smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
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●アプリ情報:
テストバージョン 3.01と3.02 。
既に発表されています。
今後の予定(作成順)
単語の充実
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参加してくださった皆様、ありがとうございました。
もしかして簡単と感じられるかも、と実は思っていました。
そうでもないようでほっとしています。
では、解答と解説に参りましょう。
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問題:( )に適切なものを選択肢から選びなさい。
(1) After the accident, the car doors ( ) open. So the driver had to climb out through the window.
1 hadn't
2 won't
3 shouldn't
4 wouldn't
解答
4 wouldn't
解説
1 hadn't が( )に入るなら、その次は、名詞か過去分詞しか入らない。しかし open は動詞の現在形か形容詞。したがって hadn't はありえない。
2 won't は = will not である。この文全体の時制は「過去時制」である。なのに will はおかしい。
3 shouldn't は過去時制でも使える助動詞である。(実は、元々は shall の過去形が should である)。したがって文法的にはOK(…としたいが本当は時制の一致以外で使いにくいので、実はホンマはダメ。でもここでは便宜上OKとして考える<なぜだめなのか、説明するとかなり長くなるのでここでは省略>)
意味を無理に考えると、shouldn't だと「その事故の後、車のドアは開くべきではなかった。だから運転手は窓を通って這い出なければならなかった」とでもなろう。不自然である。
4 wouldn't ←これは would not。would は will の過去形なので時制的に問題ない。will の意味の1つに[習性:固執]がある。
例文 Oil will float on water.(油は水に浮くものだ)
つまり、wouldn't open ならば(開こうとしなかった)という意味になる。全体で「その事故の後、車のドアは開こうとしなかった。だから運転手は窓を通って這い出なければならなかった」となる。自然である。したがってこれが正解。
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(2) If it is useful to improve the situation, it cannot be done ( ) soon.
1 much
2 too
3 enough
4 right
解答
2 too
解説
実は単純な熟語問題。知っていれば解ける。
cannot do too ... 「いくら~してもしすぎることはない」
例文 One cannot practice too intensively before getting a good result.
(良い結果を得る前に、人はどんなに熱心に練習してもしすぎることはない)
too を入れると
(もしその状況が改善されることが役に立つのならば、それはどんなに早くなされれも早すぎることはない)
となる。したがって too が正解。
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(3)I ( ) the flowers. Just after I finished, it started raining.
1 cannot have watered
2 must not have watered
3 need not have watered
4 might not have watered
解答
3 need not have watered
解説
まず water の確認をする。今回の water は名詞「水」ではない。動詞で「~に水をやる」という意味。
では!
「助動詞+have+過去分詞」…という形の学習。今までに既に学習している。
http://q-eng.com/diary/7750
これは【侮ってはいけない形】と私は習った。
普通、最低限覚えるのは以下。
・cannot have 過去分詞 「~した(だった)はずがない」
・may have 過去分詞 「~した(だった)かもしれない」
・must have 過去分詞 「~した(だった)に違いない」
・need not have 過去分詞「~必要はなかったのに<実際はしている>」
・shouldn't have 過去分詞「~すべきではなかったのに<実際はしている>」
・should have 過去分詞「~すべきだったのに<実際はしていない>」
実は 4 might have 過去分詞 は = may have 過去分詞 と考えてほぼ問題ない。「~した(だった)かもしれない」という意味。may よりも少し自信がない場合 might になるらしいが、「mayと変わらない」とおっしゃるネイティブもいらっしゃる。
今回の問題は意味上、「~必要はなかったのに<実際はしている>」が1番適切であろう。
3 need not have watered を入れると
「私は花に水をやる必要がなかった。終わった後に雨が降り始めた」
とすれば極めて自然なはず。したがってこれが正解。
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(4) A: That movie was a total waste of money.
B: Yeah, we ( ) as well have stayed at home! We probably would have had more fun.
1 can
2 may
3 shall
4 will
解答
2 may
解説
これも熟語問題。
may as well do ~(as do ...) 「(…するのは)~するのと同じだ」
≒might as well do ~(as do ...) 「(…するくらいなら)~するほうがましだ」
例文
I might as well throw my money into the sea as lend it to such a fellow.
(あんな奴に金を貸すくらいなら、海に金を投げたほうがましだ)
ジーニアスによると「~のほうがましだ」という意味なら may は通例不可となっている。
だから、might があったらそっちのほうが適切だった。でも might がないから、通例ではないと考えて may を選ぶしかない。
訳例
A:あの映画は時間の浪費だったなあ
B:まったくだ。家にいたほうがましだった。たぶんもっと楽しかったろうよ
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(5) My wife would ( ) rice for breakfast if she can have toast.
1 rather not eat
2 not rather to eat
3 rather not to eat
4 rather not eating
解答
1 rather not eat
解説
これはどちらかといえば rather の問題。rather は副詞。副詞は文の要素には入らない。だから取っ払って考えれば文法的なおかしさはわかりやすい。
では選択肢から rather を全部取っ払ってみよう。すると
1 My wife would not eat rice for breakfast
2 My wife would not to eat rice for breakfast
3 My wife would not to eat rice for breakfast
4 My wife would not eating rice for breakfast
となる。
would not を wouldn't にしたほうがわかりやすいか?
1 My wife wouldn't eat rice for breakfast
2 My wife wouldn't to eat rice for breakfast
3 My wife wouldn't to eat rice for breakfast
4 My wife wouldn't eating rice for breakfast
となる。どうであろう? 1以外は文法的におかしいことがわかるはずである。
これで正解は出せる。正解は1になる。
なお
would rather do ~ は「(…するよりも)むしろ~したい」という意味を表す熟語。
なお否定形は
○ would rather not do ~
× would not rather do ~
となる。今回は↑この知識を知らなくても解けたが、覚えていればその分間違いは減るであろう。
正解の和訳例「私の妻は、もしトーストが食べられれば、朝食にはご飯を食べたがらない」
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いかがだったしょうか?
それではまた来週!
問題編
http://q-eng.com/diary/13792
出典
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