では本格的に解説を開始しましょう。
この解説は主に形(パターン)から解説します。
第1文型(SV)
第1文型(SV)は基本パターンが4つあります。
1・動詞で終わり他にないもない文
2・動詞の直後に前置詞が来る文
3・動詞の次に副詞が来る文
a・「するタイプ」
b・「ある・いる・行く・来る・留まるタイプ」
4・There be + 名詞(~)の文
1・動詞で終わり他にないもない文
He ran.(彼は走った)
S V
この例文は単語が2つしかありません。だったら(SV)しかありえないですね。見分けが最も簡単なタイプです。でも時制によっては3語になる場合もありますよ。
He will
run.(彼は走るだろう)
S V
will は助動詞ですから、文の要素には含めません。
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2・動詞の直後に前置詞が来る文
He arrived at the station.(彼はその駅に到着した)
S V
動詞 arrive の直後に at という前置詞が来ていますね。このタイプも第1文型(SV)になります。要するに「動詞の直後に前置詞が来ていれば、何でも基本は第1文型(SV)なのです。前置詞以降(この例文なら at the station)の塊は「前置詞句」と言います。動詞の直後に「前置詞句」があった場合、その部分は「副詞」の役割果たしています。副詞(の役割)は文の要素には基本的にはならない(SやVやOやCにならない)という知識は大事です。
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3・動詞の次に副詞が来る文
a・「するタイプ」
He ran speedily.(彼は素速く走った)
S V
副詞は文の要素には基本的にならない(SやVやOやCにならない)ので、結局SとVしか残こりません。
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b・「ある・いる・行く・来る・留まるタイプ」
He is home.(彼は家にいる)
S V
これは、
副詞のほうが特殊なのです。英語には場所や方向を表す副詞というのがあります。具体例を挙げると、here(ここに)、there(そこに)、home(家に)、out(外に)、abroad(海外に)などです。最初から「~に」という意味が含まれています。こういうものが動詞の直後に来ます。例文のようにbe動詞の直後なら「いる」もしくは「ある」という意味になります。他にも go や come、arrive といった移動系の意味の動詞の直後にこういった副詞が来る場合があります。例えば次のような文の場合です。
He went home.(彼は家に行った(帰った))
S V
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4・There be + 名詞(~)の文
There
is a man at the door.(ドアのところに1人の男がいる)
V S
いわゆる there is 構文 と呼ばれる形です。この形は主語と動詞の位置が入れ替わります。there is 構文は「(主語が)いる」もしくは「(主語が)ある」という意味を作ります。3・動詞の次に副詞が来る文のb・「ある・いる・行く・来る・留まるタイプ」に非常によく似ています。
there is 構文になるのは「主語が初登場の名詞」に限られます。したがって、「代名詞」や「the + ~」といったものが主語になる場合は原則 there is 構文にはできません。
〇There is a man at the door.
⇒×A man is at the door.
×There is he at the door.
⇒〇He is a the door.(彼はドアのところにいる)
×There is the man at the door.
⇒〇The man is at the door.(その男はドアのところにいる)
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こういう形が来たら、これらは全て第1文型(SV)です。
金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義です。次回は来週の
月曜日です。
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