今回は
第5文型(SVOC)です。
第5文型の基本は実は2パターンあります。
A・O=C になるパターン
B・Oが主語でCが述部と捉えられるパターン
A・O=C になるパターン
例文
I named him Taro.(私は彼を太郎と名付けた)
S V O C
him = Taro になりますね。こういうのは第5文型(SVOC)になります。このパターンの場合、Cは形容詞か名詞しかなれません。
B・Oが主語でCが動詞(述部)と捉えられるパターン
例文
I want you to go there.(私はあなたにそこに行って欲しい)
S V O C
この場合、you がOで、to go there が C になるのです。
ここは
You go there.(あなたはそこに行く)
S V ←このようにS(主語)+V(動詞)のようになりますよね。
こうなる場合、ここをそれぞれ O 、 C とするのです。
以上が大きく分けた考え方です。大きく分ければこの2つになります。
でも見かけ判断用の第5文型(SVOC)パターンはもう少し細かいです。それを紹介しましょう。
1・S+V+人+人
2・S+V+物+物
3・S+V+O+形容詞
4・S+V+O+原形
5・S+V+O+to do
6・S+V+O+~ing(現在分詞)
7・S+V+O+done(過去分詞)
1・S+V+人+人
例文
I named him Taro.(私は彼を太郎と名付けた)
S V O C
(him = Taro)ですね。上のAパターンです。
2・S+V+物+物
例文
We call the island Onigashima.(私たちはその島を鬼ヶ島と呼んでいる)
S V O C
(the island = Onigashima)ですね。上のAパターンです。
3・S+V+O+形容詞
例文
The news made us happy.(そのニュースは私たちを喜ばせた)
S V O C
(us = happy)に見えますか?
これは↓
We are happy. にように考えるのです。こうすれば us = happy のように判断できると思います。
ここまでがAパターンのSVOCです。
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以下はBパターンのSVOCです。
4・S+V+O+原形
例文
I made him go there.(私は彼をそこに行かせた)
S V O C
him go there は↓
He goes there. のような捉え方ができます。だからBパターンのSVOCです。
5・S+V+O+to do
例文
I want you to go there.(私はあなたにそこに行って欲しい)
S V O C
you to go there は↓
You go there.のような捉え方ができます。だからBパターンのSVOCです。
6・S+V+O+~ing(現在分詞)
例文
I saw a cat crossing the street.(私は猫が通りを横切っているのを見た)
S V O C
実はこの形が第5文型(SVOC)になるためには、
動詞Vが特別でなければなりません。
動詞が↓
・使役動詞(のうちのhaveとget)・知覚動詞・leave、keep、want、like、set、start、findなど
でなければ、第5文型(SVOC)になりません。上の例文は saw という知覚動詞を使っていますね。だからこの例文は第5文型(SVOC)と言えます。
補足:この形で「上で挙げた動詞でない場合」は、第3文型になります。
例文
I know the boy running on the street.(私は通りを走っている少年を知っている)
S V O
この英文の「running 以下」は手前の名詞boyを修飾している現在分詞です。ここの部分は補語(C)にはなれません。
7・S+V+O+done(過去分詞)
例文
I had my printer repaired.(私は私のプリンターを直してもらった)
S V O C
実はこの形が第5文型(SVOC)になるためには、
動詞Vが特別でなければなりません。
動詞が↓
・使役動詞(のうちのlet以外)・知覚動詞・leave、keep、want、like、set、start、findなど
でなければ、第5文型(SVOC)になりません。上の例文は had という使役動詞を使っていますね。だからこの例文は第5文型(SVOC)と言えます。
補足:この形で「上で挙げた動詞でない場合」は、第3文型になります。
例文
I know the boy kicked by her.(私は彼女に蹴られた少年を知っている)
S V O
この英文の「kicked 以下」は手前の名詞boyを修飾している過去分詞です。ここの部分は補語(C)にはなれません。
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以上で全ての文型の説明が終わりました。
なんか、結局「形で判断する5文型」みたいな解説になってしまいました。
もう少し細かい内容をやる予定だったのですが、すみません。
でも、このパターン表を利用して、「英文を形で5文型判断」できます。上手く有効活用できると思います。ぜひご活用ください。
このシリーズは以上です。
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