~概ねそうですね。^^

ただ全く知りたくないわけではないないのです。もし知ることができるのであれば知りたいです。でもそんな気持ちは1%もない。それよりも「合格したい気持ちのほうが圧倒的(99%)」という感じです。

原理を知ってても、合格しなければ意味がありませんから。



この辺のバランスは、私以外の人には伝わりにくいかもしれません。(^^)



>yokokunさん

数回前の「超~難しい英文和訳問題」みたいなのは、そうそうあるものでもないのです。あの英文は、私が人生で出くわした英文の中で最高に頭を悩ました「迷文」でしたw あのクラスの英文がひょいひょい見つかれば問題にしたいですが、なかなか見つからないのが現状です。何か見つけたらぜひ教えてください。m(_ _)m



but の副詞用法は普通はまず出くわさないですね。私の大学受験勉強中(2年間)で1度あったぐらいです。



>ところで、算数好きなのと、英語好き、得意なのには、何か関係があると考えていらっしゃるんですか???



はい。考えています。



算数好きは、英単語をどうしてもバラバラに考える。

例 I arrived at the station. ⇒(私は 着いた に その 駅)



算数嫌いは、英単語をどうしてもバラバラに考えない。

例 I arrived at the station. ⇒(私はその駅に着いた)



となると思うのです。



例えば、算数好きは、仮定法を簡単に感じます。

 なぜなら「英文を 単語でバラバラに考えるからです」

If を見た瞬間に「仮定法かもしれない。仮定法だったら過去形か過去完了にしなきゃ」と思えるのです。



ところが、算数嫌いはそうじゃない。If だけを見ることができない。

例えば

If I were you, といった塊を見る。「if」 だけを見ることができず、if に反応できない。つまり「If だけ見て仮定法だ」と考えるのが非常に困難なのです。

参考↓

http://juken.alc.co.jp/mouthbird/archives/2008/06/post_47...

2009年
02月05日
03:25
さん

18:

yokokun のコメント:
こんにちは。^^ アルクの方も見させてもらいました。



なるほど~。 算数好き → 英単語バラバラ

この傾向はあるかもしれませんね。 何となく思い当たります。

極端に走ることなく、色々な考え方があることを踏まえつつ、これからも学んでいきたいと思います。



「超~難しい英文和訳問題」みたいなのは、あまり無いですか。

そうですか。 じゃあ、見つけたらぜひ、お知らせしますね。

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