smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
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●アプリ情報:
テストバージョン 3.01と3.02 。
既に発表されています。
今後の予定(作成順)
単語の充実
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先週の問題にチャレンジ下さった皆様、ありがとうございました。
それでは解答と解説に参りましょう。
問題
次の下線部は<何節>か答えなさい。ただし
「名詞節」「形容詞節」「副詞節」
のうちから1つ選ぶこと。
(1)I don't know
when she will come here tomorrow.
解答:名詞節
解説:ポイントは、下線で引かれていないほうにある。もっと言えばポイントは know にある。know の意味は「~を知っている」である。「~」が必要な【他動詞】である。「~」に当たるのは【目的語】である。目的語は文法上【名詞】でなければならない。
つまり know の後は「名詞」が来る。来なければならない。
今回の場合この know は「何を知っているの」か? 【何】に当たるもの【目的語】は何か? 普通は直後だろう。
じゃあ
when … 「いつ」が【目的語】なのか? そう思う人がいてもおかしくない。が、その後ろは she will come here tomorrow でここだけの意味を考えれば「明日彼女はここに来るだろう」である。これと when をつなげてあげるべきだろう。
「明日(の)いつ彼女が来るか」…これを「I don't know(私は知らない)」と言っているはずである。
つまり 今回の英文
I don't know 今回の場合この know は「何を知っているの」か? 【何】に当たるものは何か?.
は、下線部の部分全部を「知らない」と言ってるのだ。
I don't know [when she will come here tomorrow].
(私は [明日(の)いつ彼女が来るか] を知らない)
となる。
今回の場合この know は「何を知っているの」か? 【何】に当たるものは何か?
⇒[
when she will come here tomorrow].(明日(の)いつ彼女が来るか)
である。[ ] のまとまり全部が know の【目的語】である。
【目的語】は【名詞】しかなれない。
したがって
⇒[
when she will come here tomorrow].…下線部は「名詞節」である。
補足:今回 she の後に will があるのは 未来の話を想定しているからである。まして tomorrow があるから確実に未来であることが分かる。
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(2)I don't know the time
when she will come here tomorrow.
解答:形容詞節
解説:ポイントは、下線で引かれていないほうにある。もっと言えばポイントは know にある。know の意味は「~を知っている」である。「~」が必要な【他動詞】である。「~」に当たるのは【目的語】である。目的語は文法上【名詞】でなければならない。
つまり know の後は「名詞」が来る。来なければならない。
今回の場合この know は「何を知っているの」か? 【何】に当たるもの【目的語】は何か? 普通は直後だろう。
じゃあ
the time… 「時間・時」が【目的語】なのか? 今回はその通りである。今回は(1)と違い、 the time が know の目的語である。
じゃあ、when 以下は何になるのか? これは予め知っていなければ解けない。今回の when 以下(
when she will come here tomorrow)は、まとめて the time を修飾しているのである。この when は関係副詞として使われている。この場合 when 1語には意味が無い。単に the time と (she will come here tomorrow)をつなぐ「接着剤」のような働きをしているだけである。(関係副詞が分からない人はどこかで学習するように)
「(she will come here tomorrow)な time」
(彼女が明日ここに来る) 時間 ⇒「彼女が明日ここに来る時間」という意味を構築する。
したがって
I don't know the time
when she will come here tomorrow.
の意味は「私は (明日彼女がここに来る)時間 を知らない」となる。
意味が分かったところで
when she will come here tomorrow の役割を確認をしましょう。名詞 time を修飾していますね。
名詞を修飾する品詞は何でしょうか? ⇒ 形容詞ですね。
したがって
名詞 time を 修飾している
when she will come here tomorrow は「形容詞節」
となります。
補足1:今回 she の後に will があるのは 未来の話を想定しているからである。まして tomorrow があるから確実に未来であることが分かる。
補足2:(1)と意味は同意になる。the time がある分、長くなるので、(2)の文はあまり好まれず、(1)のように表現することが多い。
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(3)I don't know
who will come here tomorrow.
解答:名詞節
解説:ポイントは、下線で引かれていないほうにある。もっと言えばポイントは know にある。know の意味は「~を知っている」である。「~」が必要な【他動詞】である。「~」に当たるのは【目的語】である。目的語は文法上【名詞】でなければならない。
つまり know の後は「名詞」が来る。来なければならない。
今回の場合この know は「何を知っているの」か? 【何】に当たるもの【目的語】は何か? 普通は直後だろう。
じゃあ
who … 「誰」が【目的語】なのか? そう思う人がいてもおかしくない。が、ここは who will come here tomorrow でここだけの意味を考えれば「明日だれがここに来るだろう」である。このまとまり全部を知らないはずだろう。
「明日誰がここに来るか」…これを「I don't know(私は知らない)」と言っているはずである。
つまり
I don't know 今回の場合この know は「何を知っているの」か? 【何】に当たるものは何か?.
は、下線部の部分全部を「知らない」と言ってるのだ。
I don't know [who will come here tomorrow].
(私は [明日誰がここに来るか] を知らない)
となる。
今回の場合この know は「何を知っているの」か? 【何】に当たるものは何か?
⇒[
who will come here tomorrow].(明日誰がここに来るか)
である。[ ] のまとまり全部が know の【目的語】である。
【目的語】は【名詞】しかなれない。
したがって
⇒[
who will come here tomorrow].…下線部は「名詞節」である。
補足:今回 who の後に will があるのは 未来の話を想定しているからである。まして tomorrow があるから確実に未来であることが分かる。
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(4)I don't know the woman
who will come here tomorrow.
解答:形容詞節
解説:ポイントは、下線で引かれていないほうにある。もっと言えばポイントは know にある。know の意味は「~を知っている」である。「~」が必要な【他動詞】である。「~」に当たるのは【目的語】である。目的語は文法上【名詞】でなければならない。
つまり know の後は「名詞」が来る。来なければならない。
今回の場合この know は「何を知っているの」か? 【何】に当たるもの【目的語】は何か? 普通は直後だろう。
じゃあ
the woman… 「女性」が【目的語】なのか? 今回はその通りである。今回は(3)と違い、 the woman が know の目的語である。
じゃあ、who 以下は何になるのか? これは予め知っていなければ解けない。今回の who 以下(
who will come here tomorrow)は、まとめて the woman を修飾しているのである。この who は関係代名詞として使われている。この場合 who 1語には意味が無い。単に the woman と (will come here tomorrow)をつなぐ「接着剤」のような働きをしているだけである。(関係代名詞が分からない人はどこかで学習するように)
「(will come here tomorrow)な woman」
(明日ここに来る) 女性 ⇒「明日ここに来る女性」という意味を構築する。
したがって
I don't know the woman
who will come here tomorrow.
の意味は「私は (明日ここに来る)女性 を知らない」となる。
意味が分かったところで
who will come here tomorrow の役割を確認をしましょう。名詞 woman を修飾していますね。
名詞を修飾する品詞は何でしょうか? ⇒ 形容詞ですね。
したがって
名詞 woman を 修飾している
who will come here tomorrow は「形容詞節」
となります。
補足1:今回 who の後に will があるのは 未来の話を想定しているからである。まして tomorrow があるから確実に未来であることが分かる。
補足2:(3)と意味は同意になりません。(3)は誰かが来るのはほぼ確実だが、それが誰なのか分からないという英文です。一方(4)は明日、女性が来ることはほぼ確実だがその女性がどんな人なのか知らない、という意味の英文です。
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(5)
When she will come here tomorrow is one of our problems.
解説:ポイントは、下線で引かれていないほうにある。(1)~(4)は 他動詞know が1つのポイントで、その直後にあるはずの「目的語が何になるのか」が鍵であった。今回は is が鍵である。この is は当然動詞である。is には主語がなければならない。今回は[
When she will come here tomorrow] ←このまとまり全部が is の主語なのである。
When she will come here tomorrow ←この意味は既に分かっている。「明日彼女がいつここに来るか」である。
意味を考えよう
「明日彼女がいつここに来るか」is one of our problems.
なのだから
「明日彼女がいつここに来るか が 我々の問題の1つである」
となる。
ところで、主語になれる品詞はわかるだろうか? 答えは名詞である。
ということは今回は
[
When she will come here tomorrow] ←このまとまり全部が is の主語なんだから
[
When she will come here tomorrow] ←このまとまり全部が「名詞の役割」を果たしていることになる。
したがって、この問題の答えは「名詞節」となります。
補足:今回 who の後に will があるのは 未来の話を想定しているからである。まして tomorrow があるから確実に未来であることが分かる。
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(6)
When she comes here tomorrow, she will be very tired.
解答:副詞節
解説:ポイントは、下線で引かれていないほうにある。(1)~(4)は 他動詞know が1つのポイントで、その直後にあるはずの「目的語が何になるのか」が鍵であった。(5)は「下線部のまとまり」は is の主語である、ということから答えが導き出せた。今回はどうか?
このまとまりが「目的語」に当たるか?…違う!⇒名詞節ではない
このまとまりが「主語」に当たるか?…違う!⇒名詞節ではない
このまとまりが何か(手前の)名詞を「修飾している」か?…違う!⇒形容詞節ではない
ということが分かる。こういう場合は⇒「副詞節」ということになる。
副詞節は、「副詞節全体のまとまり」が「もう一方の文全体」にかかるのである。
今回の↓この英文ならば
When she comes here tomorrow, she will be very tired.
「明日彼女がここにきたとき」⇒「彼女はとても疲れているだろう」
という具合に、「下線部全体」が、「別の文全体」に繋がるのである。
こういうケースを「副詞節」と呼ぶのである。(なお、副詞節の場合、普通はこのように「切れ目」に「,(カンマ)」を入れる。どこで切れるか分からないからである)
答えはこれで判明する。が、ここでもう一つ大事なルールを覚えなければならない。
(1)~(5)は全て will がついていた。tomorrow もあるし、未来時制なのだ。
しかし、今回の(6)は will がない! tomorrow もあるのに、(6)の場合は will がついていないのだ!
ここで覚えて欲しい「大事なルール」がある。長い文言だが、まとめて覚えて欲しい。
「時・条件を表す副詞節は未来のことでも現在時制で書く」
という文言である。
既に(6)が副詞節であることは判明した。そして今回は tomorrow もあることだし、確実に「未来の話」なのだ。そして意味を考えると「明日彼女がここにきたとき」という「時」の意味である。したがって今回のこの部分は、「時・条件を表す副詞節」で「未来のこと」なのだ。
よって 未来時制(willをつける)のではなく、現在時制で書くのだ。
comes とちゃんと「三単現のS」がついているのだ! このルールをしっかり覚えて欲しい。
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(7)She will be very tired
when she comes here tomorrow.
解答:副詞節
解説:ポイントは、下線で引かれていないほうにある。(1)~(4)は 他動詞know が1つのポイントで、その直後にあるはずの「目的語が何になるのか」が鍵であった。(5)は「下線部のまとまり」は is の主語である、ということから答えが導き出せた。今回はどうか?
このまとまりが「目的語」に当たるか?…違う!⇒名詞節ではない
このまとまりが「主語」に当たるか?…違う!⇒名詞節ではない
このまとまりが何か(手前の)名詞を「修飾している」か?…違う!⇒形容詞節ではない
ということが分かる。こういう場合は⇒「副詞節」ということになる。
副詞節は、「副詞節全体のまとまり」が「もう一方の文全体」にかかるのである。
今回の↓この英文ならば
She will be very tired
when she comes here tomorrow.
「彼女はとても疲れているだろう」←「明日彼女がここにきたとき」
という具合に、「下線部全体」が、「別の文全体」に繋がるのである。
こういうケースを「副詞節」と呼ぶのである。
なおお分かりと思うが、(7)は(6)と同意である。副詞節はこのように前後が逆になっても意味が変わらないことがある。(大概は順序を逆にできる)
ただ気をつけたいのは「,(カンマ)」の有無。今回は 「,(カンマ)」がついていない。この英文のように when の場合は「,(カンマ)」を入れても間違いではない。むしろ「分かりやすいからよく入れる」という人も多い。でも入れなくても良い。when があることで「その手前で切れるよ」ということが分かるからである。(カンマを入れる・入れないは、使われる接続詞(今回なら when)の違いによって可能。不可能が違う。もっとも、ほとんどの接続詞はカンマをつけずに使う)
なお、これも「未来のこと」で「副詞節」なので
「時・条件を表す副詞節は未来のことでも現在時制で書く」
というルールが適用される。したがって(7)も will がついていないのだ。
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以上です。今回の目的は「名詞節」「形容詞節」「副詞節」という言葉と、その役割を覚えてもらうことでした。できたでしょうか? しっかり覚えて下さればと思います。
今週は以上です。それではまた来週~~
問題編
http://q-eng.com/diary/15456
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