誰かと「会う」という時に、see と meet の使い分けをしてないなと気がついたので、使い分け方があるかどうかを調べてみた。
いつものように英英辞書で意味を確認していきます。
see [verb]
13. to visit or meet someone
14. to meet someone by chance
⇒誰かを「訪ねる」あるいは「meetする」こと
⇒偶然誰かと「meetする」こと
to meet って言ってしまっているので、もう、see = meet って言ってもいい感じ?
いやいや、see の数ある意味のうちの13番目が to meet なんですから、see の持つ意味の範囲のほうが当然 meet より広いでしょう。
つまり、meet は see で置き換えられるが、see が meet で置き換えられない場合があるはず。
では、meetの意味を確認してみましょう。
meet [verb]
1. to go to a place where someone will be at a particular time, according to an arrangement, so that you can talk or do something together
⇒誰かと「話したり一緒に何かを行うために」、約束して、その誰かがある時間にいるはずの場所に「行く」こと。
2. to see someone by chance and talk to them [= bump into]
⇒誰かと偶然「出会い話す」こと
3. to see and talk to someone for the first time, or be introduced to them
⇒初めて誰かと「会って話す」、あるいは「紹介してもらう」こと
なるほど。
meet は、ただ単に誰かを見る(seeする)だけじゃなくて、その人と話す(talkする)ということが meet のキモのようです。つまり、
I saw him there. だと見ただけなのか、言葉を交わしたのかはわからない。
I met him there. なら言葉を交わしたとわかる。
彼のアリバイを証明するならどちらでもいいですが、自分のアリバイを彼に証明してもらうためには、I met him there. じゃないとだめですね。
(ところで、彼と偶然鉢合わせて彼もこちらに気がついたようだが、互いに気づかなかった振りをして挨拶もしないで別れた、という場合は met じゃなくて saw なのかしら。)
あと、meet の3番の定義では、初めて会ったときや紹介してもらったとき、となっています。
なるほど、だから、
始めまして = It's nice to meet you. で、
またお会いできてうれしいです = It's nice to see (not meet) you again.
なんですね。
なんとなく、もやっとですが違いが見えてきた感じです。
あ、もっとはっきりした使い分け方がありました。
「会う」という意味の see は transitive なので、「~と会う」という使い方、つまり目的語が必ず必要になります。。
一方 meet は intransitive でも使えるので、「私たちは会う」という使い方も、「私は~と会う」という使い方も、両方いけます。
○We have met before. (私たちは以前会ったことがあります)
○I have met you before. (私は以前あなたを紹介していただいたことがあります)
×We have seen before. (私たちは以前見る能力を持っていました、という意味になってしまう)
とまあこんなところで。
(*)斜字はLDOCEからの抜粋
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