smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
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今後の予定(作成順)
単語の充実
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前回の問題に参加してくださった皆様、ありがとうございました。
今回の問題は↓この2つの知識を尋ねる問題でした。
・「with+抽象名詞」=副詞
・「of+抽象名詞」=形容詞
まず「抽象名詞」ってなんじゃらほい? って感じなのでそれをまず説明しましょう。
抽象名詞とは、物事の性質や状態を表す名詞です。少なくとも目には見えませんし、触ることもできません。
例えば
book「本」 … これは目で見えますし、触ることもできます。
でも
happiness「幸福」 …幸福そのものは見えないでしょう(幸福そうな風景は見ることはあるでしょうが)。また幸福に触ることはできないでしょう。こんなような名詞を「抽象名詞」と呼びます。
で!
・「with+抽象名詞」=副詞
・「of+抽象名詞」=形容詞
というふうに考えると上手い訳例になることがあるのです。
では問題の解答と解説に参ります。
問題
・次の英文は単語的にはそんなに難しくないはずである。分からなければ辞書をガシガシ使っても構わないので、これらの英文の和訳例を作りなさい。
(1)He did it with ease.
解答例
彼は簡単にそれをした。
解説
with+ease が「with+抽象名詞」になっています。ease を辞書で調べましょう。すると「名詞」で意味は「容易さ、たやすさ、気楽さ」などと書いてあるはずです。物事の性質や状態を表す名詞ですよね。したがって ease は抽象名詞なのです。
では ease の隣近所をさがして「似たような意味の【副詞】」を見つけて下さい。すると easily「容易に、楽に、簡単に」という単語がみつかるはずです。これは副詞。つまり
with ease = easily(容易に、楽に、簡単に)
という具合になります。
したがって
He did it with ease.
の和訳例の1つは
彼は簡単にそれをした。
となります。
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(2)He did it with care.
解答例
彼は注意深くそれをした。
解説
with+care が「with+抽象名詞」になっています。care を辞書で調べましょう。withは前置詞ですから、今回の care は「名詞」ですよ。「名詞」の care の意味は「世話、注意、心配」などと書いてあるはずです。物事の性質や状態を表す名詞ですよね。したがって care は抽象名詞なのです。
では care の隣近所をさがして「似たような意味の【副詞】」を見つけて下さい。すると carefully「注意深く」という単語がみつかるはずです。これは副詞。つまり
with care = carefully(注意深く)
という具合になります。
したがって
He did it with care.
の和訳例の1つは
彼は注意深くそれをした。
となります。
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(3)The information is of importance.
解答例
その情報は重要だ
解説
of+importance が「of+抽象名詞」になっています。importance を辞書で調べましょう。of は前置詞ですから、今回の importance は「名詞」ですよ。「名詞」の importance の意味は「重要性」などと書いてあるはずです。物事の性質や状態を表す名詞ですよね。したがって importance は抽象名詞なのです。
では importance の隣近所をさがして「似たような意味の【形容詞】」を見つけて下さい。すると important「重要な、大切な」という単語がみつかるはずです。これは形容詞。つまり
of importance = important(重要な、大切な)
という具合になります。
したがって
The information is of importance.
の和訳例の1つは
その情報は重要だ。
となります。
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(4)The book is of great use.
解答例
その本は非常に役に立つ
解説
今度は of great use です。もし of use ならば「of+use」が「of+抽象名詞」…と説明出来ました。use の名詞は「使用、使用法」という意味で抽象名詞だからです。ただ実は of great use も「of+抽象名詞」の仲間なのです。use の手前に great という「形容詞」が入っただけなのです。
great use で「greatな使用法」という意味なわけです。great は use の意味を強めただけなのです。
もし of use だけなら、=形容詞 …だから「useful(役に立つ)」という意味です。これを強めると「非常に役に立つ」と言った意味になるわけです。
したがって
The book is of great use.
の和訳例の1つは
その本は非常に役に立つ。
となります。
ちなみに of great use = very useful といった具合になります。
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(5)The book is of no use.
解答例
その本は全く役に立たない
解説
今度は of no use です。もし of use ならば「of+use」が「of+抽象名詞」…と説明出来ました。use の名詞は「使用、使用法」という意味で抽象名詞だからです。ただ実は of no use も「of+抽象名詞」の仲間なのです。use の手前に no という「形容詞」が入っただけなのです。
no use で「noな使用法」という意味なわけです。no は use の意味を完全に否定したわけです。
もし of use だけなら、=形容詞 …だから「useful(役に立つ)」という意味です。これを否定すると「全く役に立たない」と言った意味になるわけです。
したがって
The book is of no use.
の和訳例の1つは
その本は全く役に立たない。
となります。
ちなみに of no use = useless といった具合になります。たまたま「役に立たない」という意味の useless という形容詞が存在しているので。
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以上になります。簡単な単語でも、多くの日本人には意味が取りづらいような場合があると思います。
いかがだったでしょうか? それではまた来週!
問題編
http://q-eng.com/diary/17572
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