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mouthbirdさんの日記

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2019年
06月03日
09:52 mouthbirdさん

耳・意味タイプの続報(3)

 前回は、「その意味が分からなくても英語をスピーチするだけで、英語が喋れるように見せかけることが可能」というお話でした。今回は、「英語のスピーチのしやすさ」です。どういう意味か、と申しますと、

・耳タイプくんと、意味タイプくんでは「どちらが英語のスピーチがしやすいか」という話です。

 もちろん、それは耳タイプくんですが、「どうしてそうなるか」について話したいのです。理由は「耳タイプくんは意味を考えないが、意味タイプくんは音より意味が先に来るため」です。

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 ここに、なんらかの英文のスピーチ原稿があるとします。耳タイプくんと意味タイプくんは、この英文をスピーチするとします。彼らは、まずどういう行動をとるか…

●スタート
 耳タイプくん……「この英文の音声を聞かせて欲しい」
 意味タイプくん…「この英文の意味を教えて欲しい」

 まず、このようにスタート時点から発想が違います。耳タイプくんは「音を真似ること」が優先されます。音を聞いて早く真似たい、と考えるのです。一方、意味タイプくんは「意味を認識すること」が優先されます。意味が分からない英文など言いたくないし、覚えたくないのです。
 
 
●中身
 耳タイプくん……「より良い発音に気を付ける」
 意味タイプくん…「英文を覚えることに必死で、良い発音など気にしない」

 耳タイプくんは、音が気になるので、音真似だけを気にします。結局、文をまるごと覚えることになりますが、「文の【音】をまるごと真似る」意識です。一方、意味タイプくんは、文字だけを気にします。文字を見ながら文を覚えることになります。この時、英文を読む意識はありますが、音を真似る意識は全くありません。


 この差がスピーチの出来栄えに影響をもたらすのです。耳タイプくんのほうがはるかにスピーチがやりやすく、美しい発音でより良いスピーチができるでしょう。一方、意味タイプくんは大変です。もしその英文の意味が分からなかったら、英文のスピーチする気が0%に近くなります。
 一方、耳タイプくんは、その英文の意味など全く気にしません。むしろ意味などないほうがよく、邪魔かもしれません。

 こうしてスピーチ大会では耳タイプくんがもてはやされ「英語ができる」と認識されます。一方、意味タイプくんは褒められることはなく「英語ができない」と認識されるのです。


金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義です。次回は来週の月曜日です。

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コメント

1番~6番を表示

2019年
06月03日
14:41
neginohanaさん

スピーチ大会というより暗唱大会ですか。

耳タイプも意味はわかっているんだと思います。
ただし、一つ一つの単語の意味や文法的なつながりを納得行くまで突き詰めて考えることはせず、文全体で「ああ、そういう意味なのね」、と丸暗記する傾向はあるでしょうね。

ある程度まるごと覚えてしまうと、いちいち英作文しなくてもスルッと口から出てくるので、日常会話も得意でしょう。

2019年
06月03日
21:29
mouthbirdさん

>>1 neginohanaさん
> スピーチ大会というより暗唱大会ですか。

ああ、そう見えてしまいますね。ただ暗唱できないとスピーチできませんから。

>耳タイプも意味はわかっているんだと思います。
このあたり、どうなんでしょうかね? neginohanaさんのコメントを読んで、意味も分かっていらっしゃる人もいるのだろう、と思いました。ただ、「どの程度分かっていらっしゃるのか?」が気になりました。ちゃんと意味を把握している人もいれば、適当にしか捉えていない人、全く意味を考えない人…などがいると思いました。

適当タイプで言えば、思い当たる生徒を思い出しました。英語の成績がものすごく良い中2の耳タイプでした。彼女に「I know the boy she loves.」の意味を聞いたら、最初ものすごく嫌がりました。(すごい不思議に思いました。だって彼女はネイティブとベラベラ喋るような人だったからです)
 なんとかしつこく聞いたら、こう答えました⇒「私は彼女愛している少年を知っている」でした! 成績優秀な彼女がこんな間違いをするとは! とかなりびっくりしました。このとき私はこう思ったのです。→「耳タイプは意味を深く考えないに違いない」…と。

2019年
06月04日
14:10
neginohanaさん

>「耳タイプは意味を深く考えないに違いない」

それは確かにありますね。
会話ではいちいち深く考えていたら、間に合いませんから。

聴き取れたところに想像を加えて補っている感じ。
だから私も、よく質問に答えている(つもり)の途中で「Listen,…」と遮られるんですね。
見当違いのことを答えていたわけで。

まあ、大事なことは復唱して(あるいは自分の解釈を話して)確かめます。

あと、「意味をきかれる」のを嫌がるのは、日本語に訳さなければならないからかもしれません。
英語のまま意味がわかっても、日本語で言い直すのって結構面倒です。
「うーうー」ってなっちゃったりします。
それは意味がわからないんじゃなくて、日本語に置き換えるのがうまくいかないのです。

この辺は、「意味タイプ」の人には理解できないでしょうか。

2019年
06月04日
15:07
mouthbirdさん

>>3 neginohanaさん

>それは確かにありますね。
>会話ではいちいち深く考えていたら、間に合いませんから。

そうなんだ! 私は相手の言っている意味をちゃんと理解できないと不快。さらに相手の言っている意味をちゃんと捉えないと相手に悪い…と思ってしまうのです。
 ⇒だから私は英会話が嫌いなんだと思います。相手の言っている言葉とその意味をちゃんと捉えられることはまずないからです。

>聴き取れたところに想像を加えて補っている感じ。
きっとそういうのが上手いんでしょうね。私はそういうのが下手です。大体外れます。⇒だから私は英会話が嫌いなんだと思います。

>英語のまま意味がわかっても、日本語で言い直すのって結構面倒です。
>「うーうー」ってなっちゃったりします。
>それは意味がわからないんじゃなくて、日本語に置き換えるのがうまくいかないのです。

この辺は、「意味タイプ」の人には理解できないでしょうか。


理解できないです><。
 なぜなら、I know the boy she loves. が「私は彼女愛している少年を知っている」になってしまうからです。それとも、時間さえ与えれば、こういう彼女もちゃんと「私は彼女愛している少年を知っている」という日本語を作れるはずだと、neginohanaさんはお考えでしょうか? この辺の見解をぜひ知りたいです。m(_ _)m

2019年
06月05日
20:29
neginohanaさん

> なぜなら、I know the boy she loves. が「私は彼女を愛している少年を知っている」になってしまうからです。それとも、時間さえ与えれば、こういう彼女もちゃんと「私は彼女が愛している少年を知っている」という日本語を作れるはずだ

できるんじゃないでしょうか。
あ、
「彼女愛している少年を」って言ったのを聞き違えたってことはありませんか?(ありませんよね)

2019年
06月06日
17:30
mouthbirdさん

>>5 neginohanaさん
ありがとうございます。もう過去のことなのではっきりは分かりませんが、当時彼女は時間にして1分は考えてくれたと思います。これをたっぷりと捉えるべきか、短いと捉えるべきか微妙です。私はじっくり考えたと思うですけれども…
 聞き間違いではないのはたしかです。このあと私は、なぜ、「私は彼女が愛している少年を知っている」になるのか…を延々と説明しましたから。英語がかなりできる彼女は、痛い所を突かれた…みたいな顔をしていました。
 当時私は「彼女なら楽勝でできるだろう」と思っていた質問だったので、当時とてもびっくりしたのです。そして「なぜできなかったのだろう?」と今でも考えています。

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