Q-Eng

娘の毛蟹は、通っているＹゼミの英語のＴ田先生の話をよくする。

娘　「Ｙゼミの近くってさ、お昼食べるところがあんまりないんだよね。近くにあるのはコンビニと松屋だから、お昼になると松屋に列ができるんだよね。私は行かないけれど。」
私　「先生達ってお昼どうしてるんだろうね。やっぱりリッチなのかしら。」
娘　「そうでもないみたいよ。人気のない先生は年収数百万とか言ってた。松屋とかで食べてるかもよ。・・・・・・ああ、あのね。Ｔ田先生がね、『あのですね。時々、うちの家内からメールが来るんですよ。”今、ランチしてる。”って。で、写メが来るんですよ。”これ、5,000円のランチ。おいしい。”　俺は安い昼飯食べてるんですよ。それなのに、写メまで送ってくるんですよ。これ、俺が稼いでいる金なんですよ。ひどいでしょ？』って言ってた。（笑）」
私　「（笑）。写メ送らなくてもいいのにね。黙って友達とランチしてればいいのに。」
娘　「あとね、奥さんから突然メールが来たんだって。『今、バルセロナ。」って。」
私　「バルセロナ？」
娘　「うん。先生がね、『ねえ、みなさん。”今、バルセロナ”、って家内からメールが来たら、どこかバルセロナって言う店でお茶してるのかな、ランチしてるのかなって思うでしょ。だから、”どこのバルセロナ？”ってメールしたら、『スペイン』って返事が来たんですよ。スペインですよ。日本のお店じゃないんですよ。本当にスペインに行っちゃってたんですよ。』って。」
私　「え・・・・。突然外国に行っちゃうの？」
娘　「うん。よくわからないけれど、時々外国に行っちゃうみたいよ。」
私　「へえ・・・、凄いんだね、その奥さん。」
娘　「ああ、あとね、『今、恐山の麓』っていうメールも来たんだって。」
私　「ええ？？？どういう奥さんなんだろうね。」
娘　「先生が言ってた。『みなさん、あのですね、僕が話すことをね、別に人に話そうがネットに流そうが構わないんですけど、掲示板にだけは書き込まないでくださいね。”家内はですね、鉋（カンナ）なんですよ。俺の命を削ってるんですよ。”って言ったんですよ。そうしたらね、ある晩、家に帰ったら、いつもなら電気の消えてる玄関に電気がついていて、変だなあ、いつもなら消えてるのにって思って玄関を開けたら、”おかえりなさい”って書いた紙が置いてあって、その上に鉋が置いてあったんですよ。』って。」
私　「え？」
娘　「つまり、その鉋と紙がよく見えるように電気がついてたってことでしょ。」
私　「ああ、そうか。で、何。掲示板を奥さんが読んだってこと？」
娘　「そうでしょ。」
私　「でもさ、よく鉋が家にあったね。今は普通の家にはないんじゃない？」
娘　「そうだよね。」
私　「ホームセンターに行って買ってきたのかなあ。」
娘　「掲示板見て、玄関に置くために買いに行ったの・・・・？」
私　「ねえ、その後、奥さんがどういう態度だったか、それを知りたいよね。」
娘　「うん。」