smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
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●アプリ情報:
テストバージョン 3.01と3.02 。
今後の予定(作成順)
単語の充実
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「お飾りshould」というのは私の師匠の一人「
川田拓矢先生」命名の呼び方です。
今回はお飾りshouldの2回目です。参加してくださった皆様ありがとうございました。先週お知らせしましたが、私の提示する答えは間違っている可能性があります。現時点ではこれが正解であろう、という基準でお伝えします。
前回、お飾りshould についてお知らせしました
●「お飾りshould」
Aパターン S+[特定の意味の他動詞]+that S'(should)V'(原形)~
Bパターン It is +[特定の意味の形容詞/名詞] + that S'(should)V(原形)~
となる英文のことです。
前回、はAパターンでしたが、今回はBパターン
Bパターン It is +[特定の意味の形容詞/名詞] + that S'(should)V(原形)~
そして
「ハンケツメイテイキョシュイ」(判断・決定・命令・提案・驚異・主張・依頼)で、ハン(判断)とキョ(驚異)についてやります。
should が飾りとして置かれる話をしました。詳しくは
前回を御覧ください。
では解答と解説に参りましょう。
問題
次の英文で正しいものを
あるだけ選びなさい。
A.
1It is natural that he do so.
2It is natural that he does so.
3It is natural that he should do so.
正解
1,2,3
解説
まず natural は(自然である)という「判断」をしているので、これはお飾りshouldを使うべき、と判定される。
であるならば、
今までの基準で言うと
2It is natural that he does so. は不可であろう。 does が現在形で、これは不可だろう…と思われるかもしれません。
ところがどうやらこれはOKらしいのです。Forestにも「この形は時制をあわせて使うことができる」という説明がなされています。この英文ならば現在時制ですから現在形の does です。
問題はむしろ1.原形。
1It is natural that he do so.
これはOKなのか? It is natural that ~ の例文を当たると、that節に should は使われる例文は出てくるのですが、原形の例文が出てこないのです。Forest、ロイヤル英文法、このどちらにもありませんでした。
そこで、xakyさん(アメリカ人)に訪ねてみました。すると
「It is natural (that) he (should) do soは文法上では仮定法の構文として正しい」
というお返事をいただきました。でもxakyさんはむしろ "It is natural that he does so. が話し言葉としては相応しい」とは仰っていました(念のため)。
よって、今回は1,2、3のすべて正解とします。
(彼がそうしているのは自然だ)
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B.
1It is important that he be sincere.
2It is important that he is sincere.
3It is important that he should be sincere.
正解
1,2,3
解説
まず important は(重要である)という「判断」をしているので、これはお飾りshouldを使うべき、と判定される。
であるならば、
今までの基準で言うと
2It is important that he is sincere. は不可であろう。 is が現在形で、これは不可だろう…と思われるかもしれません。
ところがどうやらこれはOKらしいのです。Forestにも「この形は時制をあわせて使うことができる」という説明がなされています。この英文ならば現在時制ですから現在形の is です。
Aの問題で疑問だった1.原形ですが、これは Forest に「原形」になっている例文がありました。
よって、今回は1,2、3のすべて正解とします。
(彼が誠実であることが重要だ)
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C.
1It is surprising that he know astronomy well.
2It is surprising that he knows astronomy well.
3It is surprising that he should know astronomy well.
正解
2,3
解説
まず surprising は(驚きである)という「驚異」の意味なので、これはお飾りshouldを使うべき、と判定される。
であるならば、
今までの基準で言うと
2It is surprising that he knows astronomy well. は不可であろう。 knows が現在形で、これは不可だろう…と思われるかもしれません。
ところがどうやらこれはOKらしいのです。ロイヤル英文法にも、特に感情を【強調】しなければ時制を合わせて使うことができるという説明がなされています。この英文ならば現在時制ですから現在形の knows です。
問題はむしろ1.原形。
1It is surprising that he know astronomy well.
これはOKなのか?
これはどうやらダメらしいのです。なぜか? 実は should には「驚きを強調する」という意味があるらしいのです(ロイヤル英文法にその記述があります。感情のshould だそうです)。したがって、驚きを強調するならば「should +原形」になります。そうではなく、驚きを強調しなければ「should を使わず時制を合わせる」ということになります。この2つが正解で、1のような原形のみは出る幕がないようです。
よって、2、3を正解とします。
(彼が天文学をよく知ってるとは驚きだ)
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D
1It is strange that he said so.
2It is strange that he should have said so.
正解
1,2
解説
まず strange は(不思議である)という「驚異」の意味なので、これはお飾りshouldを使うべき、と判定される。
であるならば、
今までの基準で言うと
1It is strange that he said so. は不可であろう。 said が過去形で、これは不可だろう…と思われるかもしれません。
ところがどうやらこれはOKらしいのです。Forestに It is strange that he said so. がそのまま例文として掲載されています。ここからは推測ですが「驚異」を【強調】しなければ時制を合わせて使うことができると思うのです。この英文ならば過去時制ですから過去形の said になるわけです。
では「驚異を強調するケース」を考えましょう。 should をいれてあげます。でも使い方が今までとは違います。 1の英文は said で過去の事実を伝える話なので。
もしも単純に [should 原形]にしてしまうとどうなるでしょう?
It is strange that he should say so. になります。ですがこれだと「彼がそう言っている(現在時制)」に見えてしまいかねません。
この場合、実は
should have 過去分詞 にするのです。こうすると「(
過去の話について)なんて~なんだ」という意味を表せます。したがって
2It is strange that he should have said so.
は正しいと言えるのです。
(彼がそう言ったとは不思議だ)
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以上が現在の私の考えです。まだまだ議論の余地があると思います。もしもご意見がありましたら、このログのコメント欄にお書き込みください。
いかがだったでしょうか?
それではまた来週!
問題編
http://q-eng.com/diary/19786
出典