smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
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●アプリ情報:
テストバージョン 3.01と3.02 。
今後の予定(作成順)
単語の充実
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参加して下さった皆様ありがとうございました。
では解答と解説に参りましょう。
問題
次の日本語の意味を表す英文として、英文をA.Bの2つ用意した。
正しい物を
あるだけ選べ。もし、AもBも間違いであるならば、Cと答えよ。
道に迷わないように、地図を描いて下さい
A、Draw me a map not to get lost.
B、Draw me a map so that I won't get lost.
解答
B
解説
まず、Aが何故間違いか。ポイントは2つあります。
・1つめ。これは致命的な間違いです。
不定詞の使い方が間違っているのです。
この英文の不定詞の部分は「not to get lost」ですね。実はこのままだとかなり変なのです。
「not to get lost」←この部分だけ考えれば「道に迷わないために→道に迷わないように」でなんの問題もなさそうですよね.はい、この部分だけを見たら、問題は何もありません。
しかし、Draw me a map not to get lost. だとおかしくなります。
なぜか?
実は to 不定詞の「動作主」を考えるとおかしくなるのです。to不定詞の部分である「道に迷わないように」は「【私が】道に迷わないように」という具合なはずです。
「私」なんです! 動作主は! これが重要。
しかしこの英文では「私」が「道に迷わないように」という意味にならないのです。
なぜか?
ルール
to不定詞の動作主は、【明示されなければ】、『主語』と一致する
という決まりがあるからです。
例文
I wrote down her address not to forget it.
(それを忘れないように、私は彼女の住所を書き留めた)
この英文なら問題がありません。
これは「【私が】それを忘れないように、私は彼女の住所を書き留めた」のはずです。
not to forget it ←この部分の主語は【私】でなければなりません。
I wrote down her address
not to forget it.
↑
ここで示されているように、この文全体の主語は「I」(私)です。
とすれば
not to forget it
↑この文の主語も「I」。つまりこの部分の意味は「【私が】それを忘れないように」になります。
したがって、この英文全体の意味は
→「【私が】それを忘れないように、私は彼女の住所を書き留めた」
になります。これなら問題はないのです。
ここまでよろしいでしょうか?
では!
Draw me a map not to get lost.
これは「【私が】道に迷わないように、地図を描いて下さい」のはずです。
not to forget it ←この部分の主語は【私】でなければなりません。
Draw me a map not to get lost.
↑
この英文の述語動詞 drow の主語は何? 誰が地図を描くの?
私が書かないですよね。
命令文ですから、言われている人、つまり「あなた(you)」が主語のはず。
ようするに、この文全体の主語は「you」(あなた)です。
とすれば
not to get lost
↑この文の主語も「you」。つまりこの部分の意味は「【あなたが】道に迷わないように」になります。
したがって、この英文全体の意味はこの英文の意味は、このままなら
→「【あなたが】道に迷わないように、(あなたが)地図を描いて下さい」
になります。これはおかしい!
したがって、この英文はこの時点で絶対的に変で問題なわけです。
ここまでよろしいでしょうか?
では、
「【あなたが】道に迷わないように、(あなたが)地図を描いて下さい」
ではなく
「【私が】道に迷わないように、(あなたが)地図を描いて下さい」
にどうすればなるでしょうか? ちゃんと方法があります。
実は「to不定詞の動作主を表す表現」があります。これを使います。
→ for + 人
↑これを to不定詞の手前に持ってきます。
つまり(私が)なので
for me not to get lost.
とするのです。こうすれば→「【私が】道に迷わないように」という意味になります。
したがって、さしあたり
Draw me a map for me not to get lost.
という具合に英文を作成できます。
ここまでよろしいでしょうか?
===
ここまでで一見良さそうです。しかし実はこの英文はあまり良くないのです。
この先がまた難しい。
Draw me a map for me not to get lost.
の一体どこが良くないのか?
--
次の参考英文と比較しましょう。
He opened the door for her to enter the room.
(彼は彼女がその部屋に入れるようにドアを開けた)
実はこの英文こそ問題がありません。
でも
Draw me a map for me not to get lost.には問題があります。
この2例はどこがどう違うのか?
正しい方の
He opened the door for her to enter the room.(彼は彼女がその部屋に入れるようにドアを開けた)
こっちの場合、もし「ドアを開けなかったら、その部屋に100%入れない」ですよね。
しかし変な方
Draw me a map for me not to get lost.
こっちの場合、もし「地図を描かなかったら、100%道に迷う」でしょうか? そうでない可能性は十分にあるわけです。
そういう場合、to不定詞はあまりふさわしくないんだそうです。
じゃあ、どうやって表現するべきか?
実は、このように「100%直結しない場合」は
→Draw me a map
so that I won't get lost.
↑このように so that 構文を使います。
so that 構文
so that S V ~ 「Sが~するために」
so that 構文は、当然 主語(S)と動詞(V)を必要とします。したがって I won't get lost.とします。
to不定詞の目的と100%合致しない場合は so that 構文を使うべきなのだそうです。
したがって
道に迷わないように、地図を描いて下さい
は
☓ A、Draw me a map not to get lost.
◯ B、Draw me a map so that I won't get lost.
となります。
ちなみにto不定詞の目的と100%合致する
He opened the door for her to enter the room.
↑こっちは
He opened the door so that she could enter the room.
という具合に so that 構文にしても問題がないそうです。
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いかがだったでしょうか?
正直このルールは私も下記の↓本を買うまで知らなかった知識です。英語って難しいと思うんですけどねえ…。
問題編
http://q-eng.com/diary/19871
出典