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mouthbirdさんの日記

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2015年
11月11日
10:52 mouthbirdさん

不定詞で学びにくい所(解答編)

smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です

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●アプリ情報:テストバージョン 3.01と3.02

今後の予定(作成順)
単語の充実
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参加してくださった皆様ありがとうございました。

それでは前回の問題の正解と解説に参ります。

ここで取り上げたかった知識は、「完了不定詞」という学習事項です。

完了不定詞とは【述語動詞よりも1つ前の時制を表す】

 …というルールを学ぶための問題でした。

完了不定詞の形は→→「 to have 過去分詞 」です。もしかしたら馴染みがないかもしれませんが、そうであればここで馴染みましょう。

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問題
次の各組の文の意味がほぼ同じになるように、__________ に2語もしくは3語の英単語を入れなさい。またその際かならずどこかに to を使いなさい。

(1)
・I believe that she wrote the letter.
・I believe her __________ the letter.

正解
・I believe her to have written the letter.

解説
まず、問題の指定に to を使うように指示があるので、これは to 不定詞を使う問題だと判断する。
なので
 to write
と使いたい所だ。しかし、to write としてしまうと、述語動詞(この場合はbelieve)と同じ時制(もしくは未来)を示してしまう。

もともとの英文は
・I believe that she wrote the letter.
 私は彼女がその手紙を書いたと信じている(彼女はその手紙を(既に・過去に)書いた)

である。believe は現在時制である。 wroteは過去時制(書いた)である。その上で to不定詞を使って書き換えを考える。

believe は現在時制であるから to write としてしまうと同じ時制、つまり「現在時制」を意味してしまう。しかし、上の方の英文は write ではなく wrote(過去時制)である。であれば、完了不定詞を使う。

 完了不定詞とは【述語動詞よりも1つ前の時制を表す】

これを適用します。完了不定詞の形は→→「 to have 過去分詞 」です。

したがって
・I believe her to have written the letter.
(私は彼女がこの手紙を書いたと信じている)
となります。

補足:
ジーニアス英和辞典によれば、believe の場合、この形には制限があるらしい。to の後に来れるのは通常 be動詞だけだという。
つまり believe A to be B の形である。
例文
 I believe him to be a genius.(彼は天才だと私は信じている)

be動詞ではない(間違っている)例文↓
× She believes him to win.
            ↑win のように be 動詞ではない動詞の場合は不可らしい。
ただし、ジーニアスにはさらに補足がある。完了形ならば可なのだそうだ。
○ She believes him to have won.(彼が勝ったと彼女は信じている)
  ↑これは正しい英文である。
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(2)
・I'm sorry I broke your glasses.
・I'm sorry __________ your glasses.

正解
・I'm sorry to have broken your glasses.

解説
まず、問題の指定に to を使うように指示があるので、これは to 不定詞を使う問題だと判断する。
なので
 to break
と使いたい所だ。しかし、to break としてしまうと、述語動詞(この場合は am )と同じ時制(もしくは未来)を示してしまう。

もともとの英文は
・I'm sorry I broke your glasses.
 あなたの眼鏡を壊してしまってごめんなさい(眼鏡は既に壊してしまった)

である。am は現在時制である。 brokeは過去時制(壊した)である。その上で to不定詞を使って書き換えを考える。

am は現在時制である。to break としてしまうと同じ時制、つまり「現在時制」を意味してしまう。しかし、上の方の英文は break ではなく broke(過去時制)である。であれば、完了不定詞を使う。

 完了不定詞とは【述語動詞よりも1つ前の時制を表す】

これを適用します。完了不定詞の形は→→「 to have 過去分詞 」です。

したがって
・I'm sorry to have broken your glasses.
(あなたの眼鏡を壊してしまってごめんなさい)
となります。
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(3)
・It seemed that she had been ill.
・She seemed __________ ill.

正解
・She seemed to have been ill.

解説

 上の方の英文を見ると↓
・It seemed that she had been ill.
   seemed(過去形) と had been(過去完了形)で明らかに時制がずれている。
   seemed(~と思われた)は過去の話だが、 had been(~だった)は、seemedの過去の時点よりも「もっと昔の過去」なのだ。
であれば、
 (1)や(2)でやってきたように、【述語動詞よりも1つ前の時制を表す】→「完了不定詞(to have 過去分詞)」を使用する問題と判断すべきである。

この問題の述語動詞は seemed である。
seemed(過去)よりももっと過去(【大過去】なんていう言い方をする場合がある)はこの場合 to have been という「完了不定詞」を使用すべきである。

 seem の書き換えは以前やった。これは書き換え問題としてよく扱われる有名な問題なのだ。
【述語動詞よりも1つ前の時制を表す】→「完了不定詞(to have 過去分詞)」を使用する問題…ということを踏まえて
↓ここの問題の 4 の解説をご覧いただきたい。(ここで取り上げている書き換え問題は上と下の順番が逆だが)
http://q-eng.com/diary/9035

したがって
・She seemed to have been ill.
(彼女は病気だったと思われた)
となります。

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いかがだったでしょうか? 

【述語動詞よりも1つ前の時制を表す】→「完了不定詞(to have 過去分詞)」を使います。

知らなかったらぜひこの機会に覚えて下さい。それではまた来週。

問題編
http://q-eng.com/diary/18270

出典
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コメント

1番~6番を表示

2015年
11月11日
11:34
さん

1:

consider についても同じ用法があります。
技術書ではこの語が「検討する」という意味に使われるので、consider については、技術関係の参考書の著者が大いに悩まされたものです。

辞書から必要箇所だけ抜粋します。

con·sider
[動](他)
1 〈…を〉よく考える, 熟考する, 考察する; 検討する
:consider a matter in all its aspects 問題をあらゆる面からよく考えてみる
Please consider my proposal. 私の提案をよく考えてください
〔+doing〕 I considered writing to her, but then decided to see her. 彼女に手紙を書くことを考えてみたが, あとでは会ってやろうという気持ちになった

《★〔+to do〕は間違い

〔+wh.〕 He considered what to do [what he should do] next. 彼は次に何をしたらよいものかと考えた.

2 (…を)〈…だと〉みなす, 考える 《★進行形なし》
:〔+目+(to be)補〕 We consider Shakespeare a great poet. 我々はシェイクスピアを大詩人とみなしている

He’s considered a fool. 彼はばかだとみなされている 《★[用法] 受身の文では通例 to be は用いない》
I consider myself (to be) lucky. 私は自分が幸運だと考えている 《★to be が入るとより形式ばった表現になる》

〔+目+as補〕 She considers marriage as the ideal human relationship. 彼女は結婚を理想的な人間関係とみなしている
〔+目+to do〕 I consider him to have done the right thing. 彼は正しいことをしたと思う
〔+(that)〕 Do you consider that he behaved properly? 彼がきちんとふるまったと思いますか.

以下の2文は私の加筆です。
He’s considered a fool ➡ He’s considered to be a fool
We consider Shakespeare a great poet ➡  We consider Shakespeare to be a great poet

研究社 新英和中辞典 第7版

「~だと思う」の類は いずれもこのような語法を持っていると思われます。
ちなみに、この辞典は、1995 年発行です。

2015年
11月11日
13:20
mouthbirdさん

>>1 blueskyさん
コメントありがとうございます。

○ believe A to be B
× believe A to do ~
 と同様に
○ consider A (to be) B
× consider A to do ~
という感じでしょうかねー。

2015年
11月11日
21:02
ken14さん

今週もありがとうございました。

 3については、過去と大過去と思いましたが、なぜか1と2については
時制に目がいきませんでした。今度から時制にも注意を払います。

 次週の問題をお待ちしています。

2015年
11月12日
11:34
mouthbirdさん

>>3 ken14さん
時制を気にしないと間違うという罠が隠れていました。
意外とこの手の問題を学ぶ機会がないので、今回はいい練習になったと思います。
また来週もお待ちしています。

2015年
11月14日
00:06
atepekoさん

丁寧な解説をありがとうございます。
先生の解説を読み返してみると、なぜ3番は時制を意識でき、1、2番は時制を無視してしまったのか不思議な気がします。
時制ってまず考えるべき項目だってことが身にしみました。
ありがとうございました。

2015年
11月14日
09:57
mouthbirdさん

>>5 atepekoさん
3はもともと
 that she had been ill.
という具合に have(had)があり、
1,2にはそれが無いせいではないか、というのが私の推論です。
これを回避するには、時制に気をつけながら訳例を普段から意識し続ける、ということだと思います。
 よろしかったら来週もぜひご参加下さい。

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