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mouthbirdさんの日記

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2009年
05月13日
14:57 mouthbirdさん

「関係詞」と得意・不得意(解答編)

こんにちは。旧チャンネルブログの流れを汲む日記の水曜日がやってきました。
今週は解答編です。




今回は非常に多くの方にコメントをいただきました。ありがとうございました。
まず、解答から行きましょう。




問題
・(1)~(3)のカッコ内に、that 以外の関係詞必ず入れなさい
・また(1)~(3)の訳例を作りなさい

(1)The man(  )answered the phone told me you were out.
(2)The boys(  )names were called left the room.
(3)The suggestion (  )I made was rejected.




・(4)と(5)のカッコ内の選択肢は「日本で教わる英文法上はどちらも正しい」が、より正しいほう選びなさい。
(4)This is the doll(which, that)I made yesterday.
(5)This is a doll(which, that)I made yesterday.




・(6)上の(4)と(5)の問題で、それを選んだ「根拠」を書きなさい。




解答
(1)who 「電話に答えた男は君が外出中であると私に告げた」
(2)whose「名前を呼ばれた少年たちはその部屋を後にした」
(3)which「私が作った提案は拒絶された」




(4)that
(5)which
(6)the は that と仲良しで、a は that とあまり仲良しではないから。







まず、(1)~(3)について解説します。
おっと、その前に! 関係詞が苦手な人は、ぜひとも、「ここ(全15回)」をまずご覧になっていただきたいのです。ご覧になっていただけましたでしょうか? ではでは!




(1)The man(  )answered the phone told me you were out.




・括弧の右側に↓下線を引きます。
The man(  )answered the phone told me you were out.
・下線部において、あるべきなのにないものを探します。
The man(  )answered the phone told me you were out.
          ↑動詞 answered の「主語」がないですね。
・括弧の左側を見て、人か物か動物かを確認します。
The man(  )answered the phone told me you were out.
  ↑man は「人」ですね。
ここの中ほどにある表に基づき、「【主語】がなく、【先行詞が人】のもの」を探します。
⇒who ですね。
よって、正解は who です。




正解が分かっても、英語が苦手な人の多くはこの英文の訳例を上手く答えることが難しいはずです。主語と動詞の位置が「遠く離れている英文」が苦手なのです。(1)ですと
(1)The man(who answered the phone) told me [you were out].
文全体の主語は「the man」で、動詞は「told」なのです。離れてますよね。この英文の骨格は「男は告げた」というものになります。それから「時制の一致」に気をつけてください(ここの(2)時制のズレを参照)→[you were out]の意味は「あなたは外出中だった」ではなく「あなたは外出中である」としなければなりません。したがって、全体の意味は「電話に答えた男は君が外出中であると私に告げた」となります。




――――――――――――――――




(2)The boys(  )names were called left the room.




・括弧の右側に↓下線を引きます。
The boys(  )names were called left the room.
・下線部において、あるべきなのにないものを探します。
The boys(  )names were called left the room.
            ↑この場合はちゃんと主語ありますが、、、「name だけ」って変だと思いませんか?
⇒ “boys' name” 「少年たちの名前」
にしたくないですか? つまり、この下線部には【所有を表す語】=[boys']が、本当は欲しいのに、欠けているのです。
・括弧の左側を見て、人か物か動物かを確認します。
The boys(  )names were called left the room.
  ↑boys は「人」ですね。
ここの中ほどにある表に基づき、「【所有を表す語】がなく、【先行詞が人】のもの」を探します。
⇒whoes ですね。
よって、正解は whoes です。




正解が分かっても、英語が苦手な人の多くはこの英文の訳例を上手く答えることが難しいはずです。主語と動詞の位置が「遠く離れている英文」が苦手なのです。(2)ですと
(2)The boys(whose names were called) left the room.
文全体の主語は「The boys」で、動詞は「left」なのです。離れてますよね。この英文の骨格は「少年たちは後にした」というものになります。したがって、全体の意味は「名前を呼ばれた少年たちはその部屋を後にした」となります。




――――――――――――――――




(3)The suggestion (  )I made was rejected.




・括弧の右側に↓下線を引きます。
The suggestion (  )I made was rejected.
・下線部において、あるべきなのにないものを探します。
The suggestion (  )I made was rejected.
              ↑他動詞 made の「目的語」がないですね。
・括弧の左側を見て、人か物か動物かを確認します。
The suggestion (  )I made was rejected.
  ↑suggestion は「物」ですね。
ここの中ほどにある表に基づき、「【目的語】がなく、【先行詞が物】のもの」を探します。
⇒which ですね。
よって、正解は which です。


正解が分かっても、英語が苦手な人の多くはこの英文の訳例を上手く答えることが難しいはずです。主語と動詞の位置が「遠く離れている英文」が苦手なのです。(3)ですと
(3)The suggestion (which I made) was rejected.
文全体の主語は「The suggestion」で、動詞は「was rejected」なのです。離れてますよね。この英文の骨格は「提案は拒絶された」というものになります。したがって、全体の意味は「私が作った提案は拒絶された」となります。




―――――――――




英語が苦手な人は特に(3)が苦手なのではないかと思います。今回もお答えを what と答えた方など、いらっしゃいました。what は、こういう場合に使えないのです。




ついでなので、what について説明しましょう。
【関係代名詞 what について】
what は =「the thing(s) which」とよく説明されます。(これはどんな場合にも当てはまるわけではありませんが、ほとんどのケースで当てはまります)
【例題1】:次に that 以外の適切な関係詞を入れなさい。
・She didn't believe the thing (   ) she said.
【解答】:which




【解説】
She didn't believe the thing (   ) she said.




・括弧の右側に↓下線を引きます。
She didn't believe the thing (   ) she said.
・下線部において、あるべきなのにないものを探します。
She didn't believe the thing (   ) she said.
                      ↑他動詞 said の「目的語」がないですね。
・括弧の左側を見て、人か物か動物かを確認します。
She didn't believe the thing (   ) she said.
              ↑thing は「物」ですね。
ここの中ほどにある表に基づき、「【目的語】がなく、【先行詞が物】のもの」を探します。
⇒which ですね。
よって、正解は which です。




解答を入れた英文は↓こうです。
・She didn't believe the thing (which) she said.
ここまでいいですか? ↑の文ですが
・She didn't believe the thing which she said.
            ↑この下線部が「the thing which」です。
お分かりでしょうか? what は =「the thing(s) which」とよく説明されます。つまり
・She didn't believe the thing which she said.
=She didn't believe what she said.
なのです。




だから例えば、
【例題2】:次に that 以外の適切な関係詞を入れなさい。
・She didn't believe (   ) she said.
この問題ならば、解答は what です。




【例題1と例題2】で解答を入れた英文を見比べましょう
例題1・She didn't believe the thing (which) she said.
例題2・She didn't believe (what) she said.




見比べてどうでしょうか?
・答えが which の場合⇒括弧の左に[先行詞]になるものがある(この場合先行詞は (the) thing)
・答えが what の場合⇒括弧の左に[先行詞]になるものがない
ということが分かると思います。




ところで、今回の問題(3)はどうだったでしょうか?
(3)The suggestion (  )I made was rejected.
 括弧の左に[先行詞]になりそうな ”suggestion”が思いっきりあります。したがって、(3)の答えが what になることはないのです。




―――――――――




以上が、前半でした。
そうそう、主格と目的格の関係代名詞は(上の問題で言えば、(1)や(3)のケース)は、全部 that と交換可能、と通常習います。だから、(1)や(3)でthat と答えてくださったかたもいらっしゃいましたが、今回は「 that 以外 を答えていただく問題」でした。申し訳ございません。




それを踏まえて、後半の(4)~(6)では「 which と that の違い」について「考えてもらいたいなあ~」と思っていました。




――――――――――――――――――――――――――――――――




それでは、後半に参りましょう。こちら(4)~(6)は、得意な人にために作りました。だって、得意な人は関係詞が得意ですから、当たり前の問題だとつまらないでしょう。




【問題】
・(4)と(5)のカッコ内の選択肢は「日本で教わる英文法上はどちらも正しい」が、より正しいほう選びなさい。
(4)This is the doll(which, that)I made yesterday.
(5)This is a doll(which, that)I made yesterday.
・(6)上の(4)と(5)の問題で、それを選んだ「根拠」を書きなさい。




【解答】
(4)that
(5)which
(6)the は that と仲良しで、a は that とあまり仲良しではないから。




さ~て、物議をかもし出しそうですが、がんばって書いてみようと思います。
ます、お断りしますが、「正しいか正しくないか」で言えば、(4)(5)は、which も that も両方共に正しいと言えます。もし、どちらかが正しくどちらかが間違い、であれば、多くの人がもっと声高に「この違い」について叫ぶはずです。しかし、そんな叫びを聞いたことがありません。だから、それほどの「違い」ではないのです。そうではなく、どちらが「まし」か、というレベルです。(もっとも、後で説明するある英文の場合、xaky さん(ご存じだと思いますが、ネイティブの方[アメリカ人]です)は「これは which だと変だ! that だ」とおっしゃいました。)




正解例を当てはめますね。
(4)This is the doll that I made yesterday.
(5)This is a doll which I made yesterday.




違いは分かるように、thea の違いです。実はこの英文が出てくるのは、私の smart.fm (旧iKnow)のブログでは2回目です。1回目は、私の the に関する話題の3回目です。
冠詞のお勉強(その3)
↑この回では[予告の the] というものを説明しています。もっとも、この回では、両方とも that を関係代名詞として使っています。(つまりは、両方正しいのですよ。何度も言いますが)a と the での意味の違いは、↑の回で確認してください。




お断りしますが、今回は、「意味だとか、予告の the だから、という理由で、答えが which か that かが決まる」のではないのです。純粋に【the は that と仲良しで、a は that とあまり仲良しではないから】…というものが根拠です。




――――――




ここで昔話をさせてください。今から約8年前のことです。当時私は「受験生ネット」というサイトで、受験生の英語の質問に答えていました。答ていた人は私だけではなく、色々な方がいらっしゃいました。その一人で「BeParadiseさん」という方がいらっしゃいました。彼は元高校の英語教師で、奥様がネイティブの方でした。「彼は私以上に英文法に詳しい方」でした。




【↓ここが本日のメインかも】

あるとき、BeParadiseさんがこのような説明をして下さったのです。(例文などは当時のものを正確に写したものではないです)
 (4)This is the doll that I made yesterday.
 (5)This is a doll which I made yesterday.
[先行詞]に the が付いている「物」ときは 関係代名詞は、which より、that のほうが本当は良い。
[先行詞]に a が付いている「物」ときは 関係代名詞は、that より、which のほうが本当は良い。




【理由】:
that の根源は、指示代名詞の「それ」である。




the は「唯一性の the」と申しまして、【『theが付いた名詞』は「唯一1つしかないよ! 他とは違うんだよ!」とアピールされている】んです。
that は「それ!」と特徴的なものをズバリ指し示したいのです。であるので、that は「アピールがあるもの(できればこの世に1個しかないようなもの)」を指し示したい単語なんです。




(4)This is the doll that I made yesterday.
the doll の場合は「(アピールのある)唯一の名詞」を、もう「それ!」っと「the + 名詞」をズバッと指し示す「that」のほうが相性が良いのです。




―――
which の根源は、疑問詞の「どちら」である。




which は(限られた中から)いくつかの選択肢があるがその選択肢からどれかを選びましょう、どれ? どちら? どれがいい、どちらがいい? みたいな単語です。




(5)This is a doll which I made yesterday.
a doll の場合は「似たような本の中の1つ」という感じ。どれかからの1つ。だから「which」と相性が良いのです。だから本来は which のほうが良い。しかしこの場合、個人の好みで that を使う人も多い。ここではあくまで「本来はそうであった」という話である。




もちろん、これはネイティブが意識して使い分けている、というものではありません。ただ、無意識下では使い分けていると思います。




――――――
当時の BeParadiseさんの書かれた上記の内容を見て、私は「へぇ~」と感心してしまいました。ここで私はあることを思い出しました。実は学校文法は、「(明らかに) that の使ったほうが良いケース」というものを習います。それは【先行詞に、最上級の形容詞、the only、the first、the very、the same、などが付く場合】というものです。
・例文:This is the highest tower that I have ever seen.(これは私が見た中でもっとも高い塔だ)
 ↑これを私は思い出しました。「なるほど、まさに、唯一、1つしかないな! だから that なのか!」と思ったものです。




これを知ってから、確認作業に入りましたw それ以来この知識を常に念頭に英文に接してきました。すると、the のときは that、a のときは which という傾向があるなあ、ということが確認できました。皆様もぜひ今後気をつけてみてもらいたいです。




もちろん、ネイティブに確認することも忘れていません。この話を聞いて以来、この手の英文をネイティブに上手くこの話ができる機会があり次第、私は聞いてみました。
いつも概ね↓次のような返事が返ってきます。
――――――
・「う~んwhich も that も要らないよ」と最初に言われる(目的格の関係代名詞は、特に会話だと普通省略される)。
・どっちでもOKだけど、、、【私ならば】
 (4)This is the doll that I made yesterday.
 (5)This is a doll which I made yesterday.
と言うよ。




――――――




皆さん、大体【私ならば】とおっしゃるのですが、結果は面白いように、theのときは that で、a のときは which でした。なお(4)はすかさず that と入れてくれて、(5)は相当悩んでから、「強いて言えば、which」という感じで答えてくれます。または、「俺なら that って言っちゃうかも。でも本当は which のほうが良いんだろうな」と答えてくださった方もいます。良いほうを選んでもらうと、結局はthe は that 、a は which と綺麗に分かれました。ネイティブの皆さんは【 that 、 which の違いを、無意識で良いほうを知っている】のです。もちろん選んだ理由も聞いてますよ。返事はみな「分からない」というものでした。つまり「無意識」で知っているわけです。
今回、コメントで、saku.oさんもわざわざ、ネイティブの方に聞いてくださったようです(ありがとうございます)。もちろん、the は that 、a は which とお答えくださったようです。




―――




「さらに凄い意見を言ってくださったネイティブの方」もいらっしゃいました。それは xakyさんです。
2年前に、今回の問題の(3)The suggestion (   )I made was rejected.をみてもらったことがあるのです。(実はこの英文は私のお気に入りなんです。あっちこっちで、私が昔から引き合いに出してます。)。
xakyさんはやはり、最初は「which も that も要らない」とおっしゃいました。そしてなんと、「この 英文なら which は変だ! thatのみが正解だ」と言い切られました。私はとてもびっくりしました。「『which は変』と言い切れるほどに、the の場合は that なのか!」と思いました。




――――――




また、今回の出題にあたり、いつもチェックを頼んでいるネイティブさんにも尋ねてみました。
今回は【1つ別の英文も英文を足して】聞いてみました。次の3つです。
1)This is the doll (that, which) I made yesterday.
2)This is a doll (that, which) I made yesterday.
3)I have lost a doll. This is the doll (that, which) I made yesterday.




3)を加えました。実は「 1) は予告のtheですが、3)は既出のthe 」なのです。「予告か既出かで、関係代名詞は変わるのか」を聞いてみたかったのです。




彼の返事はこうでした。→「【私ならば】 1)と3)は that。2)は which。」




少なくとも彼の返事では「予告のthe であろうと、既出のthe であろうと、the の場合は thatで、a の場合は which」 でした。この結果「予告の the だから、という理由で、答えが which か that かが決まる」のではなく、純粋に【the は that と仲良しで、a は that とあまり仲良しではないから】…ということが裏付けられた、と思いました。




――――――




確かに xakyさんは、<The suggestion (   )I made was rejected.の場合、which ではなく、that だ>と言い切られました。しかし私はwhich でも良いと思うのです。でも、xakyさんが that だと言い切れるほどに「the の場合は that のほうが良い」と言えるのではないでしょうか?




得意な皆様も今後、ぜひここを気をつけて見ていただければと思っています。




今週は以上になります。いかがだったでしょうか?
ではまた来週をお楽しみに!
 ↓問題編
http://q-eng.com/diary/2166

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コメント

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2009年
05月13日
15:59
neginohanaさん

とても興味深かったです。詳しい解説ありがとうございました。

一人ひとりへのコメントも、ありがとうございます。多かったので、さぞかし大変だったことでしょう。

2009年
05月13日
16:13
mouthbirdさん

>neginohanaさん

問題編のneginohanaさんのコメントにはあまり上手くお返事できなかったので、ちょっと心配してました。それでよかったでしょうか? 解答編の説明を程度以上は納得いただけたように思っています。さすがに今回は「コメントのお返事+解答編」で丸1日かかりましたw

でも、問題のコメントいただいた方にはお返事をしたいのです。

コメントありがとうございました。m(_ _)m

2009年
05月13日
20:17
さん

3:

ninokazu2001 のコメント:
解答大変お疲れ様でした。
「theを使っているからthat」というのはまさに意表でした。
あわてて近くの文法問題をバラバラめくったところ、thatが解答になっている問題は全てtheが使用されていました。
今まで疑問だった「この問題はなぜわざわざthatが解答なのだろう」という疑問がついに氷解しました。
ありがとう御座いました。

2009年
05月13日
22:23
さん

4:

nibulus のコメント:
丁寧な説明とお返事ありがとうございますm(__)m
とてもわかりやすかったです。
本当に目から鱗が落ちた感じです。
感謝

2009年
05月13日
22:24
さん

5:

riche のコメント:
おはようございます。回答レス、おつかれさまです。
丁寧な解説と興味深いトピックを提供してくださり、ありがとうございます。
問題編のコメント欄では、生意気なことを書いてしまってすみませんでした。

「ジーニアス英和辞典」にある例文をいくらか調べたら、a〔名詞〕which という形を取っているものがやはり多かったです。これは、やはり which と that の語感・ニュアンスの違いに起因するものなのでしょうね。
あまり今まで意識してきてなかったトピックなので、勉強になりました。

以下 (↓) は「ジーニアス英和辞典」からの例文です。
This is a book which [that] explains computers well.
 (これがコンピュータのことをうまく説明している本です) [Genius/用例プラス]
People aren't fully aware that this is a serious illness which endangers people's lives.
 (これが人の命をさらす深刻な病気であることを人々は十分にわかっていない)
[Genius/用例プラス]
AIDS is a global problem which needs a global response.
 (エイズは世界中が関心をもつべき世界的な問題である) [Genius/用例プラス]
It's a name which trips off the tongue.
 (すらすらと言いやすい名前ですね) [Genius/tongue]

2009年
05月13日
22:28
さん

6:

riche のコメント:
続き投稿です。
総合英語 Forest 第5版 p458 に今回のトピックに関するいい記述があったので下 (↓) に引用します。

〔注意〕
関係代名詞や同格が後続すれば何でも定冠詞になるわけではない

I met an old man who was walking in the park.
 (公園を散歩している老人に会った)

このように不定冠詞を用いる場合は、「公園を散歩中の老人」というだけでは「1人」とは限らないことを表したり、「老人」の存在自体を聞き手がまったく意識していないだろうと話し手が判断していることを示す。the old man とすると「その時公園を散歩中の老人は1人しかいなかった」ことを聞き手がすぐに了解してくれることになる。そういう了解が成り立たないときには、the ではなく a を用いる。
 以上 (↑)、引用終わり。

ここでの Forest の説明は適切で、聞き手の了解のない新しく導入された話題であれば老人が1人ということもあるわけですよね。つまり、いくつかの状況が想定されるにしろ、an は「文脈的」な「不定」を表す機能をしているということなのだと思います。

2009年
05月13日
23:00
さん

7:

ありがとうございます。 Mouthbirdさんの説明を読むと、今までいかに自分がテキトーに文法を扱っていたか、なんとなくわかったつもりでいたか、よっくわかります。恥 

最近Mouthbirdさんの過去の日記をじっくり読んでいるところです。

2009年
05月14日
02:39
さん

8:

bl. のコメント:
先生、1日仕事お疲れ様でした~&解説ありがとうございました~。

>英語が不得意な人ほど、「なんとなく」で不正解を出してしまうのです。「なんとなく」で不正解を出してしまう人ほど、文法をきっちり学んで欲しいと思っています。あなたは、もう少し文法力が必要だと思います。

まさにそのとおりです!やはりなんとなく文法は通用しませんよねww また先生のところで勉強させてください。コメの多さに躊躇いますが、次回も図々しく参加します!

2009年
05月14日
04:07
さん

9:

keikeimm のコメント:
貴重なお時間を解答と説明だけじゃなく、丁寧なコメントまで頂きありがとうがざいました~!!とっても、嬉しいです(^^)b

・・the は that と仲良しで、a は that とあまり仲良しではない…これは、しっかり身につきました~!

2009年
05月14日
07:05
さん

10:

yukari0611 のコメント:
こんにちは。分かりやすい解説と一人一人へのコメントありがとうございます。

もっと複雑な解答かなと思っていましたが、意外とシンプルな理由で胸がすっきりしました。

the は that と仲良しで、a は that とあまり仲良しではないから。合点しました^^



>「今回の問題の(3)The suggestion (   )I made was rejected.をみてもらったことがあるのです。xaky さんはやはり、最初は「which も that も要らない」とおっしゃいました。そしてなんと、「この 英文なら which は変だ! thatのみが正解だ」と言い切られました。私はとてもびっくりしました。「『which は変』と言い切れるほどに、the の場合は that なのか!」と思いました。」



特にこの部分はすごく面白いです!それほど、theとwhichは相性が悪いという事が理解できました。

とても興味深い問題と解答に感謝しています。こういう問題を考えるの大好きです。

英語って楽しいな^^

2009年
05月14日
10:12
gyutakuさん

前回も良かったですが、今回も面白い内容でした。

とてもとても面白かったです^^

なるほどね~、とニヤニヤしながら読んでしまいました。

2009年
05月14日
14:55
GoodGriefさん

解答編・コメント編、二大超大作upお疲れ様です。

関係代名詞になぜthatやwhichを使うのかなんて、今まで考えたこともありませんでした。そしてその理由があったなんて!



>満足させるネタに四苦八苦しておりまして^^; 今回はGoodGriefさんを満足させるような問題になったのではないかと思います。



ははぁっ!もったいないお言葉。m(__)m
満足どころか、目から鱗が落ちました。(@_@;) おそれいりました。
またよろしくお願いたします。こちらは問題を解くだけで恐縮ですが...(^_^;)

2009年
05月15日
02:44
さん

13:

hada のコメント:
詳細な解説ありがとうございます! that と the が仲良しなのだという話は、きっとマバ先生の書き込みを見て覚えていたのだと思います。

smart.fm の例文で the と which が使われているようなものを探してみたところ、前置詞 + which が目につくような感じがしました。 いくつか書き出すとこんな感じです。

She was tired of the rambling prose in which her date spoke.
The biker gang ravished the towns through which it traveled.
Seahorses are the only animal in which the male becomes pregnant.
Our challenges may be new - the instruments with which we meet them may be new.

そういえば、この前置詞 + witch というのは苦手なんです。

2009年
05月15日
04:13
GoodGriefさん

↑う、hadaさん、するどい!(PS「馬陸」勉強になりました...)

「前置詞+which」は正しい用法だけど、「前置詞+that」はダメ。
「カンマ+which」は正しいけど、「カンマ+that」はダメ(インターネットでは使われているのを何度か見たことありますが...)。

この辺にまだwhichとthatの違いが眠ってそうですね。
「話の焦点をどこに置くか」ということを何名かの方々が述べていらっしゃいましたが、それと関係あるのかな...?




2009年
05月15日
11:48
さん

15:

Ast のコメント:
こんにちは
今回もどうもありがとうございます

whichとthatの違いの説明は私もナルホド確かにそう言われてみるとわかる気がします。
thatは唯一つの物を指し示す。
一方whichはいくつかあるうちの一つを指し示す。
よって
thatはtheと、whichはaと相性がよいと。

細かいことですけど、逆にこんな詳しいことまで知ってることが嬉しくなっちゃいますね。
特に難しいことではないのでしっかりと覚えたいと思います。

今回は特にコメントが多かったですが、こうやって大勢の人と英文法について考えたり、意見を言ったりするのは楽しいですね。
ひとりで勉強しているときよりもずっと集中できて楽しいし、頭にもよく入りますw
もちろん先生の解説のお陰というのもかなりあると思いますが。

次回も楽しみにしています。

2009年
05月16日
05:47
さん

16:

jas333 のコメント:
こんにちは!

今回、皆さんの回答コメントがすごく多かったので、先生の個人々々へのコメントは今回は多分ないにゃ~と思いつつ見てみましたら、いつものように先生のコメントがあったのでびっくり!

なんとっ、解説及び解答とコメントでまる一日かかったとか。本当にお疲れ様でした&どうもありがとうございました。



冠詞の使い方に関して、自分でちょっと勘違いしていた部分もありました。that と which に関しても面白かったです。

回答したあとでも、自分で”あーでもない、こーでもない・・”と考えてみたり、皆さんの回答を読んで”なるほど・・・”と思ったり、先生の解答を待つ間も結構楽しかったです。

集中して、あーだこーだと自分で考えるのって、ほんと、記憶に残りますね。それに、ここでは気を使わず間違っていても全然平気で思ったことをそのまま書けるので、ありがたい勉強の場だと感謝しております。ハイ。^^;ゞ



あ、そうだ。先日、関係代名詞のことを少しネットで調べようとしましたところ、偶然あるブログサイトに、バッチリなことが書いてありました。

英語の歴史のルーツをたどると、「関係代名詞のthat はもともと「あれ」「それ」を意味する指示形容詞(指示代名詞)から派生した関係代名詞で、先行詞との結びつきはwho、which、whose、whom 等の疑問詞から派生したwh-系の関係代名詞よりも遥かに強い。」

これだ!やっぱり、そっかぁ~と思いました。

that と which それぞれの出身地を考えると、あるものを特定する the がthat と仲がいいのも納得です。



それでは、また次回を楽しみにしていま~す。♪

2009年
05月17日
06:58
mouthbirdさん

>ninokazu2001さん

>thatが解答になっている問題は全てtheが使用されていました。

明らかに傾向はあるようです。疑問が氷解されたようでよかったです。またよろしくお願いいたします。



>nubulusさん

分かりやすかったですか? あ~よかった。今回はだらだら長過ぎるだけかと思っていました。次回もよろしくお願いいたします。



>richeさん

裏づけありがとうございます。そうですね。a で関係詞が続くこともありますからね。予告のtheについては時間をかけてもう少し研究してみたいと思います。ありがとうございました。



>hiroisoraさん

私の過去ログを読んでくださってありがとうございます。どうですかね? 面白いと思ってもらえれば嬉しいです。



>Bl.さん

はい。文法は「勘でやらないため」にやる学習なのです。にもかかわらず、「勘を試す学習」をしている人が多く見受けられます。「なんとなくこれが答えだろう」ってやるだけなんです。参考書の解説に「これはなんとなく that が正解のはずである」と書いてあったら、あなたは怒るはずです。「なんとなく」ではなく「根拠」を探し、それを覚える学習をしていただければと思います。



>keikeimmさん

嬉しく思っていただき嬉しいです。この問題の根拠はシンプルかつ意外だったので、覚えやすいと思います。またよろしくお願いいたします。



>yukari0611さん

なるほど。xakyさんの返事が1番面白かったですか。ふむふむ。私もびっくりしましたからねえ…。なかなかこういう面白い話題はないのですが、あったら紹介しますね。またよろしくお願いいたします。



>gyutakuさん

面白く思っていただき嬉しく思います。今回は今まででもかなり反響が大きいほうでびっくりしています。またよろしくお願いいたします。



>GoodGriefさん

満足いただけたようでほっとしています。(^o^)ほっ 次回もそうだと良いのですがw 前置詞+関係代名詞の時の 関係代名詞は that は少なくとも日本の文法では不可です。少なくとも良い英語ではないと思います。 またぜひよろしくお願いいたします。ありがとうございました。



>hadaさん

前置詞+関係代名詞の時の 関係代名詞は that は少なくとも日本の文法では不可です。少なくとも良い英語ではないと思います。たとえ先行詞に the があっても、that は使わないのが文法上では確かです。前置詞+関係代名詞もいつか問題にしてみますね。ありがとうございました。



>Astさん

>今回は特にコメントが多かったですが、こうやって大勢の人と英文法について考えたり、意見を言ったりするのは楽しいですね。

そうだと思います。他の方の意見もみて考えるのも1つの勉強だと思います。私の浪人時代も、予習のノートを見せ合って「あーでもない、こうでもない」と話し合ったものです。それが今に役立っていると思います。今回もありがとうございました。またよろしくお願いいたします。



>jas333さん

そうですよね、皆さんのコメントを読んで考えるの作業はとても良いし、楽しく学習できたのではないかと思います。

>英語の歴史のルーツをたどると、「関係代名詞のthat はもともと「あれ」「それ」を意味する指示形容詞(指示代名詞)から派生した関係代名詞で、先行詞との結びつきはwho、which、whose、whom 等の疑問詞から派生したwh-系の関係代名詞よりも遥かに強い。」

裏付ける情報ありがとうございます。どうやらそのようです。また次回もよろしくお願いいたします。

2009年
05月17日
11:03
さん

18:

mio32020 のコメント:
なるほど、ネイティブスピーカーはそんな風に無意識に違いを理解しているんですね。

そういったニュアンスが身につくまで大量の英語に触れるのは膨大な時間がかかりそうなので、こういった文法書には書かれていない微妙な違いの解説はとても有難く、楽しく読ませていただきました。



問題篇のコメントにも丁寧に回答していただきありがとうございました。

次回も楽しみにしています。

2009年
05月18日
11:59
さん

19:

saku.o のコメント:
that と which の「元」を考える、というのはなるほど~でした!

ネイティブさん達は、そんなことまで考えていないんでしょうけどね。笑

日本語の「てにをは」など、私たちは成り立ちを教わることなく考えることなく使っていますものね。それと同じ感覚で英語をしゃべれるようになりたいと思います。

でも、しゃべっていると、「that」ばっかりになってしまいます^^;

文章を書くときには、少し考えて使ってみようかなと思いました☆

2009年
05月19日
08:29
mouthbirdさん

>mio32020さん

ふむふむ。文法書にも書かれていないニュアンスが好評のようですね。なるほどー今後の参考にします。コメントありがとうございました。



>saku.oさん

はい。saku.oさんもネイティブにお調べになったとおり、結果はそうなります。実は文法の正体は「なんとなくを明らかにすること」ではないかと最近思い始めています。コメントありがとうございました。

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