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mouthbirdさんの日記

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2017年
07月31日
10:46 mouthbirdさん

完了形を学ぼう!(1)

今週から新しいシリーズを始めます。久しぶりの「文法を学ぶお話」です。完了形をテーマにして今回はお届けします。

 実を言うと、私は完了形に全く苦手意識がないのです。ところが、英語を教えているとき、完了形を苦手としている人に多く出くわしました。しかも、英語が得意な人に「完了形が苦手な人が多い」ことが分かってきました。

 最初、私は大いなる勘違いをしていました。「私みたいな英語できらずでも完了形は苦手意識がないのだから、まして英語が得意な人たちが完了形ごときでつまづくハズはない!」と私はずーっと思っていました。

 ところがどっこい! けっこう英語ができる人でもボロボロ完了形を間違う姿を見てきました。しかしそういう間違った姿を見ても私は長い間「たまたまだよね」と思ってきました。しかし「そうでもない」ということがここ数年でようやくわかりました。


 そこで今回は完了形をテーマにしてシリーズを作ってみようと思いました。


最初に2回に分けて前フリをします。なぜ「得意な人でも完了形を苦手としている人が多いのか?」

→この理由ですが、私は「以下の3つがその理由」ではないかと現在は思っています。

(1)そもそも時制が苦手(耳タイプに多い)
(2)日本語に完了形に当たるものがない
(3)耳タイプの人は音声(聞き覚え)で判断しているせい(特に過去完了が正解に思えない)



今日は(1)だけ話として取り上げます。


================
(1)そもそも時制が苦手(耳タイプに多い)

 「英語の意味は大体あっていればいい」と思う人に多いのです。

 例えば
  I live in Tokyo.(私は東京に住んでい
  と
  I lived in Tokyo.(私は東京に住んでい
 この区別がそもそもしにくい人たちがいらっしゃいます。
 「意味の差なんてほとんどないやんけ!」としか思えない人たちが実は数多くいらっしゃいます。
 「確かに時制は違うんだろうけど、主な意味は分かるんだから、ええやん! 」と認識し、この区別をしたがらない人がいます。しかし、これは区別しなければならない大きな差なのです。


例えば、
あなたの話し相手が「I lived in Tokyo.」と言ったとします。
その返事としてあなたは
 「Oh! I will go to Tokyo to meet you!」(あなたに会いに東京に行こう!)
 と言うのはどうでしょうか?

ダメですよ。会話として不自然! 今、東京に行っても、この人、今東京に住んでいませんから。

基本的に
  I live in Tokyo.(私は東京に住んでいる)は「現在時制(今の話)」なので
  「今も東京に住んでいる」という話。
 一方
  I lived in Tokyo.(私は東京に住んでいた)は「過去時制(昔の話)」なので
  「今は東京に住んでいない」という話です。

だからこの人は今は東京に住んでいない。だから今、東京に行っても無駄なんです。

 時制が苦手な人は↑こういう感じで「時制でつまずく」のです。「だから時制は難しい! 難しいから嫌だ!」 と感じるようです。

---

このようにつまずくと、彼らはどう考えるか…

●こういう時制の区別を嫌がってしたがらない→【時制の区別を意識しない・区別して考える練習をしない】
あるいは
●【主な意味は合っているから大した間違いではない】と思い込む。下手をすると、「間違っている」のに「合っている」と思い込む


彼らは↑こうなってしまいます。こうなると彼らはどんどん「現在形と過去形の区別をしないで間違えまくる」のです。その結果、時制が苦手になります


=================

さて、話を完了形に戻します。

ただでさえ「現在形と過去形の区別をしなくなっている人」が「現在完了形」や「過去完了形」に出くわした場合、どういう反応を示すでしょうか。彼らは現在と過去の区別がしにくいのです。まして<過去と現在のその中間のような「現在完了」>の区別はまずできない のです。だから彼らは完了形が苦手になりやすいのです。


あ、そうそう。耳タイプの人は「現在完了」や「過去完了」などが認識しにくい【もう1つの理由】がありました。
耳タイプの人は「現在完了」や「過去完了」という単語を【耳(音)】で覚えているのです。これが認識しにくい原因です。

例えば「現在完了」という言葉がありますよね。この「現在完了」を「げんざいかんりょう」という「1つの言葉」だと思ってしまうのです。
分かりにくいかもしれませんねー。
・「現在完了」を「げんざいかんりょう」と認識し、
・「現在(の要素を持った)」と「完了」を分離して考えないのです。

 「歩道」を「ほどう」と認識し
 「歩(く人のための)」と「道」を分離して考えない…みたいな感じです。

こういうふうに「現在完了」を「【現在】と【完了】」に分離して考えられない人も、完了形は苦手になります。


こういったことに耳タイプはなりやすいです。だから「耳タイプほど完了形が苦手になりやすい」と思っています。



次回は、
(2)日本語に完了形に当たるものがない
(3)耳タイプの人は音声(聞き覚え)で判断しているせい(特に過去完了が正解に思えない)

この2つについてお話します。金曜日はいつものニコ生英文法講義。この続きは来週の月曜日です。

(↓目次はこちら)
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コメント

1番~10番を表示

2017年
08月04日
01:22
さん

1:

>> I lived in Tokyo.(私は東京に住んでいた)は「過去時制(昔の話)」なので
  「今は東京に住んでいない」という話です。

この説明で、「過去に住んでいた」まではいいのですが、「今は東京に住んでいない」というのには、疑問を感じます。

live という動詞は、「動作」と「状態」とを兼ねた「動詞」でしょう。

例えば、go は、「動作のみ」の動詞です。
ですから、I went.... と言ったら、現在、go していないと言えます。

lived は、「現在住んでいるかどうかはわからない」 ではないでしょうか。

日本語では、「~した」で表される言葉でも、英語では違いがあるのではないでしょうか。
I lived in Tokyo.
I have lived in Tokyo.
上の英文を和訳してみると 同じになりはしませんか。


過去形の説明をするのには、live は不適切な動詞だと思いますが。

2017年
08月04日
01:37
mouthbirdさん

>>1 BlauerHimmelさん
え? そうですか?
そんなはずはないと思うのですが… 念のためネイティブに確認してみます。少々お待ちください。

2017年
08月05日
08:45
mouthbirdさん

>>1 BlauerHimmelさん

裏取れました。ワイルドダックさんという私の友人の奥様がアメリカ人なのですが、この件に関して確認をとっていただきました。
 奥様は「住んでいない」と認識されたようです。
以上、報告になります。m(_ _)m

2017年
08月05日
12:38
さん

4:

>>3 mouthbirdさん

文法的な間違いだという意味ではない それはわかります。

ただし、Practical English Usage (現代英語用法辞典)は次のように書いています。

「過去単純時制」は「過去のことを言うためにもっともよく用いられる時制である。短時間でのすぐに終わる行為や出来事、より長い時間がかかる行為や状況、さらに繰り返して起こる出来事を表すことができる。

He walked into the bar and ordered a vodka and tonic.

この文章は、2つの過去形がありますが、両方とも、「短時間でのすぐに終わる行為や出来事」 で、一般に言われる「過去時制」のルールに合致します。

I lived in London until I was fourteen.. これは、副詞節と一緒に使われています。「より長い時間がかかる行為や状況」 を表していますが、副詞節が「過去のことだと制限」しています。
私が説明を求めたのは、「過去形」は、(現在はそうではない)という説明です。
副詞節で限定しないと、過去のことは表しても、(現在はそうではない)とは言い切れないのではないか ということです。

「過去形は、過去に起こったことを言うのですね」と質問されれば、ネイティブは、だれでも「そうだ」というにきまっています。 (当たり前のことですが)

PEU の第1番目の例文のように、「バーに入った」「酒を注文した」というのは、短時間の行動です。
「住んでいた」は、短時間の行動かどうかははっきりしません。

文法には、例外が多いので、余計な連想のできる 言葉(単語)ではなく、walk into, order のような動詞を選択すべきではなかったか ということでした。 (悪く言えば、例外の見当たらない用語)

live はこの点で不適格ではないかということでした。

説明全体が間違っているという印象を与えた質問について お詫びします。

2017年
08月05日
15:21
mouthbirdさん

>>4 BlauerHimmelさん
おっしゃる意味はわかりもしますが、

・単純に、「 I lived in Tokyo.」のみ。
 これは「特に副詞(句・節)がついてない英文。
・これを聞いて「今は東京に住んでいると思うか?」
と訪ねて、
・「東京に住んでいない」
というお返事をネイティブスピーカーからいただいたのです。
m(_ _)m

2017年
08月06日
06:30
さん

6:

WEBSITE からの引用です。

ところで、心の位置(M)が過去時に置かれることは、話し手の心境と出来事との関係を切り離すことを意味する。
 (8a)のShe resembled her sister. では、彼女が姉と似ていたということを表しているが、当然このことは過去のことである。話し手は現在とは関係のない単なる過去のこととして捉えている現在において彼女が姉と似ているかは不明である
 また(8b)のMary looked happy. も同様に、メアリーがうれしそうな顔をしていたのは、単なる過去のことであり、現在においてのメアリーの表情は不明である



過去形」は、(現在はそうではない)という説明 と断定はできないのでは。

「ネイティブが答えた」 というのは、あくまでもその人の感じ方であって、文法の説明としては紛らわしい と思いますが。

resemble などは、特にそうですが、「現在は似ていない」と言えませんね。
整形 でもしていない限りは。

先生の「過去形」の説明が、間違っているとは言っていないのです。

安倍内閣で、野田代議士が 「君子は豹変す」と言っていましたね。
日本人の大半は、間違って覚えているので、「豹変したら大変」と思ったことでしょう。
でも、彼女は正しい使い方をしているのです。
しかし、紛らわしいことに変わりはありません。
言おうとしていることを正しく伝えるためには、ほかの表現を使った方がよかったのでは、と思います。

2017年
08月06日
07:39
さん

7:

 I live in Tokyo.(私は東京に住んでいる)を 「現在完了形」に変えると
I have lived in Tokyo.

こういう発言をすれば、「いつから住んでいらっしゃるのですか」という質問がなされるでしょう。

She has resembled her sister.

この発言では誰も「いつからですか」とは言わないでしょう。

文法による説明だから、どうしても、例外を質問されるのではないでしょうか。
.

2017年
08月06日
09:34
mouthbirdさん

>She resembled her sister.
この英文の場合、「彼女」が主語ですよね。この場合は、【現在】彼女は彼女の姉(妹)と似ている可能性はあると思います。もし話し手が現在の彼女と最近会っていなければ、彼女と彼女の姉(妹)は十分現在も似ている可能性はあります。この場合は、「過去において、彼女と彼女の姉(妹)は似ていた」という事実を表現したものと思います。

>I lived in Tokyo.
この英文の場合、「私」が主語ですよね。この場合は、【現在】私は東京に住んでいる可能性はないと思います。自分のことですから。

2017年
08月15日
17:17
さん

9:

>>8 mouthbirdさん
>She resembled her sister.
この英文の場合、「彼女」が主語ですよね。この場合は、【現在】彼女は彼女の姉(妹)と似ている可能性はあると思います。 

I resembled my sister.  My sister resembled me. (本来なら、「幼い時」、とかなんとか、過去を暗示する句・節がある方がいいのですが。

主語が、「私」「彼女」とは関係ないでしょう。
どっちかが、整形でもしない限り、現在でも「似ている」はずです。

「過去形」は、(現在はそうではない)という説明 と断定はできないのでは。これは私のコメント。

過去形は、過去のある時点での、「行動・状態など」を表現するものだ。 と言っておけば、それで済むことです。

2017年
08月15日
18:47
mouthbirdさん

>>9 BlauerHimmelさん

She resembled her sister.

私がもし彼女や彼女の妹(姉)と今もよく会う間柄であれば、彼女が今も彼女と彼女の妹(姉)とが似ているかどうかは分かります。しかし今は疎遠で何十年も会っていなければ、今も似ているとは断定はできないと思います。今も似ている可能性がかなり高くはありますが、何らかの事情で今は似ていない可能性は十分にあると思います。


そもそも1で、BlauerHimmelさんは
>>> I lived in Tokyo.(私は東京に住んでいた)は「過去時制(昔の話)」なので
>  「今は東京に住んでいない」という話です。
>この説明で、「過去に住んでいた」まではいいのですが、「今は東京に住んでいない」というのには、疑問を感じます。
 とお書きになっているのです。

これに対する返事↓がこれです。
>I lived in Tokyo.
主語が I で私です。今現在の私の状況は100%分かります。私が今住んでいるところは100%断定できます。今も東京に住んでるなら
 I live in Tokyo.
と言わなければおかしいと思います。
 したがって
 I lived in Tokyo. ならば今は「私は東京に住んでいない」と断定できると思います。それでも確実性をきすためにネイティブさんにもご協力いただき、確認もいたしました。その結果が3です。


>She lived in Tokyo.
主語が she で彼女です。私がもし彼女と今もよく会う間柄であれば、彼女が今も東京に住んでいるかどうかは分かります。しかし今は疎遠で何十年も会っていなければ、今も東京に住んでいるとは断定はできないと思います。今も東京に住んでいる可能性もありますが、今は東京に住んでいない可能性もあります。

つまり
・主語が I(私)の場合
 I lived in Tokyo. …今「私」が東京に住んでいる可能性は0と断定できる。

・主語が she(彼女)の場合
 She lived in Tokyo. …今「彼女」が東京に住んでいる可能性は0と断定できない。

となると思います。
主語が「私」「彼女」かで、↑このように「断定できる・できない」が分かれるはずです。したがって主語が「私」「彼女」かは大いに関係があると思うのですが。どうでしょうか?

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