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mouthbirdさんの日記

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2016年
09月01日
09:58 mouthbirdさん

難しい所有格の関係代名詞の英文和訳(解答編)

かなり難しい所有格の関係代名詞の英文和訳(解答編)


smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です

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●アプリ情報:テストバージョン 3.01と3.02

今後の予定(作成順)
単語の充実
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わー! また更新が木曜日になってしまいました。ごめんなさい。m(_ _)m
参加して下さった皆様、ありがとうございました。
それでは解答と解説に参りましょう。


問題
次の英文の和訳例を作りなさい。

解答例

 We came to a cave at the entrance of which was a dead bear.

・私たちは、死んだクマが入り口にいる洞穴に来た。
(・私たちは洞穴に着いたが、その入口には死んだクマがいた)


解説
 まずこの問題は関係代名詞の問題。関係代名詞の所有格の問題である。
whose ではなく of which を使った所有格の英文である。

of which を使った所有格の英文の基本は前回
http://q-eng.com/diary/19381
を参照して欲しい。


では今回の英文はどうなっているのか?
 We came to a cave at the entrance of which was a dead bear.

前回の英文でこの英文に近い英文は

  I saw a house the roof of which was red.

だろう。↑この英文の場合、which の先行詞は house であった。この英文の場合、which に house を当てはめて後ろだけを抽出してみよう。

 The roof of a house was red.
     S   V C
 (家の屋根 は赤かった)
こうなる。

今回はどうか?
 We came to a cave at the entrance of which was a dead bear.
↑この英文の場合、which の先行詞は cave であろう。この英文で、which に cave を当てはめて後ろだけを抽出してみよう。

 The entrance of a cave was a dead bear.
       S       V  C
               ↑こうだろうか? 
 もしそうなら
 (洞穴の入り口は は死んだクマだった)
という意味になってしまう。入り口がクマのはずはない。つまりこの解釈は間違っているはずだ。

実は
 ☓The entrance of a cave was a dead bear.
 ○At the entrance of a cave was a dead bear.
だったのだ。よく見ると本文には ちゃんと at が書いてある。

ただし
 At the entrance of a cave was a dead bear.
  この英文は、語順が通常とは異なる。
  わかりやすい普通の語順なら↓こうなる。
    A dead bear was at the entrance of a cave.
これなら、意味が取れるだろう。
→「死んだクマが洞穴の入り口にいた」
である。
(ただしこれだと本来は
 There was a dead bear at the entrance of a cave.「死んだクマが洞穴の入り口にいた」
という there is 構文で表現しなければならない。だがここでは便宜上
 A dead bear was at the entrance of a cave.
で「死んだクマが洞穴の入り口にいた」と考えることにする。)

この部分を踏まえて、問題文全体の訳例を作る。

 したがって
  We came to a cave at the entrance of which was a dead bear.
の和訳例の1つは
 「私たちは、死んだクマが入り口にいる洞穴に来た。」
となる。

ちなみに、出典元のForestの訳例は
(・私たちは洞穴に着いたが、その入口には死んだクマがいた)
となっている。意訳例であろう。

======

所有格が絡む関係代名詞は、構造がこのようにとても複雑になる場合があります。単語的には易しくても、意味を考えると困るケースが多いです。こういうのがスラスラできるとかっこいいんですけどね。

いかがだったでしょうか? それではまた来週。

問題編
http://q-eng.com/diary/19404

出典
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コメント

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2016年
09月01日
12:06
luminさん

いつも詳しい文法解説ありがとうございます。

> At the entrance of a cave was a dead bear.
  この英文は、語順が通常とは異なる。

この「語順が通常とは異なる」部分の説明といたしまして、
副詞語句が文頭に出ているため、SVの倒置が起こる、といった説明を充てるのはおかしいですか?

たとえば、Here comes the bus.みたいな倒置構文と同じという考え方ですと、
個人的にはしっくりくる気がするのですが、、、

すみません、いまちょうど関係詞を扱っておりまして、
文法の解説にけっこう苦労しちゃってますので^^;;

2016年
09月01日
14:18
mouthbirdさん

>>1 luminさん
>> At the entrance of a cave was a dead bear.
>  この英文は、語順が通常とは異なる。
>
>この「語順が通常とは異なる」部分の説明といたしまして、
>副詞語句が文頭に出ているため、SVの倒置が起こる、といった説明を充てるのはおかしいですか?

おかしくはないと思います。ただ「倒置自体が、通常の語順と異なる」ので、こういった説明文に致しました。
 なお、上記の説明の通り
倒置していない
 A dead bear was at the entrance of a cave.
も、本来はおかしく、
There was a dead bear at the entrance of a cave.
 でないと正しくありません。
これは→ 「~がある」という意味の英文を作る場合、「~」が初出の場合、there is 構文にしなければならない、というルールが適用されるためです。a dead bear という具合に 初出の a があるため、本来は
 ☓ A dead bear was at the entrance of a cave.
 ◯ There was a dead bear at the entrance of a cave.
でなければならないのです。
 逆に、初出でない場合は、there is 構文は使えません。つまり「a dead bear」ではなく「the dead bear」がいた、という意味の英文ならば
 ◯ The dead bear was at the entrance of a cave.
 ☓ There was the dead bear at the entrance of a cave.
となります。

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